吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



貯蓄

住宅ローンの繰り上げ返済 or 貯蓄?

住宅ローンについて私の考え方に近い記事がありましたのでご紹介。

住宅ローン、「繰り上げ返済」病にご注意 (日経新聞)

この記事の筆者である淡河範明氏は、必ずしも繰り上げ返済は正しいわけではなく家計の安定性を阻害しないならば繰り上げ返済という主張をしています。

そして、家計の安定のために必要なお金を以下と規定しています。続きを読む







コツコツ投資の最大のメリットはドルコストでもなく…

会社等で働いて日々お金を稼いでその中からコツコツ投資に回していく。そんな投資方法をコツコツ投資などと呼ぶこともあります。

そのコツコツ投資、日々の稼ぎから継続的にお金を出していくことでドルコスト平均法(のような買い方)の効果が得られることもあります。


しかし、真のメリットはそこではない。

コツコツ投資を始めることの最大のメリットは貯蓄体質を作ることです。
コツコツ投資をしたいと思うと、日々何かに使っていたお金を投資に"使う"ようになります。
今までは飲み代などに使っていたお金の一部を投資に回すことが我慢ではなく楽しみになります。

これこそがコツコツ投資の最大のメリットです。

世の中には貯蓄ゼロ世帯も相当数います。(参考「貯蓄なし」世帯3割の驚愕 〜2人以上世帯28.6%、単身世帯38.7%:Economic Trends)

そんな中、日々の稼ぎから貯蓄するようになれば目的の半分以上は達成されたも同然です。

アセットアロケーション?重要です。
低コスト?重要です。

しかし、それ以上に家計を貯蓄体質にすることの方が重要です。運用成績云々はそれからです。



投資の第一歩はまず30万円の貯金から

投資ブログを書いています。特に一般人の資産形成としての投資を書いています。
ですから、数百万円→数千万円という額のお金について書いていく予定です。

一方、世間に目を向けると貯蓄ゼロの世帯も多いようです。私だって昔はそんなに金を持っていませんでした。

若者でも、飲み会/合コン/携帯代などもかかっていて、特に貯蓄はしていないという人も多いでしょう。そして、家賃や携帯代の引き落とし/支払いの日は少しドキドキ…。
これはこれで一つの生き方でよいと思います。むしろ肯定すらします。

しかし、そういう人も社会人であるなら一度でいいから30万円程度の安定した貯金を作ってみてもらいたい。
ここでいう安定した貯金とは、瞬間的に30万円にタッチしたものではなく、日々の支払いのためには手を付けなくて済むお金という意味です。

日々お金に追われている生活と、30万円の余裕がある生活はかなり違います。
この余裕があると行動の自由度も飛躍的に高まります。
まず家賃や携帯代の引き落としなど日常のお金の話でドキドキしなくなります。また、ちょっとした緊急の買い物や用事などがあった場合もお金が無いということもほとんどありません。急に知人などと旅行計画が持ち上がった時にお金を理由に断わらなくてよい。
お金が無いからできないという金銭上の制約から解き放たれる自由の価値は大きい。

とは言え、30万円程度では海外旅行に行ってしまえば1度で半分以上が吹き飛んでしまうかもしれません。それでも、1度この自由を知ると「余裕を持っておきたい→減った分をまた回復させるように貯金しよう」と思うこともあるでしょう。


お金を気にせずに日々遊んで暮らす生活も面白いですが、余裕のある生活もいいものです。
嫌ならやめてしまっていいですが、まずは30万円貯める生活を試してみませんか?

