長きにわたる景気回復局面にもかかわらず,景気回復の実感が感じられないという声もあります。
そんな中,一人当たりの所得が伸びていない(減少している)ことや世帯年収が伸びていない(減少している)ことをもって,庶民に恩恵が無いかのようなことを言う主張がありますが,ちょっと待った。
投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。
「あなたの給料はこれから15年、ずっと下がり続けます」
そう言われたら、どう思いますか? ただでさえ生活が厳しいのに、これ以上収入が減ったら生きていかれない! そう感じる人もいるでしょう。しかも、15年間も下がり続けるということは、15年後の自分の方が今よりも少ない収入でやりくりしなければいけないということになります。
「もし、そんなことが起きたら、大変だ」
残念ながら「もし、そんなことが起きたら」ではありません。これは過去15年間に起きた現実なのです。
これは日本のサラリーマンの平均年収の推移を表しています。ピークだった平成9年(1997年)の467万円から下がり続け15年で約60万円減りました。月収に換算すると5万円減です。
ご自身の給料を想像してみてください。いまの給料から毎月5万円減るのです。いかがでしょうか? しかも、自分は15歳も年齢が増えています。25歳の人は40歳に、35歳の人は50歳になっています。でも、今の月収よりも5万円下がってしまうのです。