吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



預金

住信SBIネット銀行の預金残高が3兆円を突破

預金総残高3兆円突破のお知らせ (住信SBIネット銀行のプレスリリース)
住信SBIネット銀行株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:川島克哉、以下「住信SBIネット銀行」という)は、平成25年7月25日に預金総残高(※2)が、新規参入銀行 (※1)で初めて3兆円の大台を突破しました。
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私のメインバンクでもある住信SBIネット銀行の預金残高が3兆円を超えたようです。

住信SBIネット銀行を含め銀行は新規参入組がけっこうありますが、その新規参入組で3兆円に到達したのは住信SBIネット銀行が最初とのことです。

地方銀行と比較すると3兆円は岩手銀行北國銀行等とほぼ同じで、上から数えて30番ちょっとに相当するようです。(1位は横浜銀行で11兆円超)


住信SBIネット銀行の前には、ソニー銀行イーバンク銀行(現・楽天銀行)がいて、預金残高の話でも彼らがよく話題になっていましたが、今では住信SBIネット銀行が代表格でしょうか。

 ・安定した定期預金のキャンペーン高金利
 ・普通預金としてのハイブリッド預金の高金利
 ・ネット証券大手のSBI証券とのハイブリット預金を介した連携
 ・他行への振込手数料が月3回まで無料

私がメインバンクとしている理由でもありますが、預金を集める魅力があるようです。

※他には収益構造が違うセブン銀行も注目されていますね。


<2013年7月30日0時32分: 振込手数料無料の件を追記>







「預金」「保険」「債券」「年金」「投資信託/ファンド」などの言葉の持つイメージに気をつけて

世の中にはいろいろな金融商品があります。

普通預金、定期預金、外貨預金、仕組預金、生命保険、医療保険、がん保険、介護保険、学資保険、国債、普通社債、転換社債、仕組み債…

そんな中、世間一般には言葉の持つ響きとして、以下のような順位で安全性が高く堅実と思われているのではないでしょうか。特に4番と5番の間には大きな隔たりがありそうです。

1. 預金
2. 保険
3. 年金
4. 債券
5. 投資信託/ファンド
6. デリバティブ


販売会社はプットオプションを仕組み預金として組成すれば、「プットオプション売りのオプション料」という非常に危険な投資方法を預金の金利という安全そうな言葉に置き換えることができます。
それによって「プットオプションの売り」という取引は嫌だという人にも「(プットオプションが組み入れられた)仕組み預金/債券」を営業して買ってもらうこともできるわけです。

日経平均リンク債なんてオプションの売りであり、とても素人に勧められるような資産運用商品とは思えないのですが、なぜか素人こそ買っている(素人に売ることができる)という不思議…

「年金」や「保険」についても似たようなことが言えます。「投資信託」は怖くても「変額年金保険」とすると信頼が高くなることもあります。これに販売が銀行員だとさらに信頼性アップでしょうか。


このように言葉が持つイメージを巧く利用することはマーケティングにとって重要です。
しかし、それは売り手側の論理であり、買い手側である個人投資家はそのようなイメージに惑わさらないようにすることが大事です。



高い金利を求めて口座開設をする気もなくなる銀行預金の低金利っぷり

インデックス投資日記@川崎にてまとめられていますが、残念ながら冬のボーナスシーズンの預金金利水準は高くありません。

1年物ではマニアックな(!)香川銀行セルフうどん支店、荘内銀行わたしの支店の0.50%が最高です。
それに次ぐ0.45%も 静岡銀行インターネット支店、 愛媛銀行四国八十八カ所支店、トマト銀行ももたろう支店とマニアックな銀行口座です。

「低金利、低金利」と騒がれ続けていますが数年前には1%前後の金利を提供する銀行がありました。この当時はまだまだ0.x%の差での勝負がありました。
それが0.0x%を争う水準にまで下がってきてしまうと、わざわざそのために口座を開設する気がおきないのは私だけでしょうか。



