吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

クリスマスと言えばセゾン投信のブロガーズミーティング




12月25日にセゾン投信のブロガーズミーティング(第4回)が開催されました。場所はバンガード・インベストメンツ・ジャパンの会議室でした。

会の内容については同じく参加者の"いい投資"探検日誌 from 新所沢のm@さんがよくまとめていられますので、こちらを確認していただきたい。
いろいろやり取りはあったのですが、以下の4点について所感を書かせていただきます。
    • フィデューシャリー・デューティー/フィデューシャリー宣言って何?
    • 低コストファンド登場により、コスト競争力が失われているのではないか?
    • 日本郵便という巨大企業の資本参加で影響はないのか?
    • マネックス・セゾン・バンガード投資顧問との関係は?

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見事な顧客志向のセゾン投信、そして将来への懸念

Good Job

セゾン投信、よくやった!!という話です。


草食投資隊で一緒にやっているコモンズ投信のコモンズ30ファンドを全額売却

セゾン投信の旗艦ファンドはセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドですが、もう一つアクティブ運用のセゾン資産形成の達人ファンドがあります。
この運用で素晴らしかったのが、コモンズ30ファンドの扱いです。

セゾン資産形成の達人ファンドコモンズ30ファンドに投資していましたが、2014年4月で全部売却しています。単純にファンドを入れ替えただけなら大したことはありません。しかし、コモンズ30ファンドはセゾン投信にとって普通のファンドではない。



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セゾン投信のブロガーズミーティングに参加しました

セゾン投信のブロガーズミーティングに声をかけていただき、参加してきました。 

他の参加者の方々のレポートは以下です。
 ・m@さん ("いい投資"探検日誌 from 新所沢)
 ・虫取り小僧さん (いつか子供に伝えたいお金の話)
 ・まっき〜さん (まっき〜の議事録)
 ・rennyさん (rennyの備忘録)


トピックは大きく2つでした。

 (1) セゾン投信のホームページについて
 (2) 今後の新商品について



(1) セゾン投信のホームページについて
こちらは現在のセゾン投信の公式サイトに対して個人投資家目線で何か求めているものが無いかということでした。
情報は一通りはそろっており使い勝手が悪いとも思っていないので特別な不満があるわけではありませんが、さらに良くするには何があったらいいかを考えていくつか意見を言わせていただきました。
「可能な範囲で詳細なデータがほしい」「理念やメッセージをもう少しわかりやすく出した方がよさそう」「外部からトップページ以外へのリンクを貰えるようにしてみるとか」等々…

他の方からは、運用レポートの要約版はもっと初心者向けに特化してもいいんじゃないかのような意見もありました。



(2) 今後の新商品について
こちらはまだ新商品を検討しているという段階とのことで、ブロガーにも意見を聞くというスタンスでした。
新ファンドともなると、セゾン投信にとっては重要ですし、参加ブロガーの皆様も注目していることもあって、いろいろなディスカッションがされました。
私は「新商品を出すなら、単純に他の大手が出しているファンドとガチンコ勝負になる路線ではなく、セゾン投信のブランドイメージに沿ったものを出してほしい。」という観点で意見を言わせていただきました。
セゾン投信はバンガードとのコラボ及び独自色で好成績な達人というブランドイメージができつつあるので、これを壊さないようにしてほしいですね。



(3) 雑感
個人的には資産形成の達人ファンドが全世界株式のアクティブファンドとして好成績を残せているのですから、このファンドはもっと資産を集められるポテンシャルを秘めているのではないか、と思っています。


最後になりますが、このような貴重な機会を設けてくれたセゾン投信には感謝です。



【リバランス】セゾン・バンガードGBFのアセットアロケーション維持方法

先日の「重要だが、なかなか実行しないリバランス」というエントリーで、投信ブロガーたちも案外「比率の上がったアセットを売却、比率の下がったアセットを購入」というリバランスをやっていないものだということを書きました。


今回はプロの運用として、ある投資信託でアセットアロケーションをどうやって維持しているかを見たいと思います。
参考として選んだのがセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド (セゾン・バンガードGBF)

このファンドを参考として選んだ理由は以下の4つです。
 1. 継続的な資金流入超過で資産形成期の積立個人投資家に似ている
 2. 株式:債券=50:50というシンプルな比率
 3. ファンドオブファンズなので、銘柄選択やタイミング投資、インデックス追従のための売買が無い
 4. 数年間はトラッキングレコードがある
 5. 私がよく知っている  (←「オイ、5つ目だよ」とツッコむところ)

セゾン・バンガードGBFは年に1度の決算で第1期〜第5期の運用報告書があります。この運用報告書から「毎月の株式/債券の投資比率」及び「期中の売買及び取引の状況」データを見てみます。

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運用初期は株式・債券組入比率が高くなく、共に50%を大きく下回っています。これは新規設定ファンドにありがちな傾向です。
その後、組入比率を上げて2008年には、株式:債券≒50:50でほぼルインベストになっていますが、2008年10月に比率が大きく崩れています。これは10月にあった大きな株式市場の下落が原因です。これによって株式の比率が下がりました。
そんなこともありながらも、だいたい株式:債券=50:50の比率になっています。(現金比率が1%程度なので、ファンド全体に対する組入比率は株式・債券共に49.5%前後が水準)


では、セゾン・バンガードGBFはどうやって50:50の比率を守っているのでしょうか?

