吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



ブラジルレアル

ブラジルレアルは安い?高い? 〜実質実効為替レート

brazil


先日のアメリカドル/円が110円割れ、今は円高か円安か 〜実質実効為替レートではアメリカドル/円の実質実効為替レートを見てみました。

せっかくですので、投資信託で人気のブラジルレアルの実質実効為替レートも見てみます。

ブラジルレアルの数字は日銀にはありませんので、BISのデータ (http://www.bis.org/statistics/eer.htm) を使います。BISでは1994年1月からの名目実効為替レート及び実質実効為替レートをダウンロードできます。

名目実効為替レートは、ブラジルレアル/アメリカドル、ブラジルレアル/ユーロのように特定の通貨に対するブラジルレアルのレートを示すのではなく、複数の通貨に対するレアルの値動きになります。つまり、ブラジルレアルの名目実効為替レートが下がっていれば、レアルは世界的に他通貨に対して弱くなっていると言えます。

brazilreal_rate_01
brazilreal_rate_02

1994年は、名目では大きくレアル安だが、実質ではほぼ変わらず

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3,4階建て投信とは、投資先の価値が上がっても儲からないのに価値が下がると損する商品

option

3階建てや4階建てと呼ばれるような投資信託があります。
これらの商品は複雑であり、投資信託ブログ等で分かりやすく解説されていることもありますが、元が難しいだけに分かりやすく説明されても分かりにくい。(私も説明を書いてみましたが、うまくまとまらないので没にした経緯があります)

そこで、少し変化球で説明してみます。

解説の例として登場いただくのは4階建て投資信託の代表ともいえるアルファ・カルテットです。
アルファ・カルテットとは【当ファンドはわが国の株式への投資に加え、「高金利通貨戦略」と「株式カバードコール戦略」および「通貨カバードコール戦略」を組み合わせることで、インカムゲインとオプションプレミアムの確保、ならびに中長期的な信託財産の成長を目指します。】というファンドです。

アルファ・カルテットが4階建てと言われるのは以下の4要素からです。
    1. 株式の配当
    2. 高金利通貨
    3. 株式のコールオプションの売り
    4. 通貨コールオプションの売り

ここで通常の解説なら一つ一つを丁寧に説明していくのでしょうが、少し変化球で解説します。

株式のコールオプションの売り = 株価が上がると損する仕組み

株式のコールオプションの売りというのは「株価が上がると損し、株価が下がっても儲からない」という仕組みです。

株式のコールオプションの売りを図式化すると以下のようになります。
アルファカルテット 4階建て投信 コールオプション


これだけ見ると「上がったら損するし、下がっても儲からないしダメじゃないか!!」となります。ですから、コールオプションを売った人は、コールオプションを売ったお金を貰えます。このオプション料がプレミアムなどと呼ばれているものになります。
オプション料が儲けの上限となり、株価が上がるほど青天井で損をするというのがこの正体です。
ですので、オプション料も含めた損益は以下のグラフの緑線になります。
アルファカルテット 4階建て投信 コールオプション

アルファ・カルテット 4階建て投信 コールオプション


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試される通貨選択型投信

2010年、2011年は通貨選択型投信が大人気でした。
その中でも高金利通貨筆頭のブラジルレアルは1番人気です。また、資源国通貨もブラジルレアルほどの高金利ではないものの複数通貨&高金利ということで大人気でした。

しかし、ここ最近はブラジルレアルも資源国通貨も大きく円高方向に振れています。
対米ドルも円高気味ですが、そのスピードは鈍化しています。
むしろ、今まで踏みとどまっていたブラジルレアルなどが安くなっています。少し前まで対円で50円台だったところが40円を割り込みました。
今までの異常なまでのレアルの強さを見ると妥当な調整とも言えそうですが、そういう考えが頭にないとパニックかもしれません。


最近のテーマ型投信である通貨選択型投信が試される時期がきたのでしょうか?

「ワールドカップやオリンピックを控えてこれからの発展が期待されるブラジル」
「中国など新興国の発展があり資源高が期待される中、豊富な資源があることでこれからの発展が期待されるブラジル」


このように通貨選択型でレアルに投資することは中長期的に高い成果が期待できるかのように宣伝されてきました。さて、どうなることでしょう?



ブラジルレアル建のディスカウント債

SBI証券がブラジルレアル建ディスカウント債券(円貨決済型)を販売したようです。


2009年後半からレアルが大人気ですが、ついにSBI証券でもディスカウント債まで登場です。
ネット証券は債券モノは弱いイメージがあったので、SBI証券から登場したことには少し驚いています。


その商品の概要は以下の通り。
  ・償還日:2016/4/28
  ・売出価格/償還価格:64.50%/100%
  ・利金:年0.5%(年2回)
  ・申し込み単位:1万ブラジルレアル以上、1万ブラジルレアル単位

私は買うつもりはありませんが、なかなか面白い商品です。2016年4月という償還日は2大スポーツイベントの終了に合わせたタイミングで、それを狙ったのでしょうか?

このディスカウント債と同時に利付きのブラジルレアル建債券も販売されているとのことですが、どちらが人気になるかも気になるところです。



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