吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



年金積立金管理運用独立行政法人

今更感ありますが、GPIF(公的年金)が5兆3098億円の損失という2015年度の運用結果を公表

gpif

例年であれば7月の第一週あたりに公表されているGPIFの前年度の運用報告が、参議院選挙も終わった7月29日にようやく発表されました。(安倍総理、せこい)
しかし、私もこのブログで7月1日に民進党は公的年金(GPIF)を短期的な利益を狙うファンド扱いするなと書きましたが、とっくに厚労省に報告済みの内容が報道されており、発表を選挙後に遅らせた意味はなかったな…などと思ったり。

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民進党は公的年金(GPIF)を短期的な利益を狙うファンド扱いするな

gpif

まず、最初に言っておきたいのは、通常だと7月第1週には行われるGPIF (年金積立金管理運用独立行政法人) の年度運用成績の公表を、今年に限っては7月29日と参議院選挙後にずらした安倍政権のやり口は姑息かつ汚いやり口です。リスク資産での運用なのですから儲かることもあれば損することもあります。損も堂々と公表すればいいのですが、このあたりは人としての器の小ささか。


しかし、それよりも困ったのは民進党です。民進党が「年金運用『5兆円』損失追及チーム」なるものを立ち上げたようです。年金5兆円の損失の責任を…などと言っていますが、意味が分かりません。

「ポートフォリオの変更をして株式の運用比率を50%に上げた初年度だから問題視しているのです」
「ポートフォリオの変更は判断ミス、失敗だということになります」

公的年金の運用は単年度で評価されるようなものでいいのでしょうか?
この初鹿議員の話を聞いていると、まるで民間のファンドマネージャが評価されているみたいです。年金運用って資産割合を変更した年に、その変更が上手くいかないといけないようなものでしたっけ?

以下に抜粋しますが、初鹿議員他、民進党の議員は年金関連の法律や理念を読まれた方がいいでしょう。
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国家公務員共済(KKR)がGPIF等とのモデルポートフォリオ統一に向けて基本ポートフォリオを変更

KKR 基本ポートフォリオ先日、国家公務員共済組合連合会(KokkaKoumuin KyousaiKumiai Rengoukai / KKR)が積立金の運用における基本ポートフォリオの見直しを行ったというニュースがありました。


KKR 基本ポートフォリオ
積立金等の運用の基本方針の改正(基本ポートフォリオの見直し)【説明資料】(H27.2.25)

国内債券比率が74%⇒35%のように資産構成割合が大きく変更されています。

この比率は2014年10月に年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が発表した基本ポートフォリオの構成割合と一致します。
GPIFの基本ポートフォリオ


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GPIFは政策の道具にされてはいけない

pension

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は厚生労働大臣が理事長を指名して、その元で運用されています。
そのGPIFがここ最近嫌な形で注目を集めています。

財務相、GPIF「成長戦略改定する中で議論されるのが正しい」 (日経新聞)
麻生太郎副総理・財務・金融相は18日午前の閣議後の記者会見で、公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)について「成長戦略の改定作業を6月までに本格化するが、そのなかでGPIFの運用のあり方が議論されていくことが一番正しい」との認識を示した。GPIFは年内にも国債に偏っている資産構成の割合を見直す見通しだ。

昨年には有識者会議なるものから、さらに株式を買うなどリスクを取った積極的な運用にすべきという報告書も提出されています。
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年金運用の年利回りが何と驚異の+10.23%(+11兆2222億円)

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2012年度の年金運用報告が発表されました。

なんと驚異の+10.23%で、金額にすると11兆2222億円増です。

GPIFが運用を始めてから年間で最高の数字になるようです。
最悪だった平成20年度(2008年度)のマイナスが-9兆2481億円だったので、今年のプラスはそのマイナス分を返してもおつりがくる金額です。

以下にGPIFの報告書からいくつかグラフを抜粋させていただきます。上から順に
 (1)2012年度の運用損益
 (2)2012年度の利益率
 (3)各年度の運用損益及び通算損益
GPIF_h24_01
>GPIF_h24_02
GPIF_h24_03

減る時もあれば増える時もあるのが長期投資です。マスコミはこれをどう報道するか非常に楽しみです。

なお、GPIFが運用で利益を出した時と損失を出した時のマスコミの扱いの違いについては、梅屋敷商店街のランダム・ウォーカーの公的年金の12年度10-12月期の運用は大幅プラス。でもマスコミ各社は……が参考になります。


さあ、2008年に9兆円の運用損だった時に「ほら見たことか」と鬼の首を取ったかのように喜んではしゃいでいた荻原博子先生、今こそ出番です。
 ●公的年金が消えていく?(荻原博子の"がんばれ!家計")



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