なんと、沈黙を守っていた(?)クローバー・アセットマネジメント社長の近野幸子氏へのインタビューがQUICK MoneyLifeに掲載されていました。
投信フォーカス インベストメントバンクでのマネジメント経験生かす――クローバー・アセットの女性新社長(QUICK MoneyLife)
明確な経歴は書いてありませんが、以下の2点が目に止まったところです。
・銀行で法人向けの営業をしていた
・実質的にはマネジメントをしていた、ということから正式にマネジメント職についていたことはなさそう
うーん、よく分かりません。どうも他の独立系投信とは違って、近野幸子氏は前面に出ないつもりのようですね。
今後のクローバーAMの進む方向として上記のコメントがありましたが、クローバーAMは他独立投信とは大きく異なる道を歩もうとしているようです。
分かりやすい違いとしては、ファンドの本数を増やすという点です。現時点で他独立系投信でファンド本数を増やすと明言している会社は無いかと思います。これは分かりやすい違いです。
しかし、私が気になったのは「例えば」以降。
・ファンドを立ち上げたい人への協力は惜しまない
・各ファンドが特色を打ち出せるように工夫及びバックアップを行う
このような内容が書かれていますが、従来の独立系投信の括りで考えると違和感があります。
「ファンド運営がしたい人があれば特色を出して運用してください。これをサポートします」というスタンスは明らかに他の独立系投信とは一線を画します。
上のような仕事に抱くイメージは、独立系投信ではなく(社内にファンドを抱えるので厳密には違いますが、)投信運用環境を提供するサービスプロバイダーです。
または企業買収時に「うちに来れば一部門となるが強い独立した権限を与えるのでやりたいことはできる。共通部分は共有できるのでコストは下がる。」と言っている印象です。
私個人の意見としては、これは面白い方向性だと思います。
ファンドを立ち上げたいがバックオフィスの準備などを理由にファンドを立ち上げられない人にとっては、メンバーに加えてもらう営業活動さえ成功すればその煩わしい会社立ち上げ作業をやらずともファンドを運営できるようになります。(ただし、本当に口を出さずにいてくれるかは大いに疑問です)
この方向性への賛否はありそうですが、面白い方向性です。さすがは銀行から突然やってきた社長という印象。
投信フォーカス インベストメントバンクでのマネジメント経験生かす――クローバー・アセットの女性新社長(QUICK MoneyLife)
クローバー・アセットマネジメントの新社長に6月半ば、近野幸子氏が就任した。同氏はかつて銀行のインベストメントバンク部門で活躍していたが、今回、独立系運用会社の経営者に大きく方向転換。
近野氏:
以前は匿名組合出資を通じて、機関投資家向けにエクイティ(有価証券)や債権への投資・管理・売却、CMBS(商業用不動産ローン担保証券)の発行・売却などを手掛けていた。短期間に成果を求められる世界で個人投資家を対象に長期投資を行う投資信託とは勝手が異なる。しかし、インベストメントバンク部門、不動産投資部のアセット管理責任者として営業だけでなく、法務やコンプライアンスの業務も担うなど実質的にはマネジメントを行っていたので、この経験を生かしたいと思う。
明確な経歴は書いてありませんが、以下の2点が目に止まったところです。
・銀行で法人向けの営業をしていた
・実質的にはマネジメントをしていた、ということから正式にマネジメント職についていたことはなさそう
うーん、よく分かりません。どうも他の独立系投信とは違って、近野幸子氏は前面に出ないつもりのようですね。
さらに、将来的にはファンドの本数も増やしていきたい。例えば、同じ志を持ち、おらが町投信の一つとして新たにファンドを立ち上げたいという人がいれば、当社としては協力を惜しまないつもりだ。当社は各ファンドがそれぞれの特色を打ち出し、成長するために様々な工夫およびバックアップをしていく。
今後のクローバーAMの進む方向として上記のコメントがありましたが、クローバーAMは他独立投信とは大きく異なる道を歩もうとしているようです。
分かりやすい違いとしては、ファンドの本数を増やすという点です。現時点で他独立系投信でファンド本数を増やすと明言している会社は無いかと思います。これは分かりやすい違いです。
しかし、私が気になったのは「例えば」以降。
・ファンドを立ち上げたい人への協力は惜しまない
・各ファンドが特色を打ち出せるように工夫及びバックアップを行う
このような内容が書かれていますが、従来の独立系投信の括りで考えると違和感があります。
「ファンド運営がしたい人があれば特色を出して運用してください。これをサポートします」というスタンスは明らかに他の独立系投信とは一線を画します。
上のような仕事に抱くイメージは、独立系投信ではなく(社内にファンドを抱えるので厳密には違いますが、)投信運用環境を提供するサービスプロバイダーです。
または企業買収時に「うちに来れば一部門となるが強い独立した権限を与えるのでやりたいことはできる。共通部分は共有できるのでコストは下がる。」と言っている印象です。
私個人の意見としては、これは面白い方向性だと思います。
ファンドを立ち上げたいがバックオフィスの準備などを理由にファンドを立ち上げられない人にとっては、メンバーに加えてもらう営業活動さえ成功すればその煩わしい会社立ち上げ作業をやらずともファンドを運営できるようになります。(ただし、本当に口を出さずにいてくれるかは大いに疑問です)
この方向性への賛否はありそうですが、面白い方向性です。さすがは銀行から突然やってきた社長という印象。