吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



リスク

インデックス投資の期待リターンは暴落直撃も想定の内に含めたもの

stock crash
stock crash / theredproject

ここ最近の相場の乱高下で少し暴落ネタがもりあがっていたような気がします。この件には別途触れるとして、今日はインデックス投資と暴落をテーマに少しだけ書いてみます。

相場が下がると「インデックス投資はダメだ」という声はよく聞かれます。

確かにインデックス投資では投資用資金を原則リスクにさらし続けていることになるので、相場全体が下がるようなケースでは見事にそのダメージを受けます。

ですが、暴落を含めてのインデックス投資です。
暴落をうまく避けて高いリターンを叩きだそうとする投資法ではありません。相場は上がることも下がることもありますが、広くポジションを取ることで、マーケットリスクを取りつつ個別のリスクを低減させようとします。そして、市場の期待リターン程度を得ようとするインデックス投資です。

以前に1900年からの超長期データで見る、国際分散投資でどれほどやられうるのか?と書き、この中で1900年-2013年の国際分散投資のグラフを紹介しました。以下に再掲します。
続きを読む







株高で投資に熱視線だがちょっと待て。リスクを過小評価するな

熱狂 投資熱 madness

最近はセミナーの講師インデックス投資ナイトなど投資関係で話をすることが多かった。
その中で、投資関連が盛り上がっているという話がありました。
雑誌でも、今投資ネタを書かないでいつ書くのかという波が来ているようです。FPの相談でも投資をやりたくて仕方ない人が多く、手綱を引き締めてあげないといけないようなケースが増えているという話も聞きました。

そのように投資熱が高まっているようですが……ちょっと待て。
続きを読む



資産運用/投資において「過去の実績」と「将来の期待」は明確に分けるべし

clock

投資において「どうやったら儲かるか」を考える時、過去の実績を過大評価してはいけません。


少し投資から離れます。
サッカーのようにプロスポーツの世界では、前年に活躍すると翌年の契約では給与が上がったり、ビッグクラブからオファーが来ることが一般的です。
香川真司はドルトムントでの活躍が認められてマンチェスター・ユナイテッドからオファーが来ました。ハメス・ロドリゲスはワールドカップでの活躍が認められてレアル・マドリードが高額の移籍金で獲得しました。
これは「過去の実績が、ある程度将来の結果を保証する」という前提に立っている判断です。この傾向は正しく、一軍で活躍した選手はリザーブチームでくすぶっている選手よりも来年も活躍する可能性は高いのがプロスポーツの世界です。
これはプロスポーツに限りません。素晴らしい演奏をした演奏家は次のコンサートでも素晴らしい演奏をする可能性は高く、うちの娘にコンサートで演奏をさせて素晴らしい演奏をする可能性は0です。
仕事においても前回素晴らしい翻訳をした人は次回も素晴らしい翻訳をする可能性大ですし、美味しいと評判のレストランの料理は明日も美味しいでしょう。

しかし、投資の世界にこれを持ち込むと話は違ってきます。

続きを読む



株式投資=日本株って発想はダサくないか?

23209c4ef4864b774393c3e901d526c1_s

株式投資の話をしていて、「株って儲かるの?」「でもバブルから下がってるよね…」のように株=日本株として話が進むケースがよくあります。日本で日本人同士で話をする場合にはホームカントリーバイアスとして日本の株式に偏るのは当然の話です。
そして、日本株が80年代後半のバブル以降"順調に"低迷しているせいか、「株は危険で儲からない」というイメージや「株は安く買って巧いタイミングで売らないと儲からない」のような声も聞きます。

しかし、少し冷静に考えた方がいいのではないでしょうか。


日本株で株を語っていいの?続きを読む



債券も案外リスクは高い

世間一般における投資の代表は株式でしょう。
とは言え、投資の市場としては債券市場は巨大であり、分散投資でも債券アセットは主要アセットです。


言葉の定義一つの話かもしれませんが、債券をどういう位置づけで考えるかは人によって違うように見えます。特に国内債券(やヘッジ付き外国債券)のようにあまりリスクが高くないとされるアセットの扱いです。
そんな国内債券のリスクについてGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の資料を見ると、以下の資料の10ページ目にわかりやすい表があります。

 ●第19回運用委員会『基本ポートフォリオの検証について』
gpif_risk


この推計によると5.40%が国内債券のリスクになります。
だいたい2/3の確率で期待リターン±5.40%の枠内に収まるということですが、言い換えれば確率的に1/3はこの範囲内に収まらないということになります。

この数字をどう捉えるかにもよりますが、それほどリスクが低いと言える数字には見えません。

国内債券は株式と比較すれば明らかに低リスク資産です。しかし、それなりのリスクがある点は見過ごせません。
なお、短期資産もリスクも3.72%とそれなりになっています。



私の著書 - ズボラ投資
「毎月10分のチェックで1000万増やす! 庶民のためのズボラ投資」
連絡先
私への連絡は下記メールアドレスまでお願いします
tsurao@gmail.com

tsuraolife_banner_s

follow us in feedly

にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ


Recent Comments
ブログ内記事検索
PR
お勧め銀行・証券会社
■証券会社■
○SBI証券

○セゾン投信


■銀行■
○住信SBIネット銀行


■401k(確定拠出年金)■
○SBI証券
タグ
Archives