吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



若者

高齢者雇用義務化によって割を食う若者たち

年金の支給開始年齢引き下げに伴って、企業に高齢者を雇用するようにというプレッシャーがきつくなっています。

高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の変更によって、「継続雇用制度の対象となる高年齢者につき事業主が労使協定により定める基準により限定できる仕組みを廃止する」となって、高齢者の雇用が義務化されています。
これによって、60歳定年を迎えた人も本人が働く意思を持てば原則、継続雇用で働くことができます。
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若者内向き論

「最近の日本の若者は内向きだ」
「いや、日本の若者が内向きというのは嘘だ。」

という議論もあります。


これは物事の捉え方の違いからきているようにも思います。
見方によって内向きになっている、であり、見方によっては内向きになっていないと言えそうです。

データとしては首相官邸の政策会議に「グローバル人材育成推進会議」という会議があり、この第2回の配布資料が参考になります。
※参考資料:関連資料・データ集


●若者は内向きになっていない説
資料の4枚目のグラフがいいデータです。
ryugaku01

若者内向き論者はよくアメリカへの留学者数をデータとして使っていますが、これはアメリカ以外の国への留学の割合が増えたことが大きな原因です。
2004年は海外への留学者数が最高の8.2万人であり、2008年は減ったとは言え6.7万人です。少なくとも20世紀の留学者よりは数が多い。
留学者数がピークの2004年より減っていても、そもそも若者が減っています。18歳人口千人あたりの留学者数は、ピークの2004年とほぼ同じです。

このように、データから外向きの拡大は止まったと言えそうですが、決して内向きにはなっていないと言えそうです。


●若者は内向きになっている説
資料の7枚目のグラフがいいデータです。
ryugaku02

今度は日本国内の絶対数の話ではなく、他国との比較を考えてみます。何故なら相手のいる競争の結果は、自分の能力の絶対値ではなく相対的に相手を上回っているかで決まるからです。

このグラフでは日本のデータはつぶれてしまっていますが、先の4ページのグラフで見たように2004年にかけ上昇し、そこからやや減少です。一方、注目されるべきは中国、インド、韓国というアジアの3カ国です。この3カ国は2000年代で急激に海外留学者数を増やしています。

つまり、日本の留学者数は減っていないのですが、他国の留学者数が増えているので相対的に日本人の存在感が薄まっています。
アジア諸国で外向き化が進んでいる中で、日本は外向き化が止まっています。これを「日本人が内向き化している」と言えるかもしれません。(本来ならば「日本人が停滞していて置いていかれている」という方が正確かもしれません)


日本人の若者内向き論では、「アメリカへの留学者数」「海外で働きたくないという若者の増加」などのデータが使われますが、これは後付けで極めて説得力の弱いデータです。
「アメリカへの留学者数」はアメリカ以外への留学が増えたことで説明がつきます。
「海外で働きたくないという若者の増加」は海外勤務の中身が変わってきたことの影響も無視できません。昔の海外勤務は先進国の海外支店でお客様扱いでの勤務が多くありました。しかし、今の海外勤務はお客様扱いではありません。海外で戦ってこいと言われます。しかも先進国とは限らず新興国へ放り込まれることすらあります。海外で働くイメージが「お客様」と「武者修行」では回答に大きな違いが出てもおかしくありません。

若者内向き論は、「昔の日本人の若者と今の日本人の若者の比較」ではなく、「アジア等の成長著しい新興国の若者と日本人の若者の比較」という意識からきているのではないでしょうか。

参考: 「若者の内向き志向」に感じる論点のズレ (統計学+ε: 米国留学・研究生活)



若者のブログ離れが進んでいる  らしい

ブロガーとして気になった記事です。

新たなソーシャルメディアの人気に押されつつある Blog (japan.internet.com)
3年前は、ティーンエイジャー (ここでは12歳から17歳まで) および若年成人 (18歳から29歳まで) の28%が Blog をやっていると答えていた。しかし、2月3日に発表された2009年の調査ではティーンエイジャーの14%、若年成人の15%にとどまっている。
だが、デジタルネイティブとも呼ばれる若い世代の場合、人気のソーシャル Web 形態は、長々と文章をつづる独立した Blog からソーシャル ネットワーク サイトに移ったようだ。ソーシャル ネットワーク サイトにプロフィールを持っていると答えたティーンエイジャーは、2006年の55%から大きく増えて73%にのぼっている。
若年層でブログを書く行為の人気が下がっているようです。この気持ちは分かります。最近の若者たちの身近にはSNSやTwitterのように手軽に簡単にできるものがあり、わざわざブログを立ち上げるというような面倒なことをやらなくなるのは納得です。



でも・・・
ただし、その上の世代になると話は別だ。今回の調査で Blog をやっていると答えた30歳以上の回答者は11%に達し、2006年の7%から上昇した。
上の世代ではブロガーの割合が増えているんですね。私もこちらの層に入りますが、この世代はネットの世界が面倒であることに慣れていたり、自分の意見をよりしっかりと書きたいというような人が増えていることなどがあるのでしょうかね。



スペインの若者失業率が43.8%

ヨーロッパの失業率も10%台に・若年層はより深刻な20%超へ

欧州でも一部の国では失業率は高く、特に若年層の失業率が高いことは周知のことかと思います。その中の代表国としてはフランスやスペイン・・・かと思うのですが、何とそのスペインの若者(25歳以下)の失業率が2009年11月には43.8%にもなっているとのことです。

他の国でも、ラトビア36.3%、リトアニア33.6%、スロバキア32.6%、ハンガリー28.8%、アイルランド28.7%、エストニア28.6%、イタリア26.5%、スウェーデン26.5%、フランス25.5%等々、高い水準になっています。
大国の中ではユーロ離脱がささやかれるスペインとイタリアは厳しいですが、特にスペインの43.8%は完全に抜け出ています。


各国で失業者の定義や失業者への補償という条件が異なるので単純な横比較はできません。しかし、その点を割り引いても、とても日本の経済環境が他国と比較して悪いとは思えない。これは、先の『日本人は日本に対して極度に悲観的過ぎでは(隣の芝は青く見える?)』でも書いたとおりです。


それにしてもスペインの43.8%は凄い。どうやらこの1年で急激に上昇したようです。元々高かった失業率がここまで上がっているとは・・・
しかも、失業者でなくても、賃金が月収1000ユーロ以下の人が多いのですが、大丈夫なんですかね?


==== 2/3 21:35追加 ====
jobloss_birth




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