吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



大和証券

ラップ口座と海外ETFとアットコスト

libra

ラップ口座とアットコスト

個人が資産運用を証券会社などに一任する「ラップ口座」の残高が急増している。残高は3月末時点で1兆3760億円に達し、前年同月末から8割増加した。

日本投資顧問業協会によると、6月末時点のラップ口座の契約総額は前年比90%増の1兆6430億円。


ラップ口座の資金が増えているようです。昨今の相場環境で運用によって増えた部分もあれば、資金流入の影響もあるでしょう。最近のラップ口座は最低投資額が下がっており、(ファンド)ラップ口座に投資できる層が拡大しています。
そんなラップ口座の拡大に大いに貢献しているファンドラップですが、これはいいサービスなのでしょうか。
続きを読む







高齢認知症患者に投資信託を販売する大和証券の積極的営業

【疑惑の濁流】認知症患者も「食いもの」に… 銀行・証券の投信販売「大手の安心は『幻想』だ」 (SankeiBiz)
認知症の89歳の男性に投資信託を販売したとして、男性の家族らが大和証券に損害賠償を求めた東京地裁の訴訟で、大和側が請求の約7割にあたる600万円を支払う内容で和解が成立した。

少し前の記事ですが、大和証券が89歳の認知症患者に投資信託を販売していたようです。そのような顧客までターゲットにする積極性には頭が下がります。

報道によれば、家族による営業員への交渉停止を無視して訪問営業をして販売したとのことです。この件ではICレコーダーがあって助かりましたが、高齢者が財産を守るのも一苦労です。
仮に家族が同居していても24時間365日見守っていることもできるわけではなく、不在の時に営業されたらアウトです。

成年後見制度などもありますが、これは本人のプライドの問題や家族の負担も大きく、利用もはばかれます。
多少呆けている程度では「あなたはもうボケているから、財産の管理は任せられない。私たちが判断するからね」と言っても反対されるケースも多いでしょう。
また、成年後見制度は後見人になると、やむない正当な理由がない限り後見人を辞めることができません(例えば自分が成年後見制度のお世話にならないとまずいような高齢者になったとか、遥か遠くに転勤になった等々)。
金融商品の勧誘を断りたいだけなのに、いろいろなことまで責任を持たなくてはいけなくなるのでは後見人になるのも大変です。


とはいえ、簡単に販売規制を強化するのも賛同できません。

あまりにも顧客側に有利(簡単に顧客の訴えが認められる)にすると、それを逆手に取ったプロ市民のような人も出てきかねません。訪問営業を受けて納得して買ったにもかかわらず、儲けた時にはだんまりで、損した時に「リスクの説明を受けなかった。そんなものとは思わなかった」とごねる作戦を取る人が出てくることも予想されます。(示談金目的で痴漢をでっちあげるケースと同じ)


何かうまい方法はないものか…



資産流出入額から見る 野村と大和の違い!?

こっそり、毎回楽しみにしているのが、QUICK MoneyLifeの毎月の投信資金流出入ランキング

2010年4月の資金流入トップ30と資金流出トップ30はこちら
(ちなみに2010年3月はこちら)


最近は、野村や大和など大手証券会社は通貨選択型ファンド、人気地域投資ファンド、テーマ型ファンドをいくつか提供しています。
そのせいか、野村が先駆者で大和はその後追いをする形で同類と考えてしまっていていました。しかし、資産流出ランキングを見ると、野村と大和をひとくくりにしてはいけないような気がしてきました。




資金流出ランクの上位を見ると、野村の北米REIT投信(ブラジルレアル)毎月が最近の資金流出ランクの王者グロソブを抜いて1位に君臨しています。
3位のJPM世界鉄道関連株投信と4位野村世界不動産投信も野村のファンドです。
野村はこの他にもトップ10にフォルティス中国環境関連株式投信マイストーリー分配型(年6回)Bコース新米国ハイイールド債券投信(レアル)毎月が入っています。
##JPM世界鉄道関連株投信フォルティス中国環境関連株式投信
##運用会社はJPモルガンやフォルティスですが、募集は野村証券が行った
##ので野村扱いとして考えています。


このように資金流出トップ10に野村関連のファンドが6つもランクしています。
しかし、私が注目したのはその数ではありません。
注目したのはこれらのファンドの設定時期です。

2009/10 : 北米REIT投信(ブラジルレアル)毎月
2010/01 : JPM世界鉄道関連株投信
2005/07 : 野村世界不動産投信
2009/12 : フォルティス中国環境関連株式投信
2005/05 : マイストーリー分配型(年6回)Bコース
2009/05 : 新米国ハイイールド債券投信(レアル)毎月

なんと、6本中4本がここ1年以内に設定されたファンドです。
設定時にはもの凄い資産を集めたということでニュースになったファンドたちですね。
JPM世界鉄道関連株投信に至っては2010年1月に設定です。このファンドは申込手数料が3.675%もかかるのに、設定間もない時期に総資産の約25%が流出する事態です。


一方、大和のファンドを資産流出ランキングで探してみると、いくつか見当たりますが、設定間もないファンドは載っていません。

こう書くと、「それは大和は資金が集まっていないから流出金額も小さいんじゃないの?実は大和も同じようなテーマ型ファンドの資金の流れは野村と同じじゃないの?」という意見もありそうです。

そこで、大和の通貨選択型ファンドであるエマージング・ボンド・ファンド・ブラジルの最近の資産推移を見てみました。野村からは2つのレアルファンドが資産流出ランキングトップ10に入っていましたが、大和のこの看板レアルファンドはどうでしょうか?
エマージング・ボンド・ファンド・ブラジルは3月1日に781億円だった資産総額が2ヶ月後の4月30日には1120億円に増えています。この間の基準価額は、10368円(3/1)→11618円(4/30)ですので、明らかに基準価額の上昇だけでは説明がつかない資産総額の増加になっています。


■結論■
野村も大和もテーマ型や流行のファンドを設定する点では共通している。しかし、その後の販売戦略が違う。こう推測されます。

【野村の方針】
野村は資産流出ランキングに設定間もないファンドを多く滑り込ませていますが、同様に新規設定ファンドを資金流入ランク上位に多く滑り込ませています。2010年4月はトップ3を野村の新規設定ファンドが独占です。
この資金の動きから推測できるのは下記。
「野村は次々に新しいテーマのファンドを設定し、そのたびに旧テーマ型ファンドから新テーマ型ファンドへ買い換えるように顧客に勧めている」

【大和の方針】
大和も2010年4月の資金流入ランキングに次世代輸送関連株ファンドを送り込んでいます。しかし、それでも上に書いたようにエマージング・ボンド・ファンド・ブラジルから特別に資金が流出しているようなことはありません。つまり、
「大和は野村の後追いの形で新しいテーマのファンドを設定しているが、旧テーマ型ファンドから新テーマ型ファンドへの買い換えるようはそれほど顧客に勧めていない」


野村と大和の両社にはこんな違いがあるように見えるのですが、どうでしょう。



私の著書 - ズボラ投資
「毎月10分のチェックで1000万増やす! 庶民のためのズボラ投資」
連絡先
私への連絡は下記メールアドレスまでお願いします
tsurao@gmail.com

tsuraolife_banner_s

follow us in feedly

にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ


Recent Comments
ブログ内記事検索
PR
お勧め銀行・証券会社
■証券会社■
○SBI証券

○セゾン投信


■銀行■
○住信SBIネット銀行


■401k(確定拠出年金)■
○SBI証券
タグ
Archives