吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



ETN

ビットコインなど仮想通貨だけじゃない,ETF/ETNだって1日で全資産が吹っ飛びます

nextnote

仮想通貨はその値動きの激しさから「大儲けした」という話もあれば,「あっという間に全財産を失った」という話もあります。

しかし,あっという間に資産が無くなるのは仮想通貨だけではありません。東証に上場されている銘柄でもあっという間に資産が無くなりえます。それも個別の会社でいきなり倒産というのではなくETNでの話です。

NEXT NOTES S&P500 VIX インバースETF (2049) が2月5日に前日比-96.11%という大暴落しました。
続きを読む







非常に内容が濃かった東証主催の「ETF・ETN市場に関する意見交換会」

Tokyo_Stock_Exchange

東京証券取引所主催の「ETF・ETN市場に関する意見交換会」に参加してきました。

東証の方の他には、日興アセットマネジメント商品企画部ETFセンター長の今井幸英氏、野村證券グローバル・マーケッツ本部ETFマーケティング・グループ長の塩田誠氏、三菱UFJ投信営業企画推進部企画グループマネージャーの佐々木康平氏、などの方々も参加されていました。

そして、私以外のブロガーの参加者は以下の通り。
基本的には投資家側からの事前質問を軸に意見交換が行われました。





以下はまとまっていませんが、メモです。(体系だったメモは私と虫取り小僧さん以外のレポートをご覧ください)続きを読む



東証マザーズ指数連動のETNが登場

「NEXT NOTES 東証マザーズ ETN」東証マザーズ指数に連動するETNが登場するようです
(信託報酬は0.50%)。

今までは長期分散投資において「日本株への分散投資」と言っていても、東証一部への分散投資くらいしかありませんでした(マザーズ・コアETFはありますが、マザーズ上位15社のみ)。

「日本の株式=東証一部」ではありません。

東証でも、東証二部マザーズJASDAQなどがあります。他にも札幌証券取引所、名古屋証券取引所、福岡証券取引所などに上場している株式があります。
真の意味の「日本の(上場)株式に分散投資」に近づけるのであれば、ある程度これらの市場へのリーチが無いといけません。


投資信託やETF、ETNなどはここ数年で進化しました。
新興国の株式や債券、REITなどに投資できるようにもなりました。ヘッジ有商品も出るようになりました。

しかし、日本株式に投資する商品はそれほど進化していませんでした。
先のマザーズ・コアETFやブラジルレアルヘッジ付のような不思議なファンドは出たりしていたものの、特段に投資対象範囲が広がるような商品は出てきませんでした。


そこにNEXT NOTES 東証マザーズ ETN。ETNということは、新興市場で現物型の投資信託やETFは厳しかったのでしょうが、これは大きな一歩です。

投資してみたいという投資家も結構いるのでは?(少額でしょうが)



現物の裏づけがないETFとETNの信用リスク

東証がETNのリリースを計画しているというニュースに関連して『ETFとETNの定義』『東証のETN上場案とパブコメ募集』といったETN関係のエントリーも書きました。その続き(?)です。

・ETN
・現物の裏づけがないETF


共に信用リスクを負います。しかし、微妙に信用リスクが違います。

ETNは発行体が資産の裏づけ無しに発行する証券です。ETNの場合はETNの発行体の信用リスクがあります。

一方、ある金融機関が発行するオプションや証券のようなものに投資するETFの信用リスクは異なります。ETFの場合は非上場の投資信託同様に資産は分別管理されています。ですから、運用会社が破綻しても大丈夫です。
このタイプの現物資産の裏付けがないETFが背負うリスクは、ETFが組み込んでいるオプションの取引先や投資している証券などの発行体の信用リスクです。彼らの経営が危なくなることで、ETFが投資している証券・オプションなどの価値が失われるリスクがあります。
つまり、ETFの場合はETFの投資先の信用リスクとなります。
(実際には90%以上の現物資産+オプションという組み合わせなどETFにはいろいろなパターンがあるので、これほど単純ではありません)