「仕組預金?そんなもの預金じゃありません」(by 金融庁) → 預金保険の対象外へ

大きなニュースが飛び込んできました。

 ・三菱UFJなど3大銀行、円建てデリバ預金の販売を停止 預金保険の対象外に (ロイター)
三菱東京UFJ銀行など大手銀行が、円建てデリバティブ(仕組み)預金の販売を一斉に停止した。金融庁が、預金者に支払われる金利のうちオプション料に相当する部分を預金保険の対象外にする方針を決めたため。


何と、従来は全部預金保険の対象となっていた仕組み預金に金融庁がNOを突きつけたようです。
「支払われる金利のうちオプション料に相当する部分を預金保険の対象外」ということなので、完全に預金保険の対象外になったわけではなさそうですが、これは大きな決断です。

仕組預金は預金とは全く違います。全国銀行協会の仕組預金の解説ですら、以下のような普通の預金ではあり得ないような説明が並びます。

 ・満期まで原則、中途解約ができません!
 ・例外的に、中途解約ができた場合でも、受取額が、預け入れた元本を大きく下回る可能性があります
 ・中途解約しなくても、元本割れする可能性のある商品があります


元本割れしたり、満期が変わったり、為替変動で損益が変わったり…といろいろ複雑な仕組みが組み込まれた金融商品です。こんな商品に対して元本保証の預金保険がついていることが不思議な話です。


仕組預金は全部預金保険の対象外にすればいいと思っています。
仕組預金を「預金部分」と「デリバティブ部分」に分離して預金部分だけを保護という面倒なことをするのではなく、預金とデリバティブを分離させてしまえば非常にシンプルです。

そういう不満はありますが、現状よりははるかに健全にする大きな決断です。



かつての高金利預金体験が「相談すればいい商品を教えてもらえる」という期待を生む仮説

資産運用において「銀行の担当者に相談する」というように、その道の者にアドバイスを求める人がいます。
その中でも、投資信託協会や各種アンケートの結果などでも出ているように「いい商品はありますか?」「おすすめの商品はありますか?」のように良い商品を教えてもらおうという人が一定数いるようです。特に付き合いのある銀行への相談は多いようです。

しかし、銀行は商売/担当者は金を稼ぐ仕事としてやっているのですから、彼らが売りたい商品は銀行/担当者が儲かる商品です。「おすすめの商品はありますか?」と相談に来られれば、手数料をたんまり取れる商品をお勧めしたくなります。
だから、「いい商品はありますか?」「おすすめの商品はありますか?」がNGなのですが、何故このように聞いてしまうのでしょう?


ここで一つ考えられるのは、かつて年利7%や8%もついた銀行預金の体験ではないでしょうか。

1990年頃の銀行預金は年利8%ほどと高金利でした。子どもの頃の私のお年玉も郵便貯金で金利が高かった記憶があります。

さらに昔の銀行の商品ラインナップは今とは違いました。
 ・1998年に個人向けの外貨預金販売および投資信託の窓販が解禁
 ・2004年に証券仲介業務が解禁
 ・2007年に保険販売の全面解禁
…となって、銀行は今でこそ外貨預金、年金保険、生命保険、医療保険、投資信託、仕組債、外債…と様々な商品を取り扱っています。
しかし、高金利時代はこれらの商品の取り扱いがなく、個人がお世話になるのは「預金をするか(引き出し含む)」「お金を借りるか」「お金の送金」でした。資産運用商品では預金くらいしか無かったのです。

この選択肢の無さは結果的に銀行にとっても幸運でした。
1989年末のバブルの頂点に向けては株式や不動産なども儲かる商品でしたが、バブル崩壊後には株価は右肩下がりのトレンドで大きく損を出しました。そんな中、銀行預金は損を出さなかった。
これが相対的に銀行預金/銀行への信頼を高めました(株屋…と揶揄されるような業界と違って)。

話が長くなりました。
まとめると以下のような認識があるのではないか、ということです。
 ・銀行預金は高金利だった
 ・銀行預金は他商品と違って損をしない安全な商品
 ・証券会社は言いなりになって株を買わされて損をした。証券会社は信用できない
 ・銀行は安全で高金利な銀行預金を勧めてくれた。銀行は信用できる


潜在的にでもこのような意識があると「銀行に相談すれば、何か良い商品を勧めてくれるはず」と考えてしまっても納得がいきます。



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