吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



金融リテラシー

金融リテラシー調査結果が公表されています。日本人の金融リテラシーや如何に!?



金融リテラシー調査2016年調査結果 (知るぽると)

金融リテラシー調査の結果が発表されました。いろいろ興味深い結果がありますが、その中からいくつかをご紹介。

複利の金利計算は苦手な模様

税金を考慮せず、100万円を年率2%の利息がつく預金口座に預けた場合に5年後に口座の残高がいくらになっているか、という問題で「110万円より多い」という正解を選んだのが42.9%と半数以下でした。「上記の条件だけでは答えられない」を選んだ人が10.7%おり、ここには分かっていて少しひねくれた人がいるのかもしれませんが、それにしても正答率は高くありません。

10万円の借り入れがあって金利が複利で年率20%の場合に返済しないと何年で倍になるか、という問題で正解の2年以上5年未満を選んだ人は40.6%です。2年未満が2.7%、5年以上10年未満が16%、10年以上が2.6%で、分からないが38.1%となっています。年率20%の単利だと20%×5年=100%で倍なのですから、複利だとそれより短いということで2年以上5年未満ということは、複利を理解している人にはすぐに計算できそうなものですが、複利の概念がよく分かっていない人が多い模様です。

契約の時の注意事項は…

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「金融リテラシー」の時代から「金融ケイパビリティ」の時代へ

Financial Capability
http://www.fsa.gov.uk/より

お金に関する知識や活用能力として金融リテラシー(Financial Literacy)という用語が使われていましたが、イギリスをはじめとしてアメリカなどでも金融ケイパビリティ(Financial Capability)という用語が使われ出しているようです。

Literacyだと処理能力や知識といったニュアンスが強いので、活用できることが大事という視点からより適切なCapabilityに変わったというところでしょうか。
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金融リテラシーとは何か

Financial Capability
http://www.fsa.gov.uk/より

金融リテラシーとは何でしょう。今の日本における金融リテラシーの話の元になっている金融経済教育研究会が2013年4月30日にまとめた金融経済教育研究会報告書を用いて簡単にご紹介。

※後編: 「金融リテラシー」の時代から「金融ケイパビリティ」の時代へ

「金融経済教育の意義・目的」として以下の3つが挙げられています。

1. 生活スキルとしての金融リテラシー

後の説明でも出てきますが、もっとも基本的で重要になるリテラシーです。
収入と支出のバランスを管理するといったことや、ライフプランに応じた資金計画を立てて実行することなど、社会人として自立して生活していく上で基本とされるスキルです。

2. 健全で質の高い金融商品の供給を促す金融リテラシー

金融商品の提供者と需要者という2つの立場から書かれています。供給側は適合性の原則などにもあるようにしっかりと情報を提供すべきということが書かれ、受給者側も利用者としての良い選別を行うことでよい金融商品が普及していくだろうとされています。

3. 家計金融資産の有効活用につながる金融リテラシー

投資の分野です。


その上で、全てを完全にやるのは機会・時間的制約から困難なので、最低限習得すべき金融リテラシーにフォーカスしていこうとのことで、以下の(生活スキルとして)最低限身に付けるべき金融リテラシーなる4分野・15項目が策定されています。

  1. 家計管理
    • 項目1: 適切な収支管理の習慣化
  2. 生活設計
    • 項目2: ライフプランの明確化及びライフプランを踏まえた資金の確保の必要性の理解
  3. 金融知識及び金融経済事情の理解と適切な金融商品の利用選択
    • 項目3: 契約にかかる基本的な姿勢の習慣化
    • 項目4: 情報の入手先や契約の相手方である業者が信頼できるものであるかどうかの確認に習慣化
    • 項目5: インターネット取引は利便性が高い一方、対面取引の場合とは異なる注意点があることの理解
    • 項目6: 金融経済教育において基礎となる重要な事項(金利(単利、複利)、インフレ、デフレ、為替、リスク・リターン等)や金融経済情勢に応じた金融商品の利用選択についての理解
    • 項目7: 取引の実質的なコスト(価格)について把握することの重要性の理解
    • 項目8: 自分にとって保険でカバーすべき事象(脂肪・疾病・火災等)が何かの理解
    • 項目9: カバーすべき事象発言時の経済的補償の必要額の理解
    • 項目10: 住宅ローンを組む際の留意点の理解
      1. 無理のない借入限度額の設定、返済計画を立てることの重要性
      2. 返済を困難とする諸事情の発生への備えの重要性
    • 項目11: 無計画・無謀なカードローン等やクレジットカードの利用を行わないことの習慣化
    • 項目12: 人によってリスク許容度は異なるが、仮により高いリターンを得ようとする場合には、より高いリスクを伴うことの理解
    • 項目13: 資産形成における分散(運用資産の分散、投資時期の分散)の効果の理解
    • 項目14: 資産形成における長期運用の効果の理解
  4. 外部の知見の適切な活用
    • 項目15: 金融商品を利用するにあたり、外部の知見を適切に活用する必要性の理解


●この中でも特に重要なのは何?

「最低限習得すべき」と言われているので全て重要ですが、それでも15項目は多い。この中でも優先順位をつけるとすれば、以下の説明がヒントになります。続きを読む



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