吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



SMT

各インデックスファンドシリーズのコスト一覧表 (2013年11月版)

各種インデックスファンドも増えてきたので、コスト一覧表を作ってみました。以下のブランドの16アセットを表にしています。
 ・年金積立
 ・SMT (旧STAM)
 ・インデックスe
 ・eMAXIS
 ・Funds-I
 ・ニッセイ
 ・i-mizuho
 ・ダイワインデックスセレクト
 ・(EXE-i)続きを読む







インデックスファンドのコストは「実質コスト」で見る

日経新聞もNISA関連でさまざまな記事を書いていますが、これもその1本。

インデックス投信選びの勘所、信託報酬だけでは不十分
皆さん、その投信ヤバいですよ


インデックス投資では注目要素の1つとしてコストがあるが信託報酬だけを見ていてもダメだという話で、そこには賛同します。しかし、その後がよろしくない。
吉井 同じ場合は、もう一歩踏み込んで見る必要があります。例えば、マザーファンドの純資産総額です。個人投資家が買うベビーファンドを束ねたマザーファンドの資金が実際の運用に回るわけですが、一般的にその残高が大きいほど、組み入れ銘柄を売買する際の運用コストが安い傾向にあります。この売買コストは信託報酬には表れません。
中桐 なるほど、その投信自体の残高ではなく、投資先のマザーファンドの残高で見るのか。残高規模が大きいほど、コストメリットが働いて売買コストを抑えられるので、運用成績も良くなるということだね。
中桐 確かに、直近1年のトータルリターンを見る限り、Funds─iがeMAXISやSMTの実績をわずかに上回っている。インデックス投信は信託報酬とマザーファンドの残高で選べということだね。

信託報酬外のコストに目をつけたのはいいのですが、もう一つがマザーファンドの純資産総額というのは失敗です。

信託報酬+その他コストの実質コストを見たければ、実際にそのコストを直接見た方が良いでしょう。実質コストは各ファンドの運用報告書で開示されています。

以下は各有名インデックスファンドシリーズの新興国株式に投資するインデックスファンドの運用報告書から持ってきた実質コストです。
Indexfund_emerging_stock_cost


信託報酬は年金積立が0.5775%で、他3ファンドは0.63%です。
マザーファンドの規模で言えば、大きい順にeMAXISSMTFunds-i年金積立という順番です。

信託報酬が同じeMAXIS、SMT、Funds-iの3ファンドは、日経新聞の言うマザーファンド規模の法則で言えば、eMAXISが一番実質コストが安いはずです。しかし、現実には3ファンドではもっともマザーファンドの規模が小さいFunds-iが実質コストが一番低くなっています。


確かにマザーファンドの規模が大きくなると規模のメリットで各種コストを安くしやすい傾向があります。
しかし、信託報酬外のコストを決める要因はそれだけではありませんし、過去のものとはいえ実質コストは運用報告書で開示されているのですから、わざわざマザーファンドの規模というコスト決定要因の1つから推測する必要はありません。



【まとめ】
・(インデックス)ファンドのコストは信託報酬だけではなく、トータルの実質コストをチェックしよう
・過去のトータルコストは運用報告書で確認可能
・マザーファンドの規模が大きくなると信託報酬外のコストが安くなる傾向有り



歩みは遅く、しかし着実に支持を集めている低コストインデックスファンドたち

分散+低コスト+長期という投資方針に適したファンドとして低コストインデックスファンドに注目しています。

この低コストインデックスファンドの提供は2009年に住信AMがSTAMシリーズ(現SMT)を世に送り出してから一気に加速しました。
その後も三菱UFJ投信からeMAXISシリーズ、中央三井AMからCMAMインデックスeシリーズ、そして大手の野村AMからもFunds-iシリーズと低コストインデックスファンドシリーズが数多く提供されました。


そんなインデックスンファンドシリーズは資産を集められているのか、グラフを作ってみました。
対象ファンドは以下の3ブランドの各インデックスファンドです(バランスファンド除く)。野村のFunds-iは資産総額が小さいので、"面倒くさい"という理由を元に今回は除外しています。そして各アセット毎にグラフにしています。
 ・SMT (旧STAM)
 ・eMAXIS
 ・インデックスe (旧CMAM)

Index01
Index02
Index03
Index04
Index05

これらの各インデックスファンドの純資産総額は数億円〜百数十億円という程度であり、設定時に数百億円以上を集めるような大型設定ファンドと比較すると大きく見劣りします。
しかし、増額スピードはアセット/ファンドによって違いますが、どのアセットでも着実に純資産総額が伸びています。


SMT先進国株式、eMAXIS新興国株式は100億円を超え、無視できない規模になっています。
確かに歩みは遅いが、着実に支持は集めています。この調子で低コストインデックスファンド市場が拡大していくことを強く希望です。



STAMインデックスシリーズが信託報酬率を引き下げ

「STAM インデックスシリーズ」の各ファンド、「ネット証券専用ファンドシリーズ アジア新興国株式インデックス」および「世界経済インデックスファンド」の信託報酬率引下げについて

STAMインデックスシリーズの信託報酬が平成24年4月20日に引き下げられます(加えて名前が「SMTインデックスシリーズ」に変更になります)

日経225:0.42% → 0.3885%
TOPIX:0.42% → 0.3885%
グローバル株式:0.63% → 0.525%
新興国株式:0.6825% → 0.63%
国内債券:0.42% → 0.3885%
グローバル債券:0.5775% → 0.525%
新興国債券:0.63% → 0.63%
J-REIT:0.525% → 0.42%
グローバルREIT:0.6825% → 0.5775%
(ネット証券専用)アジア新興国株式:0.6825% → 0.63%
世界経済:0.63% → 0.525%

基本的な国内外債券4資産は統合する中央三井AMのCMAMシリーズと同水準のようです。CMAMを買ってもSTAM(SMT)を買っても表面上の信託報酬は同じとなります。

新興国は0.63%とeMAXISシリーズと同水準です。


昨年はおとなしかったインデックスファンド界の動きですが、今年は活発になっており、今後も注目です。



私の著書 - ズボラ投資
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