
厚生労働省の企業年金部会の第12回が開催されたようです。
その中ではデフォルト商品や継続教育等々、いろいろ話し合われたようですが、話題を集めたのは運用商品の本数を上限を制限しようという話です。以下に資料がありますが、メインの資料の36ページ〜48ページで運用商品提供数について書かれています。
この中で、運用商品の本数が多いほど加入者は選択肢が多すぎて不利な選択をしてしまうという、行動経済学でいうところの「選択のパラドックス」に言及しています。アメリカの401kでは10本程度がちょうどいい本数だという研究を紹介しています。
これらを勘案して、企業型確定拠出年金の運用商品本数の上限を法令で設定することが提言され、具体的には10本以内にすることが望ましいのではないかという話が出ています。
上限本数を法令で制限することの是非はいろいろあると思いますが、選択肢が多すぎるのはよくないというのは非常によく分かります。しかし、10本という本数は少ないように思えて仕方ありません。
主なアセットクラスを挙げるだけでも以下のように7つあります。(預金・バランス型含む)
- 元本確保型
- 日本株式
- 日本債券
- 先進国株式
- 先進国債券
- 新興国株式
- バランス型
これらに1商品ずつ用意するだけでも7本です。そこに「バランス型は株式多め・普通・債券多めの3種類ほしいな…」などと思えば、それだけで9本になります。
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