ふと思いました。インデックス投資は民主主義だと。
少し考えてみると、2009年にパッシブ(インデックス)投資は最悪の投資手法ということも書いていました。
個々の人や銘柄の総体である
民主主義は民衆が主権を持ち、その民衆の声の総体として政治の意思決定がされます。ただし、未成年は選挙権が無かったり、日本でも2013年まで成年被後見人には選挙権が無かったように一部の人は選挙権がありません。インデックス投資においても市場にある銘柄を幅広くカバーして、その総体としてパフォーマンスに現れます。しかし、インデックス投資でも非上場企業の株式などは指数非採用銘柄であったりするように一部の企業は対象外です。
選挙権が無い人でも指数非採用銘柄指数であっても、彼らの日常の行動で社会は動くことはあるので影響を及ぼすことはあります。ここも共通項でしょうか。
凡庸なマジョリティーに引っ張られる
民主主義のダメなところとして、民衆の意見を聞くことで素晴らしい政策が実行されないことがあります。多くの民衆は素晴らしい意思決定をするに十分な能力を持ち得ていないので、素晴らしい政策があっても支持されるとは限りません。それよりもポピュリズムという言葉があるように大衆に媚びるような政策が跋扈することもあります。インデックス投資もそんな傾向があります。輝かしい業績を残す企業があっても、他の多くの企業がそれについてくるわけではありません。限られた輝かしい企業のパフォーマンスがそのままインデックス投資の結果に反映されるとは限りません。いくつかの企業が頑張っても、ゾンビ企業などに足を引っ張られてロクなパフォーマンスを残さないこともありえます。