ダイヤモンド・オンラインに『大和証券が「資産純増額」を密かに“水増し”した理由』と、非常に興味深い記事がありました。
詳細は記事に譲るとして、注目ポイントの1つは大和証券が「(毎月分配型の)投資信託の分配金を資産純増額に入れている」という内容です。記事では言及されていませんでしたが、隔月や年2回のような投資信託の分配金も同列に扱われていると思います。
さて、この記事の内容が真実(大和やどこかは出した分配金を資産純増額に組み入れ、野村や日興コーディアルが組み入れていない)とすると、記事で指摘されているように分配金の資産純増額組み入れは問題でしょう。
記事で直接の言及はありませんが、私がもう1つ気になったことがありました。
私も含め、多くの投資ブログでは「分配金は強制解約と何ら変わらない。分配金で貰わずに自分で取り崩せばいい」と投資家の立場から見た分配金に関する意見を発していました。これは正しい。
しかし、企業から見ると分配と解約は全く違うのです。野村も日興コーディアルも分配金を資産純増額に含めていないとのことですが、この表現に留まるということは、分配金≠現金に換金した流出額側ということでしょう。これが重要であり、分配金は素晴らしい仕組みということです。
●毎月分配の1000億円の純資産額を持つ投資信託が、ある月に10億円の分配金を出す → 資産流出額は0円
●無分配の1000億円の純資産額を持つ投資信託が、ある月に10億円の解約あり → 資産流出額は10億円
どちらのケースでも「信託財産の残りは990億円 & 投資家の手元に10億円」ということに差異はありません。しかし、資産流出額の扱いが違います。投資信託を買って必要な時に必要なだけ解約されたら資産流出に計上されてしまいます。分配金で出せば資産流出にならないならば、投資家の皆様には解約ではなく分配金で受け取っていただきたい。
こんな事情があれば、証券会社が毎月分配型を薦める理由もより一層納得できます。
「投資家の皆様は、自らお手間をかけて解約手続きなどしていただかなくて結構です。弊社の方で自動的に必要だと思われる分だけ分配金という形でお渡しさせていただきます。投資家の皆様にとっては分配金で受け取られても解約されようとも差し引かれる税金の金額なども違いはありませんのでご安心ください。」
こんな下手くそな営業トークでもしたくなります。
詳細は記事に譲るとして、注目ポイントの1つは大和証券が「(毎月分配型の)投資信託の分配金を資産純増額に入れている」という内容です。記事では言及されていませんでしたが、隔月や年2回のような投資信託の分配金も同列に扱われていると思います。
さて、この記事の内容が真実(大和やどこかは出した分配金を資産純増額に組み入れ、野村や日興コーディアルが組み入れていない)とすると、記事で指摘されているように分配金の資産純増額組み入れは問題でしょう。
記事で直接の言及はありませんが、私がもう1つ気になったことがありました。
私も含め、多くの投資ブログでは「分配金は強制解約と何ら変わらない。分配金で貰わずに自分で取り崩せばいい」と投資家の立場から見た分配金に関する意見を発していました。これは正しい。
しかし、企業から見ると分配と解約は全く違うのです。野村も日興コーディアルも分配金を資産純増額に含めていないとのことですが、この表現に留まるということは、分配金≠現金に換金した流出額側ということでしょう。これが重要であり、分配金は素晴らしい仕組みということです。
●毎月分配の1000億円の純資産額を持つ投資信託が、ある月に10億円の分配金を出す → 資産流出額は0円
●無分配の1000億円の純資産額を持つ投資信託が、ある月に10億円の解約あり → 資産流出額は10億円
どちらのケースでも「信託財産の残りは990億円 & 投資家の手元に10億円」ということに差異はありません。しかし、資産流出額の扱いが違います。投資信託を買って必要な時に必要なだけ解約されたら資産流出に計上されてしまいます。分配金で出せば資産流出にならないならば、投資家の皆様には解約ではなく分配金で受け取っていただきたい。
こんな事情があれば、証券会社が毎月分配型を薦める理由もより一層納得できます。
「投資家の皆様は、自らお手間をかけて解約手続きなどしていただかなくて結構です。弊社の方で自動的に必要だと思われる分だけ分配金という形でお渡しさせていただきます。投資家の皆様にとっては分配金で受け取られても解約されようとも差し引かれる税金の金額なども違いはありませんのでご安心ください。」
こんな下手くそな営業トークでもしたくなります。