(30万円貯めるなんてどうやっていいのか分からない…という人はちゃんとしたファイナンシャルプランナーに相談することなども検討してください)



貯蓄のために今を犠牲にする節約は避けるべし

むやみやたらな浪費はいけません。

新社会人が誕生する4月ということで、ファイナンシャルプランナーや投資/資産運用ブログなどでは、「貯蓄の重要性」が散々に語られています。

「貯蓄は重要です。」
浪費して貯蓄が無いと、将来に公開することになりかねません。
結婚しようと思った時に、いきなり数百万円というお金を用意するのは難しい。その時になって「貯蓄をしておけば…」と後悔するかもしれません。
長生きリスクと言われるように人生の時間も長くなっています。老後の生活を支える資金が無くて後悔して死んでいくことになるかもしれません。

「貯蓄は重要です。」(2回目)

しかし、敢えて「貯蓄のために今を犠牲にしないでほしい」と言いたい。

子育てや老後…いろいろお金はかかります。
増税、年金不安、…と様々な不安要素があります。
しかし、「貯蓄は重要です。」(3回目)と言っても貯蓄は全てではありません。

年金があてにならないから全部自己資金で老後資金を貯めようとして、20代前半から60歳までの間、やりたいことを我慢して貯蓄人生にしてしまうのは寂しすぎます。
それによってリタイア後の生活費には不安が無いかもしれませんが、「好きな歌手のコンサートを我慢する」「海外旅行に行かない」「会社の飲み会に参加しない」「友人との飲み会を断る」という現役時代は寂しすぎます。


浪費はいけません。「貯蓄は重要です。」(4回目)

しかし、貯蓄のために今を犠牲にしないでほしい



「貯蓄は美徳」「運用とは所詮カネがカネを生む/善ではない」 by鳥越俊太郎氏

少し時間遅れの感があるが、以下の鳥越氏の記事が面白い。
ニュースの匠:AIJ企業年金損失問題=鳥越俊太郎
昔の日本では「運用」という言葉は今のように大手を振って闊歩(かっぽ)していたわけではありません。日本では「貯蓄」が美徳だったのです。いつごろからでしょうね? 「運用」とか「ファンド」という言葉が大きな顔をしてまかり通るようになりました。
運用」とは所詮「カネがカネを生む」という資本主義の基本-金利に足を置いているということです。これはモノを作って富を生産するという本来の資本主義ではなく、アメリカで発達した“ギャンブル資本主義”を生み出しました。

「貯蓄」は美徳であり、運用は所詮「カネがカネを生む」という資本主義の基本-金利の仕組みであり、モノを作って富を生産するという本来の資本主義ではないようです。

ストレートに表現すると「何言っているの、この人?」です。

金利を貰う運用が悪?
貯蓄が「美徳」?
意味が全く分からない。

古き良き高度成長期からバブルくらいまでの日本をイメージしているのだと思われます。日本人は預金・貯金という形で銀行や郵便局にお金を預けていました。

しかし、これは致命的な誤りがあります。

(1)銀行や郵便局は預かったお金を「運用」している
銀行は預かったお金を、企業に貸す、国債を買うなど運用しています。企業への貸付でも国債でも債権として金利を頂いています。鳥越氏の言うところの「金利に足を置いた」モノです。

銀行が企業から金利を取ってお金を貸している「運用」が善ではなく貯蓄が美徳とするならば、銀行がなすべきは企業への貸付を止めて銀行内部に現金をため込むことでしょうか。
そうすると、よほどの体力がある企業以外の大多数の企業は倒産の危機です。


(2)個人の貯蓄こそが「カネがカネを生む」金利に足を置いた運用
今は低金利時代ですが、貯蓄に励んだ高度成長期やバブル時代には今よりも格段に高い利子がついていました。個人は銀行にお金を貸すことで金利を得ていました。
個人の貯蓄そのものが運用でしたし、今でも運用です。運用を否定することは日本人の貯蓄を否定することであり、鳥越氏自身の主張の自爆です。


投資や運用は金儲けのために利用されるモノであり、善でも悪でもありません。
貯蓄も自分の資産を守ったり増やしたりするための運用で利用されるモノで善でも悪でもありません。



私の著書 - ズボラ投資
「毎月10分のチェックで1000万増やす! 庶民のためのズボラ投資」
連絡先
私への連絡は下記メールアドレスまでお願いします
tsurao@gmail.com

tsuraolife_banner_s

follow us in feedly

にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ


Recent Comments
ブログ内記事検索
PR
お勧め銀行・証券会社
■証券会社■
○SBI証券

○セゾン投信


■銀行■
○住信SBIネット銀行


■401k(確定拠出年金)■
○SBI証券
タグ
Archives