吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



日経225

ネーミングセンスに疑問ありだが、DIAMも低信託報酬インデックスファンド戦線に参戦

たわらノーロード DIAM

他のインデックスファンド関連に触れているブログで取り上げられていますが、DIAMアセットマネジメント低信託報酬インデックスファンド戦線に参戦してきました。

「たわらノーロード 日経225」新規設定のお知らせ (DIAMアセットマネジメントのプレスリリース)

たわらノーロード 日経225

  • 連動対象指数: 日経225 (日経平均)
  • 信託報酬h率: 0.195% (税抜き)
  • 信託財産留保額: 無し
  • マザーファンド: 日経225インデックスファンド・マザーファンド
信託報酬を見ると、従来の日経225連動のインデックスファンドでは、確定拠出年金専用から一般化されていたニッセイ日経225インデックスファンドが0.25%(税抜き)でずいぶんと最安だったのですが、ついにそれよりも信託報酬が低いファンドの登場です。
一般化されてから順調に純資産総額を伸ばしていたニッセイ日経225インデックスファンドですが、TOPIX連動のインデックスファンドでも低信託報酬なモノが出てきていることに加え、同種の日経225連動でもより信託報酬が低いものが出てきたとなると、今後の伸びは鈍化するのでしょうか。

続きを読む







ひふみ投信を日経平均(ニッセイ日経225インデックスファンド)と比較した考察

R&Iファンド大賞2013 / 優秀ファンド賞
R&Iファンド大賞2012 / 最優秀ファンド賞
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year2012 / 3位
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year2011 / 4位


何かと注目を集めているひふみ投信


結い2101も同じようにR&Iファンド大賞、投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Yearで上位に来ますが、純資産総額ではひふみ投信は○十億円と大きく差をつけています。
これはリターンの高さやファンドマネージャの藤野氏の積極的な活動などによるところも大きいでしょう。

さて、そんな注目を集めるようになったひふみ投信ですが、最近は日経平均などにパフォーマンスで劣後したことなども話題になっています。

そこで、実際のところどんなもんかとひふみ投信を日経平均連動のインデックスファンドである日経ニッセイ225インデックスファンドと比較してみました。(期間は設定された2008年10月〜2013年7月)

まず、該当期間のチャートは以下の通り。(起点を10000に揃えています。以後のチャートは全部同じ)
hifumi01

設定来からではひふみ投信ニッセイ日経225インデックスファンドを69.15%アウトパフォームしており、立派な成績です。ベンチマーク比で勝っても仕方ないとかいう意見もありますが、絶対的にも98.22%のプラスリターンです。
絶対的なリターンも5年弱で2倍近く、同アセットの株式インデックスに対しても69%ものアウトパフォームというのは非常に優秀なファンドです。








これだけだと「ひふみ投信って凄いね」です。この吊られた男の投資ブログにそんな内容を期待している人はいないですよね…

そこで、少し切り口を変えてみます。

直近1年間、その前の1年間、さらにその前の1年間…と1年間ごとのパフォーマンスで区切ってみました。そのグラフは以下の通り。(1つだけ2008年10月〜2009年7月と10カ月の期間)
hifumi02

hifumi03

hifumi04

hifumi05

hifumi06

5つの期間に分けられ、直近1年は負けていますが残り4年はひふみ投信がニッセイ日経225インデックスファンドに勝っています。
hifumi08


特にひふみ投信運用開始後の10か月では25.91%と大きな差をつけています。ここが大変興味深い。

「設定来」もしくは「2008/10/1〜2009/7/31」のグラフに目を凝らすと面白いものが見えてきます。

ひふみ投信設定直後ニッセイ日経225インデックスファンドと大きな差が付いています。
月次リターンを見ると以下のようになってなっています。
hifumi07


上で「ひふみ投信運用開始後の10か月では25.91%と大きな差」と書きましたが、ひふみ投信運用開始後の1か月(2008年10月)で24.62%もの差がついていました。

設定来のパフォーマンス差が69.15%ですが、この最初の1ヶ月を除いて2008年11月からのパフォーマンスで見ると、依然としてひふみ投信の方が上回っていますが、その差は25.47%まで縮小します。


■ちょっと厳しくひふみ投信を評価する■

日経平均と比較して全体的に良好な成績を残しているひふみ投信ですが、冷静な評価を促すためにも厳しく見てみると以下のようなことが言えそうです。

(1) 設定来での日経平均を上回る好成績は異常値とも言える初月の差の貢献が非常に大きく、過大評価してはいけない
ひふみ投信運用開始直後にドカっと資金を入れた人は別ですが、多くの人は違います。(2008年10月31日時点の純資産総額は1.88億円)
つまり、多くの投資家はひふみ投信のこの神がかった銘柄選定の恩恵を受けていません。そして、その後5年近く運用していますが、いまだこの素晴らしい銘柄選定能力は再現されていません。


(2) 独立系投信の先がけ(さわかみファンド)の影がちらつく…
さわかみファンド
昨年12月にさわかみファンド vs 日経平均(ニッセイ日経225インデックスファンド)でも比較しましたが、さわかみファンドは設定直後は日経平均に対して優勢で、その後は徐々に…というトレンドです。

