吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



積立投資

長期積立投資開始時の高値/安値はほとんど気にしなくてOKです

sakura

長期の積立投資を始めようとした時,今が投資の始め時なのか?という話がされることがあります。
例えば,今は日経平均7000円位から一気に駆け上がってきています。期間にしても長い間上昇相場が続いています。そろそろ暴落が来てもいいのではないかという声も聞こえてきます。

さて,では長期の積立投資をしようと考えていた場合,どうすべきなのでしょうか?

積立投資開始時の高値/安値のタイミングはほとんど影響ないから考えなくていいのです。

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積立投資でプラスになっているのは、積立有利な相場環境だから

最近の株高/円安によって多くの積立投資をしている人が利益を出しているようです。私もプラスです。
特に2009〜2010年に投資を始めた人なら+40%、50%程度もザラでしょう。

しかし、これをもって積立投資が良いというのは早計です。

昨今の相場は「株価が暴落して、その後は底値かそこより少し上がった地点でウロウロ、そして急騰」と、積立投資にとって非常に有利なU字型のチャートだからこそのパフォーマンスです。

このUを描くようなチャートこそが積立投資で最高の値動きです。あっという間に安値まで株価が落ちて、株価が安い時期が長く続くことで多くの株を安値で仕込めます。そして、急騰することで安値でたっぷり仕込んだ株が爆益になる。
理想形に近い値動きをしているのですから、この世の春を謳歌してなければ、どうしようもないわけです。

ここ数年間はバカだアホだ無能だと罵られることに耐え忍んできたからこそ、「ほらみたことか!(ドヤッ)」と言いたくなる気持ちも分かります。
しかし、積立投資の過大評価にならないように注意したいし、マネー誌などでの積立投資煽りも横目で眺める程度にしておきたい。

各種投資法に都合のいい相場の時も都合の悪い相場の時もあります。今は積立投資にとって都合のいい相場というだけです。

長期の積立投資は、調子に乗らずに淡々と。



積立投資はアセットアロケーションを崩す投資方法

今回はあくまで「一括投資できる状況で一括投資するか積立投資するか」の比較です。

どこかのサイトでも書かれていたことです(そのサイトを忘れました…)が、「一括投資 vs 積立投資」で積立投資が合理的ではない理由として、積立投資は狙ったポートフォリオ通りにならないというものがあります。


具体例で示します。手元に1000万円あったとします。
リスクとリターンを考慮してポートフォリオを考えた結果、以下のようなポートフォリオに決めたとします。現金で約半分を残して、残り480万は基本4資産に均等投資です。
 ・現金:520万円
 ・日本株:120万
 ・外国株:120万
 ・国内債券:120万
 ・外国債券:120万

ここで、投資に回す480万円を毎月20万円ずつ投資して24か月(2年間)で積み立てるとします。

1回目の投資を終えると以下のようになります。(手数料/運用損益は考えない)
 ・現金:980万円
 ・日本株:5万
 ・外国株:5万
 ・国内債券:5万
 ・外国債券:5万

これは当初目的としたポートフォリオと違います。2か月目になっても現金960万/その他各10万円ずつで目的としたポートフォリオとは大きく異なります。
このように、一括投資できるはずの資金を分割して積立投資することは、自らリスク/リターンを考えて決めたポートフォリオと異なるポートフォリオで投資することになります。
リスク/リターンにおけるアセットアロケーションの重要性を信じているならば、一括投資できる資金を分割して積立投資をすることはその流儀に反すとも言えます。


※定期的な収入からほぼ定額を投資する場合
給与所得者の場合など、月々の給与から投資資金を捻出して毎月●万円ずつ買うような積立投資になっている人は多いでしょう。
これは投資可能資金を遊ばせずにその時点における一括投資を繰り返す行為とも言えるので、「一括vs積立」における手持ち資金を分割して投資する積立とは別物です。



コツコツ投資家は、相場低迷期期がチャンス

5月から相場のボラティリティが大きくなっていますね。
しかも、同じ位置で上下動を繰り返すのではなく、株安、円高方向になっています。


このような相場では、保有資産の含み損が増えていくので相場から撤退してしまう人もいるかもしれません。

しかしコツコツ積立投資家ならば、こういう時に撤退してはいけません。

コツコツ積立投資は、ただただ積み立てるだけの戦略です。この方法で利益が出るのは、相場低迷時に買っている資産があるからです。高値掴みした資産もあるが、低迷時にも買っている資産があるので、トータルで見て利益が出ていることが多いという投資法です。
つまり、相場が不安定で低迷時している時がチャンスという投資法です。


相場低迷時に含み益が減っていく/含み損が増えていく恐怖に耐えられずに逃げてしまっては、コツコツ積立投資のチャンスを積んでしまいます。


2007年までの相場好況期にブログを書いていたが、2009年3月ごろまでの下落相場で脱落した人も結構います。しかし、そういう時に止めてしまうのではコツコツ投資としては成立しません。


コツコツ投資をするなら、相場低迷期はチャンスと考えて投資を始めましょう。



私の著書 - ズボラ投資
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