吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



マネープラン

インデックス投資はいい投資方法だと思うが、簡単に飛びつく前にやることがある

Shwedagon Pagoda_01_large
※今年の初詣で行ってきた寺院(シュエタゴン・パゴダ)。クリックすると大きな写真が開きます。サイズ注意

2017年になってこれまで2回ブログを書いてきましたが,定例の資産運用状況の報告であり,ある意味今回が最初の投稿とも言えます。そこで何を書こうか考えた時に思いついたのが,これ。
 ・インデックス投資/パッシブ投資のやり方としてまとめたものを書きたい

せっかくですし,今年からは少しずつこの手の話を書いていきます。本日はその第一弾です(内容としてはインデックス投資の前までの話なので第0弾?)。

インデックス投資に飛びつく前にやるべきことがある

私はインデックス投資(パッシブ投資)は一つのいい投資方法だと思っています。だからこそ自らも実践している投資法です。
しかし,「インデックス投資に即飛びつくのがいいか」となると答えはNOです。

2014年に横浜サカエ塾のセミナーで講師をした際に使用したスライドの一部を再利用しながら.インデックス投資を採用するかを決める前にやるべきことを簡単に書いてみます。
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本当に老後資金は3000万円で足りますか?

老後資金 リタイア後

先日、名目と実質の数字ははっきり区別しましょう - 名目/実質リターン他と書きましたが、この名目と実質の違いを理解するための例を一つ思いつきました。

「テストで10点しか取れない子が100点を取れるようにします。」
満点を10倍にします。以上。
実質的にその子が賢くなったり成長したわけではありませんが点数をインフレ化させることで名目の点数は増やすことができます。(100点満点のテストなら1000点満点にします。これなら100点満点で10点の子は100点になります。)


ここからが今回の本題です。
前回のテーマでも重要な役割を果たしたインフレ率が主役です。


老後資金は3000万で足りると試算された方、本当に3000万円で足りますか?

経済環境が大きく変わって日本が破綻しているから年金も無ければ、公的医療保険も無い……というような話ではありません。TPPによって自由診療だらけで医療費が暴騰したり、原発再稼働後の事故で日本が壊滅状況……というような話でもありません。

普通の経済環境の中の話です。
その中で老後資金は3000万円で必要と考えた時に3000万円で足りるでしょうか?
老後を迎える時点(65歳?)で3000万円の現金があれば足りるでしょうか?
見落としはありませんか?

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必要な老後資金は3000万円……ではなく、あなたが必要だと思う金額です

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「必要な老後資金を確保したい」を投資の目的(の一つ)に掲げている人も多いと思います。

その中で、「How much is 必要な老後資金?」は大事な問題です。「必要な老後資金」と言ってもその具体的な金額が見えないと話になりません。

必要な老後資金でGoogle先生に聞いてみると、よく見るのは3000万円という金額でしょうか。また1億円前後の数字もよく見ます。各種アドバイスなどでもこの辺の数字がよく出ます。

では、この数字を使えばいいのでしょうか?

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投資で予定した通りに資産が増えなかった場合はどうする?

note

「子どもが大きくなった時の教育費は●●円、車の買い替えが●●円、老後に必要な資金は●●円・・・(中略)・・・だから60歳までに▲▲円を作ろう」

投資での資産形成を考える時、ライフプランを描いて…というところからしっかりと進めていくと、上のような資金目標ができて、それに向けて資産運用の設計をして実践するということがあります。
しかし、投資の成果は不確定です。予定通りに資産を形成できていない……ということもあるでしょう。

その場合どうしましょう?計画に戻すために、遅れを取り戻そうとより高いリターンを狙いますか?


答えはシンプルです。
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現在価値を考慮しないアドバイスは無視しよう(騙されないで)

日経に興味深いコラム(老後を支える じぶん年金のつくりかた)がありました。
 ・総収入は一緒でも働く年数で手取りが変わる (2013/4/5)
 ・社会保険料と所得税はどのように決まるのか (2013/4/12)

総額では1億円の額面を稼ぐ↓の2人を比較してどちらの方が手取りが多いのかの試算をしています。
 ・年収500万円で20年働くサラリーマン人生
 ・年収1000万円で10年働くサラリーマン人生
そして、以下にあるように前者の年収500万×20年の方が金銭面ではお得と結論付けています。
今回の試算では、年収480万円の場合の手取り額を計算すると年401万3604円。それに対し、960万円の場合の手取りは年773万8640円。
<ケース1>のその他の支出
国民年金保険料20年分…353万4000円
国民健康保険料20年分…約100万円(年間5万円で計算)

<ケース2>のその他の支出
国民年金保険料30年分…530万1000円
国民健康保険料30年分…約150万円(年間5万円で計算)
 今回の私の試算では、60歳になるまでの手取り額にはなんと500万円以上の違いが生じました。試算の条件によって、金額は異なってくるものと思いますが、「より多くのお金を手にしたい」というだけで選択をするのであれば、年収500万円で20年働く方がお得になるのです。

しかし、着眼点は良いもののこのコラムの試算には重大な欠陥があり、その結果ミスリードする結論を導いてしまっています。

その欠陥とは現在価値の概念が無いことです。日経の試算を表にして計算してみると以下のようになります。


500x20vs1000x10_1

確かに割引率が無いこの試算では年収500万で20年の方が累計額が多くなっています。


しかし、【今の100万円≠10年後の100万円】です。
そこで、同じ条件で割引率を考慮して現在価値として再計算してみました。割引率は金利指標でよく使われる10年国債の平均金利(1.347%)を採用しました。


500x20vs1000x10_2

この試算では【6774万 vs 6795万】と狙ったかのようにほぼ同じ水準になりました。

短期であるなら割引率は誤差の範囲なのでほぼ無視もできますが、この話のように何十年というスパンでは無視できない要素です。たった1.347%の割引率でも500万円以上の差がひっくり返ります。

長期のマネープランでは現在価値と将来価値の違いをしっかりと考慮する必要があります。
時間軸を考慮せずに【今の100万円=数十年後の100万円】とするアドバイスは無視してよいでしょう。残念ながら役に立ちません。



私の著書 - ズボラ投資
「毎月10分のチェックで1000万増やす! 庶民のためのズボラ投資」
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