吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



為替ヘッジ

野村のFunds-iに為替ヘッジ型ファンド3本(+1本)追加!

logo_funds_i


Funds-i

野村アセットマネジメントのインデックスファンドシリーズです。


ここに4本の新ファンドが登場するとのことです。そのうち3本は「外国債券」「外国REIT」「7資産バランス」の為替ヘッジありと非常に興味深い。

1. 外国債券・為替ヘッジ型 (信託報酬0.5775%)
2. 外国REIT・為替ヘッジ型 (信託報酬0.5775%)
3. 内外7資産バランス・為替ヘッジ型 (信託報酬0.525%)

特に7資産バランス型で為替ヘッジとは珍しく非常に面白い。バランスファンドとしての信託報酬も低く、宣伝の仕方によっては人気が出てもおかしくない商品ではないでしょうか。

i-mizuhoシリーズが為替ヘッジファンドをたくさん投入してきましたが、野村も負けていません。早速キャッチアップしてきました。

この為替ヘッジありファンドの増加は非常に興味深い方向性です。
為替リスクを取り除くことでファンドのボラティリティは低下するので、余計なコストがかからないのであれば、この手の商品への投資は十分に検討の余地があります。(為替として円への集中投資はどうなんだ、とのバランスはありますが)



そこで野村・・・特に野村證券にお願いしたい。


せっかくいいファンドを揃えているのですから、もう少し・・・
もう少しだけ・・・
本当にもう少しだけ・・・
せめて期待のテーマ型ファンドを売る時の1/10の労力でいいので、Funds-iの営業に力を入れてくれませんかね?

野村證券の営業力があれば、今のFunds-iの純資産総額などすぐに桁が2つくらいは増えるんじゃないでしょうか。




忘れてましたが、もう1本のファンドは海外5資産バランス(信託報酬0.63%)です。







イールドカーブがスティープ化している外国債券+為替ヘッジでアルファを狙う

外国債券と国内債券の期待リターンは同じ

長期的には為替レートが両国のインフレ率に応じて調整されるので、名目金利は違っても期待リターンは同じになります。「外国債券と国内債券の期待リターンは同じ」は基本原則として私もよく言ってきた話ですし、一般論として通用する話だと思います。

しかし、以下の2つの条件が満たされている場合には、外国債券を買う超過リターン狙い戦術もあります。
 (1)日本が低金利でイールドカーブがフラット化
 (2)対象の外国債券のイールドカーブがスティープ化している

話を単純化するために、日本円とある外国通貨の金利が以下のようになっているとします。
 ・日本円:短期金利0%、長期金利1%
 ・外国通貨:短期金利0.5%、長期金利5%

対象通貨の残存期間が長い国債を買うと、現地通貨建で5%の年利回りです。5%(外国通貨)-1%(日本円)=4%の差があります。
しかし、金利差は為替変動で打ち消されるので超過リターンは無いというのが長期の法則です。為替変動による期待リターンは-4%/年ということです。
ところが、この国債を保有しつつ短期金利で為替ヘッジをすると、少し風景が変わります。100%為替ヘッジすれば為替変動の影響は0です。短期金利差は0.5%なので、短期金利で為替ヘッジをすれば0.5%のヘッジコストで-4%の為替変動を無しにできます。

※参考:社会保障審議会年金数理部会資料 - 23ページ

(確実に儲かるかは分かりませんが、こんな投資方法はあるということで)



通貨選択型投信の落とし穴、惜しい

(やはり、これが限界かという思いもあります)

MSNマネーのコラムで通貨選択型投信に関するコラムがありました。

「通貨選択型」投資信託、魅力と落とし穴は?
 このコラムでは、通貨選択型投信の一般的な仕組みと注意すべきポイントをおさえ、適切なリスク管理の一助となるアドバイスを提供します。
見出しの「落とし穴」という言葉や、この「注意すべきポイントをおさえ」なんて表現が期待させてくれます。


