(前回の続き)
今回も、澤上篤人氏の著書である『長期投資でご機嫌な人生を』から澤上氏の言葉を引用し、それと実際のさわかみ投信/さわかみファンドの運用がどうなっているかを比べるような形で進めていきます。
P84-85
P122-123
さわかみファンドは、2007年夏までの株価上昇局面では現金比率が高めで、2007年夏からの景気悪化局面では株式比率が100%近い水準でした。そして、2007年時点でサブプライムローンという悪材料で株価が暴落した時に絶好の押し目と判断して買い出動しています。
これは、さわかみファンド 成長の記録のグラフでもそれは読み取れますし、後述しますが『あとがき』にて澤上氏自身が買いまくったと書いています。
澤上氏のいう「われわれ長期投資家」が誰なのか理解しがたい。さわかみファンドは、澤上氏がこの著書の中で長期投資家の行動として取り上げているような行動を全く取っていない。むしろ、澤上氏が著書の中でダメ出ししている相場追いかけ方の短期張り投資家の行動こそがさわかみファンドにピッタリ当てはまる。
どうしてこれで「われわれ長期投資家」と言えるのかが不思議です。
P153
ここから3年で年平均65%位ずつ増えていって年平均13.7%になるというのでしょうか!?
さわかみファンドに100万円を設定以来15年間投資すると15年後には686万円に増えてしまうのでしょうか?
P220 - あとがき
その通りです。結果を出してなんぼの世界です。ビレッジだの応援だのと高尚なことを言っても運用成績が積み上がってこなければ意味がありません。さて、澤上氏の基準に照らし合わせるとさわかみファンドは結果が出ているのでしょうか?
上でも書きましたが、これにはP122-123ページの澤上氏の言葉をささげたい。
≪相場追いかけ型の短期張り投資家は、絶好の押し目と判断し、買い出動するに違いない。ここまでの壮大な上昇相場の熱気も残っているので、「まだまだいける。この大相場は終わっていない」とばかり、どうしても買い向かいたくなる。≫
澤上氏は、投資理念だけ語っている分には啓蒙活動的でそれなりにいい評価をできます。しかし、実際のファンドの運営・運用に関わってしまうと全く評価が逆になります。
今回も、澤上篤人氏の著書である『長期投資でご機嫌な人生を』から澤上氏の言葉を引用し、それと実際のさわかみ投信/さわかみファンドの運用がどうなっているかを比べるような形で進めていきます。
P84-85
冬に向かう前に、長期投資家は保有株を70%から80%は利食っておく。利食った資金は現金運用にまわす。ほう、長期投資家は冬になる前に保有株を70%から80%は利食うのですか。それならさわかみ投信は冬に向かう前にどうしたのでしょう? [Answer:70%から80%も利食った事実は全くない。近似値すらない。]
景気が過熱気味になってきた段階から「保有株を売って現金の比率を高めていく」のは、理に適った投資行動である。この時点では金利水準が相当に高くなっており、現金運用で十分な投資リターンが得られる。
P122-123
買ってはいけない暴落相場もある悪い冗談にしか聞こえません。
景気が相当に回復し、いまや絶頂という時期までは株式を目一杯かかえ込んでいて構わない。しかし、その景気もやや過熱気味になってきた段階からは、新規の株買いは要注意。そろそろ実りの秋。株式投資も利食い優先の段階に入っていく。
ここから先は、株価が何かの悪材料で暴落しても買わない方がいい。実りの秋が終われば、寒い冬が到来するだけなのだから。
もっとも、相場追いかけ型の短期張り投資家は、絶好の押し目と判断し、買い出動するに違いない。ここまでの壮大な上昇相場の熱気も残っているので、「まだまだいける。この大相場は終わっていない」とばかり、どうしても買い向かいたくなる。
われわれ長期投資家は、もう手を出さない。なにしろ、まだ景気は悪く株価も安い間にたっぷり買っておいた。それ得十分すぎるほどの投資収益も得たのだ。これ以上は欲を膨らまさない方がいい。
むしろ、ここできちんと利食って、現金を手にしておかないと、次の不況局面で思い切った買いができない。
さわかみファンドは、2007年夏までの株価上昇局面では現金比率が高めで、2007年夏からの景気悪化局面では株式比率が100%近い水準でした。そして、2007年時点でサブプライムローンという悪材料で株価が暴落した時に絶好の押し目と判断して買い出動しています。
これは、さわかみファンド 成長の記録のグラフでもそれは読み取れますし、後述しますが『あとがき』にて澤上氏自身が買いまくったと書いています。
澤上氏のいう「われわれ長期投資家」が誰なのか理解しがたい。さわかみファンドは、澤上氏がこの著書の中で長期投資家の行動として取り上げているような行動を全く取っていない。むしろ、澤上氏が著書の中でダメ出ししている相場追いかけ方の短期張り投資家の行動こそがさわかみファンドにピッタリ当てはまる。
どうしてこれで「われわれ長期投資家」と言えるのかが不思議です。
P153
1952年から2006年までの54年間、日本株投資は年平均で13.7%にもまわっている。それも、いつどの時点で投資しても13年ぐらい経つと、自然に年13.7%前後の成績に収れんしてくるのだ。いつどの時点度投資しても13年経つと年平均13.7%の利回りですか。そんな澤上氏の目には約10年で年平均1.3%くらいのファンドはどう見えているのでしょうか?
年平均13.7%という株式投資の収益率は、あくまで過去の実績に過ぎないが、いつどこで100万円を投資しても、15年後には686万円に増えてしまう計算となる。
ここから3年で年平均65%位ずつ増えていって年平均13.7%になるというのでしょうか!?
さわかみファンドに100万円を設定以来15年間投資すると15年後には686万円に増えてしまうのでしょうか?
P220 - あとがき
だからといって、なんでも構わないから投資をはじめれば良しということではない。ある程度きちんとお金が増えてくれなければ、投資する意味がない。澤上先生、立派なことを言われてます。
投資運用は「結果が出て、なんぼ」の世界である。難しい理論を並べたり、最新の運用テクニックを駆使したところで、運用成績が積み上がってこなければ世の中のお役に立たない。
その通りです。結果を出してなんぼの世界です。ビレッジだの応援だのと高尚なことを言っても運用成績が積み上がってこなければ意味がありません。さて、澤上氏の基準に照らし合わせるとさわかみファンドは結果が出ているのでしょうか?
現に、7月後半から8月にかけて、米国のサブプライム(信用力の低い個人向け住宅ローン)問題で有力ヘッジファンドがいくつか解約停止に陥り、世界の金融市場は大時化に襲われた。各国の株式市場も暴落した。最後。澤上氏は2007年8月前後に買いまくったことで鼻高々に自慢しています。やっちゃいました。
われわれ長期投資家は、1ヶ月前は想像もできなかった安値で、将来好望株を好き放題に買いまくった。
上でも書きましたが、これにはP122-123ページの澤上氏の言葉をささげたい。
≪相場追いかけ型の短期張り投資家は、絶好の押し目と判断し、買い出動するに違いない。ここまでの壮大な上昇相場の熱気も残っているので、「まだまだいける。この大相場は終わっていない」とばかり、どうしても買い向かいたくなる。≫
澤上氏は、投資理念だけ語っている分には啓蒙活動的でそれなりにいい評価をできます。しかし、実際のファンドの運営・運用に関わってしまうと全く評価が逆になります。
