吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



レオス・キャピタルワークス

チョクハン/直販系投信の純資産総額 〜セゾン投信900億円突破を迎えて

直販投信.jp


先日、セゾン投信が運用するファンドの合計純資産総額が900億円を突破しました。(2014年8月15日時点で905億円)



そこで、チョクハン・直販系とも呼ばれる投資信託運用会社の純資産総額をチェックしてみます。(正確には、各社の運用する投資信託の純資産総額の合計)
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「ひふみ投信?」 いいえ「ひふみプラス」です

ひふみ投信」と「ひふみプラス」を取り上げます。

ひふみ投信はレオス・キャピタルワークスが直販で運用するファンドです。一部の個人投資家からも支持を集めているファンドで、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」でも2011、2012年と連続で上位に入賞しています。
(最近は少し負けていますが)日本株に投資するファンドでは名高いJFザ・ジャパンといい勝負をしており、この高いパフォーマンスも人気に拍車をかけています。

そのひふみ投信と同じひふみ投信マザーファンドに投資しているのがひふみプラスです。

2つのファンドの違いは、レオスの直販がひふみ投信、非直販がひふみプラスというくらいで大きな違いはありません。(他には信託報酬が長期保有で逓減されるor総資産残高で逓減されるの違いはあり)

この2つのファンド(特に「直販」vs「非直販」という点)に注目してみると、ひふみプラスがもっと注目されていいのではないでしょうか。

ひふみ投信は現在ではネット証券大手のSBI証券で販売しています。(この1月には上光証券も販売会社に加わりました)
ひふみ投信を買うには口座開設が必要になりますが、SBI証券口座保有者ならひふみ投信マザーファンドに投資するファンドを買うために口座を開設する必要はありません。ひふみプラスを買えばいいのです。

私も良いファンドを求めて口座開設を繰り返して口座の数が増えてしまい、口座管理や資産の把握が大変になってしまった経験もあります。口座を集約して管理できる利便性は大きい。
また、入金等に関してもひふみプラスではSBI証券の仕組みを使えます。住信SBIネット銀行のハイブリッド預金との連携サービスを使ってスポットで購入することも簡単です。

ひふみ投信には長期保有における信託報酬逓減というメリットがありますが、それ以外はひふみプラスの方が投資家にとって優れているでしょう。

ひふみ投信もいいですが、同等かそれ以上にひふみプラスが人気を集めていいのではないでしょうか。



あまり称賛の声は聞こえないが、ひふみ投信/レオスのココが凄い

ひふみ投信

●「R&Iファンド大賞2012」 最優秀ファンド賞
●「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year2011」 4位

と投資信託に与えられる賞を受賞しています。
R&Iファンド大賞の最優秀ファンド賞を受賞しているように日本株というカテゴリー内でのパフォーマンスも立派です。
そして「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year2011」で上位に入ったように、一部の投資家を惹きつけていますが、それはパフォーマンスだけでなく、「素晴らしい投資銘柄選定理念」「独立系」「チョクハン」と言ったキーワードです。

そんなひふみ投信及び運用会社であるレオス・キャピタルワークスを次の2点において高く評価しています。
 (1)独立系を捨てISホールディングス傘下に入る (2009年)
 (2)SBI証券を販売会社とするひふみプラスの設定 (2012年)


ひふみ投信が設定された2008年近辺は独立系投信会社による直販モデル投資信託誕生ブームでした。
 2007年3月:セゾン・GBF/資産形成の達人 (セゾン投信)
 2008年4月:浪花おふくろファンド (浪花おふくろ投信→現クローバー・アセットマネジメント)
 2008年4月:かいたくファンド (かいたく投信→現クローバー・アセットマネジメント)
 2008年4月:らくちんファンド (楽知ん投信→現クローバー・アセットマネジメント)
 2008年10月:ひふみ投信 (レオス・キャピタルワークス)
 2008年10月:ユニオンファンド (ユニオン投信)
 2009年1月:コモンズ30 (コモンズ投信)
 2010年3月:結い2101 (鎌倉投信)

日本の運用会社の多くが販売会社の子会社であり、販売会社が儲かる投信ばかりが乱立されることに投資家は不満を持っていました。そして、海を越えたアメリカでのバンガードを羨ましくも思い、「日本でもバンガードのような…」と独立/直販モデルが待ち望まれていました。(さわかみファンド、ありがとうファンドなどはありました)

そこに独立系投信会社による直販モデルの投資信託達の登場です。
これは一部の投資家の心を惹きつけました。新しいチョクハンファンドが立ち上がるごとにブログでも話題になり、直販投信は親しみを込めてチョクハンと呼ばれるようになり、独立系投信/チョクハンセミナーなども行われました。


ところが、ひふみ投信を運用するレオス・キャピタルワークスは2009年に独立系を捨てISホールディングスの傘下に入り、2012年には販売会社を通すモデルのファンドを設定しています。
私はこのような動きこそ高く評価します。

独立系/チョクハンは手段です。独立系/チョクハンに"拘る"ことは投資家の利益を損ねかねません(独立系で採算を取らないといけないから信託報酬は高めになる、とか)。


財務基盤がしっかりしていない運用会社に託すのでは、いつ償還されてしまうかと投資家も不安になります。独立系に"拘る"ことは運用会社の我儘であって、投資家の利益に反する可能性があります。
そんな中、レオス・キャピタルワークスのCEOの座を譲って資本を受け入れた藤野氏の決断は英断だったのではないでしょうか。

また、チョクハンに拘らず、ネット証券最大手であるSBI証券でひふみプラスをほぼ同水準のコストで買えるようにしたことは、ひふみ投信の運用手法に共感しているがそのためだけに口座を開くのは…という人のためにもなるだけではなく、販売チャネルを増やすことでひふみ投信の資産集めにも貢献します。

