吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



年金部会

iDeCo (個人型確定拠出年金) の運用商品数制限の是非

kakuteikyoshutu_shouhin

先日,TwitterでiDeCo(個人型確定拠出年金)において商品の本数を制限することについての是非を語りました。これについてはいろいろな意見があるようです。せっかくTwitterでいろいろつぶやいたので,ブログでもスタンスを表明しておきます。

現実論として,一般的な水準の投資家を想定すると本数制限は妥当

私は基本的に上限本数制限に肯定派です。(もちろんその本数によっては必ずしも賛同はしませんが…)

そもそも何故に本数制限なんて話が?

まず,そもそも本数抑制なんて話がどうして出てきたのか?ここから触れたいと思います。
理由は社会保障審議会企業年金部会の第12回の資料1 確定拠出年金における運用についてという資料にあります。
行動経済学の知見によれば、消費者の金融商品購入にあたって、選択すべき項目が増えたり、選択肢が多すぎると、選択自体が困難になることがわかっている。
401(k)に関する研究では、運用商品数が増加するほど商品の特性が考慮されにくくなり、結果的に従業員にとって不利な商品選択を行っている可能性が指摘されている。
詳細はリンク先の資料を読んでいただきたいのですが,ざっとまとめると,本数が増えすぎると選択肢が多すぎ,まともに検討して選べなくなり,加入者の運用成績が悪くなるという話です。

※参考過去エントリー:企業型確定拠出年金の運用商品 この10本 〜 もし私が運用商品を選べるなら

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企業型確定拠出年金の運用商品 この10本 〜 もし私が運用商品を選べるなら

kakuteikyoshutu_shouhin

厚生労働省の企業年金部会の第12回が開催されたようです。

その中ではデフォルト商品や継続教育等々、いろいろ話し合われたようですが、話題を集めたのは運用商品の本数を上限を制限しようという話です。以下に資料がありますが、メインの資料の36ページ〜48ページで運用商品提供数について書かれています。


この中で、運用商品の本数が多いほど加入者は選択肢が多すぎて不利な選択をしてしまうという、行動経済学でいうところの「選択のパラドックス」に言及しています。アメリカの401kでは10本程度がちょうどいい本数だという研究を紹介しています。

これらを勘案して、企業型確定拠出年金の運用商品本数の上限を法令で設定することが提言され、具体的には10本以内にすることが望ましいのではないかという話が出ています。

上限本数を法令で制限することの是非はいろいろあると思いますが、選択肢が多すぎるのはよくないというのは非常によく分かります。しかし、10本という本数は少ないように思えて仕方ありません。

主なアセットクラスを挙げるだけでも以下のように7つあります。(預金・バランス型含む)
    1. 元本確保型
    2. 日本株式
    3. 日本債券
    4. 先進国株式
    5. 先進国債券
    6. 新興国株式
    7. バランス型

これらに1商品ずつ用意するだけでも7本です。そこに「バランス型は株式多め・普通・債券多めの3種類ほしいな…」などと思えば、それだけで9本になります。


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