吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



分配金

定額分配なら毎月/隔月分配型投資信託も利用価値が出てくる

分配金 配当金 Dividends
Dividends / lendingmemo

約1年前に資金取り崩しニーズに応えている毎月払出しファンドの現状と分配金ニーズとブログに書きました。

そこで前回から1年経つということで続編を用意していたところ、夢見る父さんのコツコツ投資日記にて毎月分配型は必要なのかもという記事がアップされていたので、このタイミングで続編を書いてみたいと思います。

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投資信託の分配金原資の流れがよく分かる良い資料 (中/上級マニア向け)

coins
投資信託の分配金原資について、理解している人はどれほどいるでしょうか。中の人を除けばその実際のところを理解している人は多くないと思われます。

分配金の原資の話になると思い出すのが、日経新聞の2012年1月27日の投信「配当しすぎ」に歯止め 金融庁が法改正検討という記事。以下のような図が紹介されています。
なんとなく説明っぽいことがされていますが、この説明で分配金原資について理解できた人はいないと思います。(この説明は端折りすぎていて、ある意味不正確)
toushin_bunpaikin_nikkei


分配金の原資については、当ブログで分配金規制がおかしな分配金システムを促進するにも書いたように『投資信託財産の評価及び計理等に関する規則』の第5編(第54条〜第63条)に規定されています。ここに書かれているルールのとおりです。

しかし、この規則を読んで理解しようとするような人はほとんどいないでしょう。実例もないですし、一般人にわかりやすいとは言い難い。そんな中、比較的分配金原資について分かりやすい説明がされている資料がありました。
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非毎月分配型、バランス型投資信託の人気はNISA効果?



日経新聞のNISAで追い風吹いたバランス型投信という記事に2014年6月〜2014年11月の6カ月間に新規設定された投資信託の当初設定額ランキング上位15本がありました。
投資信託 設定当初額 日経新聞 http://www.nikkei.com
上位は「非」毎月分配型が並んだ。分配頻度が高い投信は節税メリットを享受しにくく、NISAには向かない。この点でも、制度開始が投信の売れ筋に影響を与え始めているといえる。2014年の新規設定本数は、NISAを意識した投信の設定が相次いだ2013年よりは減っているものの、2014年11月末時点で500本を超え、増加傾向は続いている。
解説にもあるように毎月分配型投資信託もありますが、上位の顔触れには「非」毎月分配型投資信託が多くなっています。NISA導入前までは通貨選択型やその時期のテーマ型の毎月分配型などが人気でしたが、景色が大きく変わっています。

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資金取り崩しニーズに応えている毎月払出しファンドの現状と分配金ニーズ

りそな 毎月払出しファンド


りそな銀行が販売している投資信託で「毎月払出し」シリーズがあります。毎月分配型の投資信託ですが、他の一般的な毎月分配型の投資信託と異なる仕組みをもっています。
それは、毎月の分配金の金額が事前に定額で決められていることです。

毎月分配型投信には「運用会社が勝手に払戻額を決めてしまう」という致命的な問題がありました。
分配金が大きく引き下げられたり、客寄せのために分配金を増やしたり・・・と運用会社の都合で払戻金が決まっていました。


従来の毎月分配型の投資信託は上記のような致命的な問題がありました。

毎月分配型にニーズあるという主張の一つとして「リタイア/年金受給世帯が運用資産を取り崩して年金だけでは足りない分を補完するニーズがある」がありますが、そうであれば、従来の毎月分配型投信はそのニーズに応えてはいませんでした。
運用会社が勘案して分配金額を引き上げたり/引き下げたりするので、年金の補完として安定的に必要な額を取り崩すというニーズには応えられていませんでした。


上記は以前に示した純資産総額ナンバー1ファンドのフィデリティ・USハイ・イールドFの基準価額と分配金ですが、分配金の金額は運用と販売戦略の都合からコロコロと変わっています。これでは、仮に「リタイア/年金受給世帯が運用資産を取り崩して年金だけでは足りない分を補完するニーズがある」としても困る話です。

さて、上記のようなニーズがあるとすれば、それに応えるために設計されたのが、りそなの「毎月払出し」シリーズです。

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「分配可能額」「分配可能原資」って言葉やめませんか?

NG


以前に以下のようなものを書きました。
 ●「分配可能原資」「分配余力」は詐欺師の言葉
 ●分配金のカラクリがよく分かる『週刊ダイヤモンド2011年7月23日号』

ふと、このテーマを思い出して、先に取り上げたラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)を確認してみました。
「ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)」の運用報告書を見ると、分配可能額は1万口当たり6500円となっており、基準価額4500円を上回っている。投信会計上は、基準価額がセロになるまで、つまりは信託財産の全額を分配金として支払うことも可能だ。

確認したのはモーニングスターのサイトです。
ラサール・グローバルREIT

2014年1月の決算時点での分配可能額は6730円、余力は112.2か月とのことです。

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