吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



保有期間

投信保有期間は2.8年(前年同月で1年短く)

7月26日の日経新聞の記事です。

個人の投信保有、平均1年短く、6月末時点、2.8年――反発期待で乗り換え。
個人投資家の投資信託の保有期間が短くなっている。公募株式投信の平均保有期間は6月末時点で2・8年と、前年同月より1年短くなった。2008年秋からの金融危機や今春の欧州不安の影響で運用成績が悪化した投信が多かったほか、新興国の株式・債券相場の反発や北米の不動産市況の改善を期待し、これらで運用する投信に乗り換える投資家が増えた。  保有期間は株式投信の年間解約額などをもとに試算した。
平均で2.8年。
簡単に長短を論じることは難しいのですが、投資信託と言う短期売買に不向きな商品ということを考えると短い、という印象を受けます。


しかし、「2.8年を簡単に短いとは言えない!!」という気持ちもあります。

日本の投信環境は成長中です。ここ数年で投資できるアセットも拡大しています。
すでにあるアセットの中でもインデックスファンドは後から登場したりと変化があります。
すでに同インデックス連動のインデックスファンドがあっても更にコストが安いインデックスファンドも登場しています。

このような変化の過程では、投信の保有期間が短くなる人が多くても仕方ないのではないでしょうか?

例えば、長期分散投資を掲げるインデックス投資家の人の平均保有期間はどれほどでしょう。実は意外と売却していませんか?
リレー投資をしていれば、ある程度金額になった時点でその投信を売却しているはずです。
最近でも、STAMが出た時にSTAMに資金を動かしませんでしたか?eMAXISが出た時にeMAXISに資金を動かしませんでしたか?CMAMが(略)

このようなことを考えると、平均が3年弱という保有期間は実はそれほど短くないのではないか、というのが私の感覚です。(何年も前に営業マンの勧めでグロソブを買った人の方が実は長期分散投資派の人より保有期間が長かったりして)


なお
 野村アセットマネジメントでは平均保有期間が1・5年になった。
という記述もありました。

野村アセットマネジメントの商品で平均保有期間1.5年はさすがに短すぎです。野村AMの投信はそれなりの販売手数料がかかるものですから、それを1.5年でまわしていると販売会社(主に野村證券)の取り分が大きすぎでしょう。


関連エントリー:2010年2月16日
 ・投信回転率が上昇中







投信回転率が上昇中

投信「乗り換え」活発に リスク早め回避、給与減り現金化も (NIKKEI NET)
 投資家が投資信託を保有する期間が短くなっている。1つの投信を平均でどのくらい持ち続けているかを試算したところ、2009年は3.1年となり、08年の4.5年に比べ1.4年も短くなった。
 平均保有期間の推計ではまず、約3000本の追加型公募株式投信を対象に、1年間の純資産残高の平均で解約額を割って解約率をはじいた。09年は32.3%となり、このペースで解約が続くと保有者が入れ替わるのに3.1年かかる。これを平均保有期間とした。
日経の記事によると、日本で投資信託の保有期間が短くなっているようです。

とはいえ、これが数ヶ月というならば短いといえるのですが、約3.1年という数字をどう受け取るかは難しいところです。

長期投資を掲げるインデックス分散長期投資派の人も投信の平均保有期間を聞かれると3.1年以下になる人は多いのではないでしょうか?
今から3.1年前と言うとだいたい2007年1月です。長期インデックス投資派の人でも2007年1月に持っていた投資信託を保有し続けている人はそう多くないように思います。STAMに流れた人がいるでしょう。eMAXIXに流れた人もいるでしょう。ETFにリレーした人もいるでしょう。セゾンに流れた人もいそうです。
私もSTAMが出たり、ニッセイ日経225が出たり、eMAXISが出たり・・・と投信を乗り換えていることもあります。このような動きを考えると3.1年を短いとは言えません。

アメリカのように各種アセットで低コスト商品が出揃っていて目新しい魅力ある商品が出にくい環境であれば、3.1年は短いかもしれません。しかし、日本のように
「外国債券インデックスに投資できる投資信託登場」「新興国株式インデックスに投資できる投資信託登場」「低コストな投資信託登場」・・・とまだまだ成長途中の市場においては、長期派と言えども商品を乗り換えていく人が多くなりがちです。


"乗り換え"が盛んになっているのは、"毎月分配型"、"BRICs"、"高金利債券"、"レアル"投信のようなその時々で人気(?)の手数料が高いファンドを次々と売りつけているというネガティブな側面が強いと推測します。しかし、上記のインデックス投資家のように同じテーマでより良い商品が登場しているからこその乗り換えというポジティブな面もありそうです。



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