吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



フロンティア・マーケット

フロンティアマーケットのETFがローンチされていた

カン・チュンドのインデックス投資のゴマはこう開け!で気づきましたが、かつて話題にしていたフロンティア・マーケットに投資するETFが上場されていました。ETF界の最大手のiSharesブランドからiShares MSCI Frontier 100 Index Fundが上場されています。

ETFのファクトシートのグラフによると、業種では金融が57%と非常に大きくなっています。国別ではクウェートが30.8%で最大ウェイトであり、カタール・UAEといった中東諸国が2,3番目のウェイトであり、この中東3か国で58%強です。

MSCI Frontier Markets IndexについてはこちらのMSCIのページで参照でき、31か国が対象になっています。
msci_frontier

ただし、上記ページの文中にもありますが、MSCI Frontier Markets 100 Indexは100銘柄に限定されているので、MSCI Frontier Markets Indexとは異なります。
欲を言えばカバー対象がより広いMSCI Frontier Markets 100 Index連動のファンド/ETFを欲しいのですが流動性やコストを考えるとそう簡単ではないことも想像できます。これはフロンティア・マーケットということで仕方ないこと。







フロンティア・マーケットを投資対象とした投信設定の障害は2つ、かな

世界への分散投資によって世界の成長を取り込もうというパッシブ投資家は日本株、先進国株(Developed)、新興国株(Emerging)…と多くの市場に分散投資をしています。
その世界中、の中にはフロンティア・マーケット(Frontier Market)があります。様々なインデックスを提供するMSCIやFTSEもフロンティア・マーケットの株式インデックスを算出しています。


世界分散投資と言うなら、このフロンティア・マーケットにもアクセスしたい。
しかし、2012年7月時点ではフロンティア・マーケットを対象とした日本の投資信託がありません。(世界的にはGlobal XがFTSE Frontier Marketsに連動するETFを準備中?)
そこで、フロンティア・マーケットに投資するインデックスファンドの設定を期待したいのですが2つの理由から難しそうです。


(1)そもそもフロンティア・マーケットへの投資が難しい
基本的に先進国より新興国、新興国よりフロンティアの方が投資することが難しくなります。投資に対する規制があったり、市場規模から適切な売買ができないという障害があります。フロンティア・マーケットへ投資するインデックスファンドを設定してもうまく連動できないのでは問題ありで提供できません。

(2)お金が集まらない
仮に日本でフロンティア・マーケットへのインデックスファンドを設定できたとしても、資金が集まりそうにありません。
仮にパッシブ投資家の多くがフロンティア・マーケット連動の投資信託に投資するとしても、どれだけの投資額でしょう?
アセットアロケーションを考えると資金のウェイトは先進国株式の比重が多く、次いで新興国でしょう。フロンティア・マーケットは一部のスパイス程度で…5%というところでしょうか。
1000万円を株に振り向けるポートフォリオでも5%だと50万円にすぎません。
新興国株式ですら徐々に資金が集まっているというレベルであり、フロンティアとなるとさらに資金の集まりは悪そうです。フロンティア・マーケットに投資したいという人の数はそれなりに多くても資金が集まらないのであれば、運用会社としては新規設定に二の足を踏みます。



そこで、妄想の世界の提案。
1番の条件がクリアできるなら・・・ですが、エマージング+フロンティアで1本の投資信託として販売してはいかがでしょうか?

同じような信託報酬で以下のような2ファンドがあった場合、どちらに資金が集まるでしょうか?Large CapのみならずMid Cap/Small Capを含めるファンドの方が好まれるようにパッシブ投資家はファンドBに流れると思うのです。
 ●ファンドA:新興国のみに投資
 ●ファンドB:新興国+フロンティアに投資

フロンティアのエッセンスを加えることで新興国の資金をも集められる可能性があります。
投資家にとっては新興国・フロンティアの比率を自由に決められないという弊害もありますが、このレベルをそれまで厳密に決めたいという投資家がそう多いとは思えません。

他社が追従してきたらこの差別化要因も消滅する…等のいろいろな欠点もある妄想ですが、いかがでしょうか?



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