それは「期中の売買及び取引の状況」を見るとわかります。
「期中の売買及び取引の状況」には何をいくら買ったか?何をいくら売ったかが書いてあります。
5期分の運用報告書を見てみると、セゾン・バンガードGBF一切、組入ファンドを売却していません
つまり、2007年3月の設定から2011年11月までの運用期間で、セゾン・バンガードGBF「比率が高くなったアセットを売って、比率の低くなったアセットを購入」というリバランスを一切行っていません
2008年10月に株式アセットの比率が下がった時ですら売却リバランスをしていません。

理由としては、売却/購入リバランスにはコストがかかることがあるでしょう。少々の乖離のたびに売却/購入をしていてはリバランスコストが無視できない金額になります。
あくまで一ファンドの運用ですが、ファンドマネージャが運用する投資信託のリバランス状況はこんな感じです。



資産倍増プロジェクトで本気を見たい

資産倍増プロジェクトが世に送り出すファンドに対しては厳しい声が多く浴びせられています。
資金を集めたいという割には、「新興株をレアルヘッジ」のように狙いがよく分からないファンドやコストでの訴求ポイントも無いファンドが多くイマイチです。

本気で資金を集めたいのであれば、本気のファンドを投入してはいかがでしょうか?

運用側の声が強くネット証券は立場が弱いというのであれば、ネット証券系の資産運用会社が本気のファンドを作ってはいかがでしょうか?SBI証券はSBIアセットマネジメントがあります。

日経ビジネスにはSBIホールディングスCEOの北尾吉孝氏のインタビュー記事が掲載されていました。その中で興味を引いたのは対中国の話で、温家宝首相の息子がファンドマネージャをしていたファンドの件がありました。
資産倍増倍増プロジェクトにもこういうファンドを投入できませんかね?

結果として儲かるかどうかは分かりませんが、温家宝の息子がいるプライベートエクイティのヘッジファンドなんて魅力的な響きです。ヘッジファンドならファンドを持ってくると良いのではないでしょうか。
資産が倍増しそうな響きがありませんか?

こういう特徴が際立ったファンドを投入できないのでしょうか。

タイプは違いますが、セゾン投信のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドがあります。
インデックスファンドのバランスファンドですが、バンガードのファンドを日本に引っ張ってきたという特徴があります。(提供されたバンガードのファンドは資産残高が増えたら信託報酬も低減されました)
 

セゾン投信というマイナーな投信会社専用ファンドですが、「1ヶ月で12億円強、3ヶ月で33億円強」を集めています。

本日時点(10/9)の3つの資産倍増プロジェクト専用ファンドの純資産総額は以下の通りです。
 ・日本応援株ファンド : 5.10億円 (7月11日設定)
 ・新興国中小型株ファンド : 7.66億円 (7月22日設定)
 ・新興市場日本株 レアル型 : 4.79億円 (7月29日設定)

どのファンドも2ヶ月以上の運用期間が経過しましたが、3ファンド合わせた純資産総額は17億円弱です。(日本応援株ファンドは約3か月)

最近の相場が良くないので運用損が出ているというエクスキューズもあるでしょう。
しかし、「SBI証券+楽天証券+マネックス証券+カブドットコム証券 vs セゾン投信」で、設立当初のセゾン投信1社の方が販売力が強かったということはありえません。
明らかにファンドの魅力で資産倍増プロジェクトのファンドはセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドに負けています。

「ネット証券のシェアを高めなければならないから、今は資産が集まりにくいインデックスファンドなんて提供しても・・・」とプロジェクト関係者は言っていましたが、そんなお題目の元に提供された3ファンド集めてもインデックスバランスファンド1本に完敗しているのが事実です。

誰もが対面型販売から顧客を奪うことが簡単でないことは承知しています。問題はアクションを起こす時に「言い訳をしつつ、ちょっとしたアクションを起こすだけ」か「本気を見せてみるか」のどちらかです。やる前から失敗することが分かっていて如何に損をしないかを考えたアクションでは突破できるわけもありません。そのようなスタンスでやるのであれば、やらない方がましでしょう。

失敗してもいいのです。ただし、それは「本気でやった場合に限るよ。本気の失敗には価値がある」 (by 南波六太@宇宙兄弟)です。

ダメファンドさえ野村の営業力があれば数百億円を集められることは証明されています。営業力でファンドを売ることもできます。
セゾン投信で3ヶ月で33億円強(1ファンド)です。営業力が皆無の証券会社でも売れないはずの低コストインデックスファンドで33億円を集めることができます。
ネット証券4社の本気を見せて欲しい。



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