吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



厚生年金

年金制度の問題点(2) - 制度を維持する仕組みがない

rougo

先の日本の年金制度の問題点の1つは、明確に位置づけが説明されていないことの続きです。

日本の年金制度の問題点として以下の2つを挙げましたが、前回は上しか説明していませんでしたので、今回は下について書きます。
  • 日本における公的年金とはどういう位置づけのものなのか? という説明がない
  • 年金制度を維持していく仕組みが無い

今の日本の公的年金は、年金制度を維持していく仕組みがありません。

ものすごくざっくり書くと年金のINとOUTは下記が条件として設定されています。(OUTは法律では規定されていませんが、財政検証などでことある毎に代替率50%が目標に設定されています)


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日本の年金制度の問題点の1つは、明確に位置づけが説明されていないこと


批判の大きい日本の年金制度ですが、根本的な問題があるように思います。

それは、以下の2つが無いことです。
  • 日本における公的年金とはどういう位置づけのものなのか? という説明がない
  • 年金制度を維持していく仕組みが無い


「日本における公的年金とはどういう位置づけのものなのかという説明」がない

年金の仕組みについての説明はあっても、日本における公的年金がどういう位置づけのものとして存在しているのかという説明はあるようで実はちゃんとしたものは見かけません。

そのせいなのか、NHKでも年金だけでは暮らせない 増加する生活保護“同時受給”みたいな特集であったり、「生活保護が国民年金の老齢年金より多いのは許せない」という意見が出てきます。
生活保護は「最低限の文化的生活」を実現するための制度です。年金がそれよりも多くなくてはいけないとするばならば、年金は「文化的生活を保障するもの以上」となります。

しかし、国民年金の水準から考えても、公的年金は老後の普通の生活水準を保障するものではないはずですが、そのような説明もないせいか上のような話が出てきます。

国民年金法、年金を管轄する厚生労働省及び日本年金機構のサイトで公的年金の位置づけのようなものを探してみたところ、さすがはお役所!!という"見事なモノ"しかありませんでした。
それを個別に見ていきます。

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確定拠出年金 - 「個人型の対象者拡大&企業型年収比例」は面白い



先日、確定拠出年金のことを書きました。

企業型確定拠出年金の掛け金上限年収比例案に寄せて - 企業型確定拠出年金の実態の中では、確定拠出年金、年収比例に 掛け金上限10〜20%ということが日経新聞で報じられたことに触れましたが、その前にも次のような記事もありました。

確定拠出年金 誰でも加入 (日経新聞)
 厚生労働省は14日、運用成績によって将来もらう年金額が変わる確定拠出年金(日本版401k)=総合2面きょうのことば=の見直しに着手した。専業主婦や公務員なども含め、誰でも加入できるようにする。401kに加入する会社員は転職時に年金資産を持ち運びやすくする。公的年金の目減りがさけられないなか、老後の備えを厚くするため、企業年金制度の加入者を増やす。
 厚労省が14日開いた社会保障審議会・企業年金部会(厚労相の諮問機関)で、401kなど企業年金制度の改革案を示した。年末までに具体案をまとめ、年明けの通常国会に関連法案を提出する。早ければ2016年度にも施行する。

確定拠出年金などというマイナーなテーマが複数回取り上げられたのは偶然ではありません。記事でも触れられていますが、厚生労働省の社会保障審議会(企業年金部会)で第10回社会保障審議会企業年金部会が開催され、その中で将来の確定拠出年金がどうあるべきかという議論がされたからです。

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標準報酬月額変更での控除は予想より高かった件

先のエントリー(「またかよ・・・標準報酬月額改定」)で、『まだ改定後の等級を確認していないので正確な数字は分かりませんが、5000円程度控除が増えそうです。』と書きましたが、これより高かった・・・

健康保険、厚生年金保険部分で6000円以上も増えていました。基本給部分は1万円ちょっとしか増えていないのに、控除がこんなに増えると凹みます。



またかよ・・・標準報酬月額改定

今年4月にも標準報酬月額の改定が行われたばかり(参考:標準報酬月額の随時改定)というのに、また標準報酬月額が改定されました。
会社では2等級以上の変動があると連絡が来るというようになっているようで、その連絡で知らされました。この9月に振り込まれる給与から控除されるそうです。


何でそんなに上がるかな・・・

5、6、7月の給与を参考にして改定が行われていますが、4月の昇給では基本給は月1万円ちょっとしか増えていない。住宅手当などの他手当が新たに増えたりもしていない。それなのに2等級以上のアップとはどういうことだろう・・・
そんなに残業が多かったか!?

まだ改定後の等級を確認していないので正確な数字は分かりませんが、5000円程度控除が増えそうです。1万円ちょっとの昇給があっても厚生年金だけで5000円程度も控除。それに所得税や住民税などもかかってくる。これでは、なかなか手取りは増えません。

億万長者より手取り1000万円が一番幸せ!!』なんでしょうかね・・・
この本にも書いてある通り、手取り1000万円レベル(課税される所得金額:695万〜900万円)の所得税率は23%で、多くのサラリーマンが属するその下の層(課税される所得金額:330万〜695万円)の20%と大差がありません。加えて厚生年金保険料もこのレベルの収入になると増えない。このゾーンは累進性の弱風地帯です。

前回の標準月額報酬の改定は想定内でしたが、今回の改定は完全に想定外でちょっとショックです。





私の著書 - ズボラ投資
「毎月10分のチェックで1000万増やす! 庶民のためのズボラ投資」
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