吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



就職氷河期

平成21年3月卒の大学卒業者就職率は前年比ダウン(9年ぶり)

平成20年度大学等卒業者の就職状況調査(平成21年4月1日現在)について(厚生労働省)
 厚生労働省及び文部科学省では、平成21年3月大学等卒業者の就職状況等を共同で調査し、このほど平成21年4月1日現在の状況を取りまとめた。
 その概要は次のとおりである。
(1) 大学の就職率は95.7%で、前年同期を1.2ポイント下回る。男女別にみると、男子は95.9%(前年同期を0.7ポイント下回る)、女子は95.4%(前年同期を1.9ポイント下回る)。
(2) 短期大学の就職率(女子学生のみ)は94.5%で、前年同期を0.1ポイント下回る。
(3) 高等専門学校の就職率(男子学生のみ)は100.0%で、前年同期を0.4ポイント上回る。
(4) 専修学校(専門課程)の就職率は91.8%で、前年同期を1.9ポイント下回る。

21年3月卒ということは、主にこの4月から働いている方々のこと指すかと思いますが、大学卒の就職率が前年を1.2ポイント下回ったそうです。
専修学校も前年比-1.9%と大きく下回っていますね。
ちなみに、厚生労働省のページを見ると、大卒で前年比-0.8%の70.4%のように就職希望率も下がっています。

就職内定率の推移は「就職内定率の推移グラフ(大卒)」を参照。1996年-2008年のデータが載っています(2009年5月22日現在)。

これを見ると2000年の91.1%を底にして以下のようにずっと右肩上がり。
2001年 : 91.9% (+0.8%)
2002年 : 92.1% (+0.2%)
2003年 : 92.8% (+0.7%)
2004年 : 93.1% (+0.3%)
2005年 : 93.5% (+0.4%)
2006年 : 95.3% (+1.8%)
2007年 : 96.3% (+1.0%)
2008年 : 96.9% (+0.6%)

特に2005年(93.5%)→2006年(95.3%)の増加は凄い。まさに近年の就職活動の売り手市場っぷりを裏付けるようなデータです。

さて、2009年の95.7%という数字は2006年の水準を上回っています。就職活動期間中は、まだ景気悪化が進行中の状況で、現在の危機の影響はそれほど大きくなかったということでしょう。
問題は来年3月卒の現在就職活動中の世代ですね。これがどこまで下げるか。
ニュースなどの数字を見ても就職氷河期以来の低水準の指標などもありますから一気に就職氷河期並になるのでしょうか。


弟の就職活動が1年後に迫っているので、気になるところです。







有効求人倍率0.59倍。6年ぶりの水準。

2月の有効求人倍率0.59倍、6年ぶり低水準 失業率4.4%に悪化 (NIKKEi NET)
 厚生労働省が31日朝発表した2月の有効求人倍率(季節調整値)は0.59倍となり、前月比0.08ポイント低下した。2003年2月以来、6年ぶりの低水準。
2003年2月以来の水準で0.59倍ですか。ちょっと前の2007年には1倍を超えていたはずですが、だいぶ落ちたものです。

しかし、6年ぶりの水準ということですから、6年前はこれくらいの状況だったんですよね。そう考えると実はまだまだ大したことはないとも言えるのかもしれません。


せっかくなので、e-Stat 政府統計の総合窓口のデータを使って、有効求人倍率推移のグラフを作ってみました。



◆有効求人倍率推移(1963年1月〜2009年2月)◆
application_ratio_1963










1963年〜の長期で見ると1975年〜1978年にかけては1976年に一時的に0.6倍台に乗せるものの、他期間ではほぼ0.6以下と、この2009年2月程度かそれ以下の水準になっています。
これはオイルショックの時期ですね。さすがは歴史に名を残しているだけのことはあります。



バブル以降の「失われた○年」「就職氷河期話」となるともう少し期間を短くしたほうが見易そうなので、1989年〜2009年のグラフも作ってみました。


◆有効求人倍率推移(1989年1月〜2009年2月)◆
application_ratio_1989









改めてこのグラフを見ると、就職氷河期の有効求人倍率の低迷は凄いですね。

★1998年〜1999年:最低迷期
1998年3月に0.6倍を切って(0.57倍)から9月には0.5切り。オイルショックのときでも1978年1月の0.51が最低値でしたが、あっさり0.50を割り込みました。その後も1999年12月に0.50に戻るまで15ヶ月連続で0.4倍台。2009年2月のような0.6倍割れは28ヶ月連続です

★2000年〜2001年前半:幻の回復
2000年後半から2001年前半にかけては一時的に雇用が回復していますが、それでも0.65が最高値。これは2009年1月の0.67より低い水準で、雇用が回復したといっても2009年1月より悪かったわけですか・・・やはり厳しい。

★2001年後半〜2002年:再度の低迷期
2001年8月に0.6を割り込んでから、2002年1月には0.50まで下落。2002年1月を底に反転するものの、2002年6月でも0.53まで。2002年12月でも0.57と低迷し、0.5倍台が19ヶ月連続


就職氷河期恐るべしです。
今回の不況ではどこまで雇用は落ち込むのでしょうか・・・






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