■注意すべきポイント
 現在主流となっている通貨選択型投信は、ブラジルレアル等の高金利通貨と米ドルとの間でヘッジ取引をしています。為替ヘッジプレミアムは両通貨の金利の差ですので、米国の金利水準が上昇したり、選択した通貨の金利水準が下がって金利差が縮まった場合は、為替ヘッジプレミアムが少なくなります。そして、仮に両通貨の金利が逆転した場合は、為替ヘッジプレミアムというメリットはなくって逆に為替ヘッジコストというデメリットとなり、ファンドにとっては収益の圧迫要因となります。

 つまり、それぞれの金利水準、指標としては政策金利の見通しや変化には注意を払っておく必要があります。

 そのほかにも他の投信と同様に、投資対象となる債券の値動き(金利変動リスク)、発行体の信用度(信用リスク)、選択した通貨の為替の値動き(為替変動リスク)やその国の政治や社会情勢による影響(カントリーリスク)に注意が必要です。
あれっ・・・
これだけですか?
要約すると通貨選択型投信で注意すべきポイントは「金利差は一定ではないので、金利差が縮まることに注意」だけですか?


せっかく記事の真ん中の為替ヘッジの説明をやっているのに・・・
 Aさんは米ドルで投資をしたい資産があるため、手持ちのブラジルレアルを米ドルに交換したいと考えています。でも、為替の変動リスクは避けたいし、米ドルの金利水準は低いのが悩ましい。

 一方、BさんはAさんの意向に応じ、手持ちの米ドルをブラジルレアルに交換することを了承しました。ここでAさんとBさんの取引が成立するわけです。お互いに為替変動リスクは回避したいので、将来の為替レートを交換時に約束し、決められた期日に決済するという為替予約をします。これを為替ヘッジといいます。
将来の為替レートを交換時に約束し・・・
将来の為替レートを交換時に約束し・・・
将来の為替レートを交換時に約束し・・・
将来の為替レートを交換時に約束し・・・
将来の為替レートを交換時に約束し・・・
将来の為替レートを交換時に約束し・・・
将来の為替レートを交換時に約束し・・・
将来の為替レートを交換時に約束し・・・
将来の為替レートを交換時に約束し・・・


ここが一番重要なポイントですよ。これを書かずして「落とし穴」とか「注意するポイント」といっても肩透かしです。
通貨選択型投信に投資している人で、為替レートの上下は五分五分と勘違いしている人がいます。ここが「落とし穴」とか「注意するポイント」です。

上の為替ヘッジの話にあるように、高金利を貰えて、為替レートで不利にならないなんて美味しい話はありません。

「ラーメン650円 + 餃子350円」でも「ラーメン600円 + 餃子400円」でも合計支払額は1000円です。
為替ヘッジもこれと同じで、為替のリターンを高金利に付け替えているだけです。投信全体での期待リターンは変わりません。為替ヘッジプレミアムを貰えるということは、それだけ為替レートで損をすることが予測されているのです。
為替ヘッジプレミアムは全体から見ると収益源になっていません。米ドルのまま投資しているのとは値動きは変わりますが、期待リターンは増えないのだから、高金利を選択しても分配金を高く出せるわけではありません。


ただ、運用成績がよければ高い分配金を出せるだけです。


この指摘が欲しかったのですが、大人の事情でしょうか。



私の著書 - ズボラ投資
「毎月10分のチェックで1000万増やす! 庶民のためのズボラ投資」
連絡先
私への連絡は下記メールアドレスまでお願いします
tsurao@gmail.com

tsuraolife_banner_s

follow us in feedly

にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ


Recent Comments
ブログ内記事検索
PR
お勧め銀行・証券会社
■証券会社■
○SBI証券

○セゾン投信


■銀行■
○住信SBIネット銀行


■401k(確定拠出年金)■
○SBI証券
タグ
Archives