吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



株価

上げ相場で後れを取る弱い東証二部

外為・株式:東証2部指数、27連騰 37年ぶり最長更新 (毎日jp)
 中堅企業が主体の東証2部(428社)の株価指数が22日、27営業日連続で上昇し、1975年4〜5月の「26日連続」を抜き、約37年ぶりに過去最長記録を更新した。世界的に進む金融緩和が好感され株式市場に資金が戻る中、個人投資家を中心に1部(1682社)より割安感のある2部に運用先を求める動きが広がっている。


このように東証2部指数が連日上昇していることが話題になっています。確かに興味を持たせるイベントです。

しかし、「1部(1682社)より割安感のある2部に運用先を求める動きが広がっている」というのはどうでしょう?
Bloombergで東証一部(TOPIX)と二部の株価指数を比較したチャートを描いてみました。
東証二部が黄色で、東証一部が緑です。(赤い十字線は連騰開始の1月16日に合わせています)
Tosho_1_2

1月16日から東証二部の連騰が始まったわけですが、面白いことの上昇率は圧倒的に東証一部の方が高い。
むしろ、東証二部は11月末からこの1月16日くらいまでの方が東証一部に大きく勝っている。

強いてコメントをつけるならば、「1月中旬までは小回りが利く小型の東証二部銘柄に人気が集まっていたが、1月中旬からは、(円安の影響もあり)出遅れていた大型株も見直され資金が集まりだしている」とでもなるでしょうか。







ダウ30種採用銘柄の2011年騰落率

(参考元はYahoo!Financeです)

ダウ30種(ダウ平均)は米ドル建てで、2011年に5.6%上昇しました。
そこで、ダウ30種を構成する各銘柄はどうなっているかを見てみました。(配当は考慮せず)
配当は考慮していませんので、実際の騰落率とは少し違うかもしれませんが、参考までに。

dow30_stocks

上位は+30%超のMcDonald'sを筆頭に, IBM, Pfizer, Home Depot…と続きます。
下位は-60%近いBank of Americaを筆頭に、Alcoa, HP, JP Morgan…と続きます。

面白いのは以下の4点でしょうか。

(1) IBMとHPが対照的
(2) 銀行は受難の1年
(3) Chevron、Exxonとエネルギーは順調
(4) 生活必需品セクターは順調



30銘柄だと分散投資には不十分さを感じますが、分析で遊ぶにはちょうどいい銘柄数です。



個別株の電子データは入手困難

少し記事の本題とは違いますが、興味深い記述がありました。

『野村株「31年ぶり安値」をめぐる誤解と期待』 (NIKKE NET 2011/9/7)0
 QUICKに保存されている個別銘柄の日足の株価データは80年1月以降しかなく、東京証券取引所にも電子データとしては保存されていないという。電子的なデータをさかのぼれる範囲での野村の安値は80年4月7日の285円で、この水準を割った場合の安値は新聞の縮刷版といった紙データをさかのぼって調べるしかない。そんな手間をかける人はいないだろうから、野村株は「いつ以来なのかよく分からないほど安い」と表現するしかなくなる。いずれにしろ、これで現在の野村の株価がいかに歴史的な安値水準にあるのかが分かろうというものだ。


昔の株価の電子データは無いとのことです。
QUICKが1980年以後のみとのことですが、東京証券取引所も保有していないということが驚きです。

個別株の長期分析は見ないと思っていましたが、データ入手が難しかったようです。確かにデータが無ければ分析もできませんので納得です。個別株分析が無いのは、データ入手が難しいという要因があるとは思っていませんでした。
実は個別株の株価変動について長期間のデータで遊んでみようと思っていたのですが難しいようで残念です。



今月の給与、少なっ・・・

先月は後半の労働時間が短かったせいか、残業代がほとんどなかった・・・
おかげで今月の給与は少なく、ピンチ!!
今月単月での我が家のキャッシュフローは赤字になりそうです。


そんな中、オバマ大統領が株価も下げてくれました。Nikkei225先物も10300円台まで落ちているようですので、いい感じです。この機会に追加投資をしてみようかと考え中です。



日本の株価だけ上昇率が低いって本当?

「世界各国はリーマンショックの危機から立ち直って株価も上昇しているのに、日本の株は回復が遅れている」のような意見があります。

本当でしょうか?

ここ2年間でデータを取ってみました。

以下のグラフは日経平均(青)S&P500(緑)TOK(赤)の3つを比較したグラフです。
SP_NIKKEI_TOK(2year)

確かにこれを見ると日経平均の騰落率が一番悪くなっています。



でも、この比較は価値を測定するという趣旨で用いるには正しくありません。
それぞれが異なる通貨で比較すると、その通貨が安くなったモノは実質価値が増えていなくても通貨安の分だけ名目の数字は高くなります。

ハイパーインフレ時代のジンバブエと日本でりんごを持っていると、ジンバブエではりんごの値段(ジンバブエドル建て)が1日で数倍にもなりました。日本ではりんごの値段(円建て)は変わりません。ジンバブエのりんごの方が名目の数字は高くなりました。しかし、この数字の比較を持って、ジンバブエのりんごは日本のりんごより価値が上昇したとは言いません。

通貨による見た目だけの数字の上下を排除して同一の基準で価値を測定するには、同じ通貨にして測定する必要があります。
そこで、『わたしのインデックス』のデータを利用して、MSCI KOKUSAI(円建て)、S&P500(円建て)、日経平均、TOPIXの4つをリーマンショック前の2008年初頭〜2009年末で比較してみました。
##わたしのインデックスが月末比較なので、正確には「2007年12月末〜2009年12月末」


結果は・・・
MSCI KOKUSAI -34.6%
S&P500 -33.5%
日経平均 -31.1%
TOPIX -36.1%

日経平均が1位となりました。
TOPIXは最下位となりましたが、一般的に日本株の回復が遅れていると言われる時に持ち出される指数は日経平均です。日経平均で見る限りは日本株だけパフォーマンスが悪いという説は事実と全く異なります。
また、TOPIXを使ったとしてもMSCI KOKUSAIやS&P500との差はそれほど大きな差ではありません。少なくともこの程度の差で日本だけショックからの回復が遅いとは言えないでしょう。



投資家の人は、自分が投資している商品の損益や騰落率を考えるときは通貨を統一して考えているかと思います。グロソブやMSCI KOKUSAI連動の投信を持っていて「現地通貨建てでは損していない」のように現地通貨建てで考える人はいないでしょう。また、円高の時にアメリカに上場しているトヨタ株を見て「日本のトヨタ株よりアメリカのトヨタ株が上昇している」なんて言う人もいないでしょう。

普通なら通貨を統一して実質価値で測定します。

それなら、株価比較でも同じ通貨で比較するのが当然だと思うのです。でも、この時には通貨を統一せずに語られることをよく聞きます・・・



私の著書 - ズボラ投資
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