吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



TOPIX

「時価総額(時価総額加重平均)インデックス」が欲しい

weight

株価の動向を知る指標として、株式指数(インデックス)があります。
代表的なものは以下のようなものです。
    • 日本株: 日経平均/TOPIX
    • アメリカ株: ダウ30種工業平均/S&P500

これらのインデックスにはいくつかタイプがありますが、主に以下のタイプなので、時価総額型インデックスが手薄になっています。
    • 浮動株調整時価総額加重型: TOPIX, S&P500, その他MSCIの各種インデックス、等
    • ダウ式平均株価: 日経平均(日経225)、ダウ30種工業平均
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資産運用/投資において「過去の実績」と「将来の期待」は明確に分けるべし

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投資において「どうやったら儲かるか」を考える時、過去の実績を過大評価してはいけません。


少し投資から離れます。
サッカーのようにプロスポーツの世界では、前年に活躍すると翌年の契約では給与が上がったり、ビッグクラブからオファーが来ることが一般的です。
香川真司はドルトムントでの活躍が認められてマンチェスター・ユナイテッドからオファーが来ました。ハメス・ロドリゲスはワールドカップでの活躍が認められてレアル・マドリードが高額の移籍金で獲得しました。
これは「過去の実績が、ある程度将来の結果を保証する」という前提に立っている判断です。この傾向は正しく、一軍で活躍した選手はリザーブチームでくすぶっている選手よりも来年も活躍する可能性は高いのがプロスポーツの世界です。
これはプロスポーツに限りません。素晴らしい演奏をした演奏家は次のコンサートでも素晴らしい演奏をする可能性は高く、うちの娘にコンサートで演奏をさせて素晴らしい演奏をする可能性は0です。
仕事においても前回素晴らしい翻訳をした人は次回も素晴らしい翻訳をする可能性大ですし、美味しいと評判のレストランの料理は明日も美味しいでしょう。

しかし、投資の世界にこれを持ち込むと話は違ってきます。

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分散の観点から見ると時価総額ウェイトはバランスが悪い

トヨタ 日産 時価総額


インデックスドライバーにて理論的なことは非常に詳しく書かれていますので、割愛しますが(全部お任せというだけ)、時価総額ウェイトのインデックス(指数)というのは分散の観点から見ると非常にバランスが悪い構成とも言えます。

TOPIXやS&P500、MSCIなど、現在の主要なインデックスの多くは浮動株比率によるウェイト調整が入っていますが基本的には時価総額ウェイトのインデックスです。(日経225やダウ30種は株価平均。)
インデックス投資においては、これらの時価総額ウェイトのインデックスに連動する投資信託が多く利用されているのが実情です。
しかし、分散を考えると時価総額ウェイトは必ずしも望ましくはありません。

※ちゃんと知りたい人は、インデックスドライバーさんのブログへGO!


以下は単純化した例です。
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実体経済の改善を伴わない株価上昇でもバブルではないのです

野田政権→安倍政権の変更時から日本株が上昇基調で、「アベノミクス」は流行語を取る勢いです。
そして、「今の株価上昇が実体経済の改善を伴わないバブルだ」という批判まで出ています。

しかし、ここ3か月ほどの株価上昇を「実体経済の改善を伴わないバブルだ」というのは無理があるんじゃないだろうか。

株価は「決算が出るまでずっと横ばいで決算発表を受けて上昇/下落」という類のものではありません。
「噂で買って事実で売る」という格言もあるように、いろいろな情報から将来の変化まで事前に予想して株価は動きます。
実態がついてこない時点で株価が動くのは通常の株価決定メカニズムであり、バブルか否かという話ではありません。
この3か月ほどの株価上昇は将来の変化(景気回復)を予想すれば起こるような普通の株価変動であって、バブルというのは筋違いでしょう。

モーニングスターによれば3月1日時点のTOPIXの予想PERは20.56倍、予想PBRは0.67倍です。明らかに普通の評価基準では説明のつかない水準まで株価がいってしまうことがバブルであり、今のTOPIXはとてもバブルとは言えない水準です。 (※東証1部業種別データ)


●おまけ
今は期待感から株価が上がっていますが、結果が予想に応えるか裏切るかはこれから問われるところです。
イマイチの結果になれば株価が下落することも十分にあり得るでしょう。しかし、これは通常の株価の動きの範疇であって、バブルやバブル崩壊と呼ぶのは違和感があります。



日本株の規模別パフォーマンス

東証二部の連続値上がりも話題になっています。

そして、投資信託のパフォーマンスを考える時に、その投資信託が何を対象としているかが重要です。
日本株全体のパフォーマンスが不調の-20%で、ブラジル株のパフォーマンスが好調の+20%だったとします。そして、「ブラジル株に投資します」というルールの投信と「日本株に投資します」というルールの投信があったとします。
この環境下で、ブラジル株式投信が+5%の成績を残して日本株投信が±0だった時、ブラジル株投信のファンドマネージャは「俺は+5%だから俺の勝ちだ。俺は優秀でお前は無能」と日本株投信のファンドマネージャに威張れるのでしょうか?
相場全体が+20%ですから、ある意味サルでも+20%といっていい状況です。そこで+5%という成績は誇れるものではありません。
運用の巧拙を語る時には、どの中で勝負をしているかが重要です。



ここからが本題。

先の例では日本株とブラジル株というように一国の株式を一括りにしました。
しかし、同じ国の株式でも規模やセクターに応じてパフォーマンスが違うこともあります。
例えば、東証一部の株式を規模別に見ても随分とパフォーマンスが違います。以下のグラフはTOPIX Core30、TOPIX100、TOPIX Mid400、TOPIX Smallの推移です。
Topix_index

同じ東証一部銘柄でも随分とパフォーマンスが違います。2000年1月1日時点で高いものから順に2012年2月時点では数値が低くなっています。
TOPIX Core30のパフォーマンスは悲惨で約1/4になっています。TOPIX100では約1/3です。
一方、TOPIX Smallは2000年1月とほぼ変わりません。

大型株のパフォーマンスが低調で、小型株が粘った11年間と言えるでしょう。同じ日本株、しかも東証一部という市場においても規模別でこれだけの差が生まれています。

なお、TOPIXバリューとTOPIXグロースでは以下のようになっています。
Topix_index2



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