独、マイナス利回りで国債発行=リスク回避で選好 (Yahoo! Japan)
ミスリードをするような書き方をしている記事が多いせいもありまうが、このようなマイナス利回りニュースを見て「国が金利をもらう」とか「日本もマイナス金利で国債を発行すればいい」のような勘違いした一般からの声があります。

しかし、「(ドイツ)国債の利回りがマイナス≠金利がマイナス」です。


●マイナスの利回りとは
上記記事の6カ月物ゼロクーポン債で言えば、6ヶ月後に100ユーロを受け取れる債券を100.006ユーロで買うようなものです。

より馴染みがある利付債で言えば、「額面100円で期限は1年、表面金利1%の債券」を102円で買うようなものです。額面100円で金利1%ですから、満期時には額面の100円と金利の1円が手に入ります。
この債券を100円で手に入れていれば、100円→101円となり、1%の利回りです。

しかし、債券の価格は時価です。額面に100円と書いてあっても98円で売買されることもあれば、102円で売買されることもあります。仮に上の100円の債券を102円で買えば、満期時に受け取った合計は101円ですから、102円→101円で-0.98%のマイナス利回りになります。

ニュースになっているマイナス利回りは発行者が額面に書いた金利が-1%というようなものではなく、市場の応募者が債券の売買をする時に高値でも欲しがった結果です。


つまり、「日本もマイナス金利で国債を発行すればいい」は誤りです。
国債の額面の金利≠国債利回りです。ドイツ国債の入札例のように市場が国債利回りを決めます。

ですから、突然「額面100円、期間1年、金利-1%」という国債を発行してもマイナスの利回りになりません。そのような債券は98.8円のように額面より安い価格で入札されるだけです。98.8円で入札すれば、1年後には元本の100円に加えて金利の1円が返って来るのですから、99.8円で100円を手に入れたことになります。

アメリカ国債では金利がつかないゼロクーポン債が相当量発行されていますが、この利回りもゼロではありません。額面100ドルならば、60ドルのように額面より安い価格で購入することでプラスの利回りになっています。