【簡単なまとめ】
ETNの信用リスク = 発行体の信用リスク
現物の裏づけがないETFの信用リスク = 投資先の信用リスク



東証のETN上場案とパブコメ募集

先日、このブログでも取り上げた東証のETN上場の件で続報です。

東証がパブリック・コメントのページ「JDR形式による指標連動証券の上場制度等の整備について」と案を公開してパブリック・コメントを募集しています。

PDFで5ページの内容なので詳しくはそちらを見ていただきたいのですが、一番注目の発行者の基準について簡単に抜粋します。
以下は上場時の発行者の財務状況の健全性基準です。
・発行者の純資産の額(純財産額)が5,000億円以上であること。
・自己資本比率が8%を上回ること。
・信用格付業者等によりA−格同等以上の格付が付与されていること。
・指標連動証券の残存償還価額総額(他社の発行する指標連動証券の償還を保証する額を含む。)に、新規上場に際して新たに発行される予定額を合算した額が純資産の額の25%を超過していないこと。

補足すると、備考欄に書いてありますが、自己資本比率8%の条件は銀行業についてであり、金融商品取引業者にあっては自己資本規制比率が200%を上回ることが要件とされるとのことです。
最後の項目は少しわかりにくいですが、要するにその会社が発行する全てのETNの発行残高は純資産の25%以内に抑えなさいということですね。

なお、「信用格付業者等によりA−格同等以上の格付が付与されていること」とありますが、信用格付業者制度は2010年に作られた新しい制度で、当エントリー執筆時点では以下の6社が登録されています。(参考:金融庁の免許・許可・登録等を受けている業者一覧信用格付業者)
 ・株式会社日本格付研究所
 ・ムーディーズ・ジャパン株式会社
 ・ムーディーズSFジャパン株式会社
 ・スタンダード&プアーズ・レーティング・ジャパン株式会社
 ・株式会社格付投資情報センター
 ・フィッチ・レーティングス・ジャパン株式会社

以下は上場維持のための財務状況の健全性基準です。
・純資産の額が2,500億円未満となった場合において、3年以内に2,500億円以上とならないとき。
・自己資本比率が8%以下となった場合において、3年以内に8%を上回らないとき。
・指標連動証券の発行者が、信用格付業者等によりBBB−格同等未満の格付が付与された場合において、3年以内にBBB−格同等以上の格付が付与されないとき。
・ 指標連動証券の残存償還価額総額(他社の発行する指標連動証券の償還を保証する額を含む。)が、純資産の額の25%を超過した場合であって、3年以内に25%以下とならないとき。

3年以内の復帰などの文言がありますが、基本的には「純資産2500億円以上」「自己資本比率8%超(自己資本規制比率200%超)」「BBB-以上の格付け」「指標連動証券の残存償還価額総額が25%以下」を満たすことが上場維持基準のようです。

上場時の審査基準と上場維持の基準には「純資産が5000億円超 vs 2500億円超」「格付けがA-以上 vs BBB-以上」というギャップがあります。
この条件を見ると、ETNを上場している企業の純資産が5000億円を割り込んだり、格付けがBBBになった場合、すでに運用しているETNの上場は維持されても新ETNの発行はできない、ということが起こりえるかもしれないということですね。



私の著書 - ズボラ投資
「毎月10分のチェックで1000万増やす! 庶民のためのズボラ投資」
連絡先
私への連絡は下記メールアドレスまでお願いします
tsurao@gmail.com

tsuraolife_banner_s

follow us in feedly

にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ


Recent Comments
ブログ内記事検索
PR
お勧め銀行・証券会社
■証券会社■
○SBI証券

○セゾン投信


■銀行■
○住信SBIネット銀行


■401k(確定拠出年金)■
○SBI証券
タグ
Archives