さて、ひふみ投信
年間の成績を比較しましたが、多少の凸凹はありながらも「ひふみ投信-日経平均」は右肩下がりのトレンドです。ファンドの資産規模の大きさによって運用が難しくなりだしたのでしょうか。
これだけで判断するのは早計ですが、設定後は日経平均に対して優勢だが徐々にその差が詰まって…はさかわみファンドの影がちらつきます。

今後にも注目していきたいところです。




日経225インデックスファンドなら「ニッセイ日経225インデックスファンド」の一択

日本において3000本を超える投資信託があり、その中にはいろいろな投資信託があります。

(「実際のどの商品に投資するかは各自の責任のもとに判断してください」と前置きをした上ですが) しかし、個人的な見解を述べておくと日経225(日経平均)に連動を目指すインデックスファンドで買うべきファンドは1つしかありません。

ニッセイ日経225インデックスファンドです。

●信託報酬が圧倒的に低い0.2625%(税抜き0.25%)
●純資産総額も順調に増えて300億円を突破


日経225ノーロードオープンとかMHAM株式インデックスファンド225など、他にも日経225(日経平均)に連動を目指す投資信託もありますが、コストの差でニッセイ日経225インデックスファンドとは勝負になりません。明らかにニッセイ日経225インデックスファンドが有利です。

同じ日本株アセットでもTOPIX連動のインデックスファンドなどを選びたいなら別ですが、2012年7月13日現在で日経225(日経平均)連動ファンドではニッセイ日経225インデックスファンドの一択です。



ネーミングが秀逸な日経225ノーロードオープン

日経225ノーロードオープンという日経225に連動するインデックスファンドがあります。

【基本情報】
・購入時手数料: 0% (ノーロード)
・信託報酬: 0.84% (税込)
・信託財産留保額: なし
・純資産総額: 約1100億円

SBI証券、楽天証券、マネックス証券などでは週間や月間の売れ筋ファンドランキングがあります、日経平均連動ファンドは人気商品です。

日経225ノーロードオープンを含め、ニッセイ日経225インデックスファンド野村インデックスファンド・日経225eMAXIS日経225インデックスMHAM株式インデックスファンド225等、複数の日経225連動ファンドがランキング上位に顔を出してきます。

その中でも日経225ノーロードオープンは人気ファンドで、マネックス証券の2012年3月の月間ランキングでは1位です。
MonexRanking201203


日経225連動のインデックスファンドを比較してみると以下の通りです。(2012年4月23日時点)
nikkei225fund_compare

新興勢力の野村/eMAXISは純資産総額が4億円、13億円と純資産総額から不安を覚えても仕方ないでしょう。
しかし、ニッセイ日経225インデックスファンドMHAM株式インデックスファンド225と比較して日経225ノーロードオープンが優れている商品とは思えません。
日経平均連動のインデックスファンドで信託報酬が0.84%はかなり高い水準です。しかし、信託報酬がより安いファンドを取り扱っているネット証券でさえ日経225ノーロードオープンが売れているのです。

これは何故かと考えた時に、日経225ノーロードオープンというネーミングが素晴らしいのだと気づきました。
ノーロードという名前があると手数料が安そうに見えます。それで選んでしまう人が多いのではないかと予測します。
この予測が当たっているとすれば、日経225ノーロードオープンという名前を付けた人は素晴らしいマーケティングセンスだったと言えそうです。



日経平均を保有するとは?(インデックスファンドの中身を見てみる) vol.2

前回のエントリーの続きです。

今度はニッセイ日経225インデックスファンドの保有銘柄を保有株数順に並べてみます。
nissei_stock_number
ほとんどの銘柄(194銘柄)が154千株の保有となっていることが分かります。
その1/10の15千株保有銘柄も14銘柄となっています。
その1/100の154株保有が5銘柄。

これを見てどう感じるか?

「何ていい加減な構成だ」という意見もありそうです。
多少の調整はありますが、同株数だけ買っているインスタントな投資法です。各銘柄1株ずつの組み合わせを1ユニットにして、流入資金が増えればそのユニットを金額分追加するだけです。資金流出時にはそのユニットを必要額だけ解約です。(実際には全銘柄が同株数ではないのでその調整や、流動性によって童子の組み入れが難しかったり、先物を利用した取引もあります)

発行株数が少ないから株価が高いだけの値嵩株に左右されるような指数など、日本経済を代表する指数とは言えないという意見もあるかと思います。私もこの指数が経済を代表する構成になってはいないと思います。

しかし、その一方で、そんないい加減な指数が時価総額指数であるTOPIXとほぼ同じような動きをします(最近は少し連動性が薄まっています)。これは分散効果の面白いところです。

日経平均の投資指数としての優劣は置いておくとして、日経平均連動ファンドに投資している人は、自分がこのような比率で投資していることを知っておいていいのではないでしょうか。



私の著書 - ズボラ投資
「毎月10分のチェックで1000万増やす! 庶民のためのズボラ投資」
連絡先
私への連絡は下記メールアドレスまでお願いします
tsurao@gmail.com

tsuraolife_banner_s

follow us in feedly

にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ


Recent Comments
ブログ内記事検索
PR
お勧め銀行・証券会社
■証券会社■
○SBI証券

○セゾン投信


■銀行■
○住信SBIネット銀行


■401k(確定拠出年金)■
○SBI証券
タグ
Archives