このように「独立」や「チョクハン」などに拘らずに良い姿を追及するレオス・キャピタルワークスの姿勢は高く評価されてよいでしょう。



World Investors Travel Cafeで草食系投資隊懇親会

5月13日にWorld Investors Travel Cafe(ぐるなび)に初めて行って来ました。
六本木交差点からすぐという一等地で凄いですね。

最近は学生時代の友人と遊ぶ回数も減ったので六本木は久しぶりでしたが、やはり楽しそうな街です。また、クラブに行きたいな・・・なんて思いながら、World Investors Travel Cafeへ。

このたびWorld Investors Travel Cafeに行ったのは、rennyさんから、以下の三名の方が参加されての懇親会(のようなもの)へのお誘いがあったからです。
  ・コモンズ投信 会長 : 渋澤健 氏(草食隊 隊長)
  ・レオス・キャピタルワークス 取締役 : 藤野英人 氏
  ・セゾン投信 代表取締役社長 : 中野晴啓 氏

全体の参加者は投資家だけでなく、この3社の関係者の方々や日経マネーの方なども含めて20人ほどでした。

まずは、渋澤さんのところに草食隊隊長とあるように、この3名が『運用のプロが教える草食系投資』を共著で出版されましたので、その紹介及び挨拶から始まりました。


その後はいろいろ自由に歓談もあり、この3名への方への質問もあり、最後は竹川美奈子さんの〆の挨拶と会は進みました。
なお、この会の中では場所の移動も難しくお三方とは話す機会が無かったのですが、2次会では渋澤さん、中野さんの正面に座ることとなりましたので、ここでいくつか話をうかがうことができました。(藤野さんは席が遠く残念・・・)

そこで、私にとっては謎が多いコモンズ30について、渋沢さんにいろいろ気になっていることを質問させていただきました。

[質問の一部]
・30銘柄という数字にこだわりは?新規有望銘柄を採用する場合は投資している銘柄を外す?
・今のところ日本株ばかりだが、海外企業は?

渋澤さんは一つ一つ丁寧に答えてくれました。
各質問に対していくつかの回答を想定していたのですが、ことごとく「こうだったらいいな」と想定している回答でした。プロ集団なのですから当たり前といえば当たり前の話なのかもしれませんが、コモンズ30投信への好感度アップです。




さて・・・
このブログの記事を欠かさず読まれている奇特な方はご存知かと思いますが、基本的に私は今の日本の直販系投信に対して否定的な意見を多く発しています。

そんな私が何故この会に参加したかというと、セゾン投信のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドに投資しているように、この3社の直販投信会社に対しては否定的ではないからです。


【セゾン投信】
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは「低コストなインデックスファンドで世界分散」なのでインデックス投資派には受け入れやすいファンドかと思います。
最近はeMAXISやCMAMの登場で必ずしも低コストの先頭を走っているわけではありませんが、それでも先日の(バンガード分の)信託報酬の引き下げがあったりと十分に競争力は持ったファンドです。
だからこそ好印象です。


【コモンズ投信:コモンズ30】
コモンズ30で好感を持てるところはFoFではないことです。そして、30銘柄程度に厳選するというエッジの利いた運用スタイルは高評価です。
アクティブファンドは特色を出してこそナンボでしょう。特に提供商品数が少ない直販ファンドならなおさらです。ほぼインデックスに連動してしまうようなファンドや、伝統的資産に投資するファンドを組み入れてFoFで運用をするファンドとは違います。(私が否定しているのはこういうファンドです)

私は「そう簡単に相場をよんで儲けることはことはできない」と考えていますので、コモンズ30がそう簡単にインデックスを上回れるかは分かりません。低コストなインデックスファンドにコストのハンデで負ける可能性は十分にあると考えています。
しかし、コモンズ30の運用方針の差別化を良いという人がいるならば、0.数%の追加コストを払ってでも投資してよいファンドだと思っています。


【レオス:ひふみ投信】
今回、藤野さんと話をする機会がありませんでしたので情報不足ですが、それでも投資候補から切り捨てられるファンドではありません。

まず、コモンズ30でも書いたように最低限の条件としてFoFではなく直接運用していることが評価します。直販で単品販売するならそれくらい特色出さないとダメです。
そして、信託報酬がアクティブの中では低い点もポイントは高い。基本の信託報酬が1.029%です。これは、インデックスバランスファンドであるマネックス資産設計ファンドエボリューションの1.05%より安い水準です。(マネックスエボリューションはイボットソンの助言が入るのでFoFのアクティブと言えなくもありませんが・・・)
そして、資産形成応援団と称して、保有年数が長くなると信託報酬一部還元する制度を設けています。5年以上で0.2%、10年以上で0.4%です。10年保有すると信託報酬は約0.6%になります。
このようにアクティブ投信の中では低コストですね。

ただし、まだ情報が不足していることもあり、ひふみ投信に関しては"評価は微妙"というのが正直なところであったりもします。



≪草食投資隊ツアーのお知らせ≫
上記の3名の草食投資隊で全国各地で説明会を開催するとのこと。
今のところ決まっているのは下記の日程ですが、これからの追加もあるとのことです。
 5月16日:福岡
 5月30日:広島
 6月1日:東京
 6月5日:沼津
 6月12日:大阪
 6月13日:東京
 6月26日:鹿児島
 7月10日:倉敷
 8月8日:札幌
 8月28日:名古屋



私の著書 - ズボラ投資
「毎月10分のチェックで1000万増やす! 庶民のためのズボラ投資」
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