吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



国債

低金利を背景にして40年国債の増発や50年国債登場の憶測も

大岳 小浜島

財務省、今秋にも40年債増発へ 数千億円規模の公算 (ロイター)
40年物の国債をどの程度増額するかは今後詰めるが、年度を通して数千億円の規模になる公算が大きい。40年物を増額する分、別の年限の国債発行は減らす。

日本政府、50年債の発行を検討=関係筋 (ウォールストリート・ジャーナル)
日本政府は戦後最長の年限となる50年物の国債発行を検討している。日本銀行の金融緩和で生まれた低金利環境に乗じる。事情に詳しい関係者が明らかにした。

10年国債の利回りがマイナス金利になるなど、日本では超低金利の状況です。この低金利を受けて40年国債の増発といった話や50年国債が登場するのではないかという憶測が聞こえてきます。
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アルゼンチン国債のデフォルト騒動は国家のデフォルトについて学ぶいい機会

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アルゼンチンの国債の債務不履行(デフォルト)問題が注目を集めています。
投資において国債は無リスク資産として考えられることもありますが、実際には格付けもされているように破綻リスクもあるわけです。

国家のデフォルトは、しっかりと考慮しておいた方がよいでしょう。

しかし、近年ではアイスランドやギリシャも話題になりましたが、国家の数は企業に比べると非常に少なくデフォルトはそう起こるものではありません。「国家のデフォルトとは何か?」という実例を知る機会が少ない。

国家のデフォルト(債務不履行)というと、「国にお金が無くなってやってきた差債務支払いの期日にお金を払えず国家破綻でおしまい……もぅマヂ無理。リスカしょ…」みたいなイメージもあるようですが、そう単純なものではありません。

今話題のアルゼンチンは2001年にデフォルトしていますが、現在も立派に国家は存続しており、無事に13年ぶりのデフォルトを迎えました。

今回のアルゼンチンのケースでもいろいろ報道もありますので「国家のデフォルトって何?」を勉強するいいチャンスです。
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マイナス利回りとは金利がマイナスではない

独、マイナス利回りで国債発行=リスク回避で選好 (Yahoo! Japan)
ミスリードをするような書き方をしている記事が多いせいもありまうが、このようなマイナス利回りニュースを見て「国が金利をもらう」とか「日本もマイナス金利で国債を発行すればいい」のような勘違いした一般からの声があります。

しかし、「(ドイツ)国債の利回りがマイナス≠金利がマイナス」です。


●マイナスの利回りとは
上記記事の6カ月物ゼロクーポン債で言えば、6ヶ月後に100ユーロを受け取れる債券を100.006ユーロで買うようなものです。

より馴染みがある利付債で言えば、「額面100円で期限は1年、表面金利1%の債券」を102円で買うようなものです。額面100円で金利1%ですから、満期時には額面の100円と金利の1円が手に入ります。
この債券を100円で手に入れていれば、100円→101円となり、1%の利回りです。

しかし、債券の価格は時価です。額面に100円と書いてあっても98円で売買されることもあれば、102円で売買されることもあります。仮に上の100円の債券を102円で買えば、満期時に受け取った合計は101円ですから、102円→101円で-0.98%のマイナス利回りになります。

ニュースになっているマイナス利回りは発行者が額面に書いた金利が-1%というようなものではなく、市場の応募者が債券の売買をする時に高値でも欲しがった結果です。


つまり、「日本もマイナス金利で国債を発行すればいい」は誤りです。
国債の額面の金利≠国債利回りです。ドイツ国債の入札例のように市場が国債利回りを決めます。

ですから、突然「額面100円、期間1年、金利-1%」という国債を発行してもマイナスの利回りになりません。そのような債券は98.8円のように額面より安い価格で入札されるだけです。98.8円で入札すれば、1年後には元本の100円に加えて金利の1円が返って来るのですから、99.8円で100円を手に入れたことになります。

アメリカ国債では金利がつかないゼロクーポン債が相当量発行されていますが、この利回りもゼロではありません。額面100ドルならば、60ドルのように額面より安い価格で購入することでプラスの利回りになっています。



日本の銀行は国債保有機関

2011年8月29日号の日経ビジネスにあった『メガバンクは復興するか』で、日本の銀行が国債保有期間になっているという記事がありました。その中に銀行の貸出残高国債保有額とのグラフがありました。

貸出残高国債保有額預金残高を加えてグラフを作ってみました。(1999年4月〜2011年6月)

Ginko_Kokusai


・貸出金  : 467兆円→408兆円 (59兆円down)
・国債保有額: 35兆円→154兆円 (119兆円up)
・預金残高 : 470兆円→595兆円 (125兆円up)

預金残高国債保有額が増えていることがよく分かります。そして、銀行の主の役割と言われていた貸出金が減っていることもよく分かります。
この資金動向でいいんでしょうか・・・(よくありません)



住宅ローンと国債両方で変動金利選択は非合理か

住宅ローンで、変動金利を選択する顧客の割合が増えて約9割が変動金利という話を聞きました。

その一方、個人の国債購入に目を向けると利付き10年と変動10年では、変動10年が意外と善戦しているようです。

短期金利と長期金利を完全に同一視はできませんが、住宅ローンで固定より変動を好む人は金利は上昇しないという思惑があるわけです。それならば国債に関する評価でも金利が上がらないと考えて、国債購入では変動金利を避けるのが合理的な選択なはずです。

住宅ローンでも国債購入でも変動金利を選ぶ人は非合理的と言えるかもしれません。
(現金一括で購入できるのにあえて低金利での資金調達として変動金利で借り入れるような人は除きます。または、変動/固定金利同士で相殺してトータルでのリスクを減少させるという高度な考え方の場合も非合理的とは言えないかもしれません)



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