##間違いがあれば訂正コメントをお願いします


「同じようなものに投資するなら基準価額が低い方がたくさん口数を買えて割安」「分配金が出て基準価額が落ちたから買い時」



投資信託関係のブログなどを見ていると上記のような基準価額についての意見が見られますが、これは真実なのでしょうか?


結論を答えはNOです。


まず「基準価額が低い方がたくさん口数を買えて割安」という説を検証してみます。
具体的な数字で検証した方が分かりやすいと思うので、基準価額は異なるが同一のものに投資する投信2本としてTOPIX連動のノーロードのインデックスファンドを考えてみます。
##計算簡略化のため信託報酬等は考慮しません

 ・投信A(TOPIX連動型) 基準価額10000円
 ・投信B(TOPIX連動型) 基準価額15000円

 ・安田さんは投信Aを15万円購入しました(=15万口)
 ・高田さんは投信Bを15万円購入しました(=10万口)


日本経済が好調で1週間後にTOPIXは5%上昇しました。
この場合2つの投信の成績はどうなるでしょう?

投信A、投信B共にTOPIX連動なので基準価額はTOPIXと同じく5%上昇します。

 ・投信A:10000円*1.05=10500円
 ・投信B:15000円*1.05=15750円
安田さんと高田さんの投信保有額を計算すると、
 ・安田さんの投信保有額:10500円*15=157500円
 ・高田さんの投信保有額:15750円*10=157500円

全く同じです。


次の1週間でTOPIXが10%下落したとします。その場合2つの投信の基準価額、2人の資産はどうなるでしょう?

上昇時と同じくTOPIXに連動して投信A、投信B共に10%基準価額が下落します。
 ・投信A:10500円*0.90=9450円
 ・投信B:15750*0.90=14175円

安田さんと高田さんの投信保有額を計算すると、
 ・安田さんの投信保有額:9450円*15=141750円
 ・高田さんの投信保有額:14175円*10=141750円

全く同じです。


投信A・投信Bの基準価額の変動をまとめてみましょう。

 ・投信A:10000→10500(+500)→ 9450(-1050)
 ・投信B:15000→15750(+750)→14175(-1575)

括弧の中に書いてあるように基準価額の高い投信Bの方が値動き幅が大きくなっています。この値動き幅は購入当初の投信Aと投信Bの基準価額の比である1.5倍になっています。
そしてどの時点を切り取っても投信Aの1.5倍が投信Bの基準価額になっています。

つまり、同じ対象に投資している2投信を比較すると購入時に基準価額が低い投信が基準価額の高い投信を上回ることはありえないのです。
##コストが同一の場合


運用成績が同じ2つの投信を比較した場合、基準価額が低い投信を購入すると多く口数を購入できますが、1口あたりの値上がり(値下がり)は小さく、基準価額が高い投信と投信保有額は変わりません。




上の意見に対して「分配金が考えられていない。分配金は1万口あたり○円となっているので、口数が多い方が分配金を多く受け取れるから有利だ」という反論もあるかもしれません。

次では、この分配金が出る場合について考えてます。