吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



クローバー・アセットマネジメント

チョクハン/直販系投信の純資産総額 〜セゾン投信900億円突破を迎えて

直販投信.jp


先日、セゾン投信が運用するファンドの合計純資産総額が900億円を突破しました。(2014年8月15日時点で905億円)



そこで、チョクハン・直販系とも呼ばれる投資信託運用会社の純資産総額をチェックしてみます。(正確には、各社の運用する投資信託の純資産総額の合計)
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クローバー・アセットマネジメント社長近野幸子氏の経歴が明らかに

なんと、沈黙を守っていた(?)クローバー・アセットマネジメント社長の近野幸子氏へのインタビューがQUICK MoneyLifeに掲載されていました。

投信フォーカス インベストメントバンクでのマネジメント経験生かす――クローバー・アセットの女性新社長(QUICK MoneyLife)
クローバー・アセットマネジメントの新社長に6月半ば、近野幸子氏が就任した。同氏はかつて銀行のインベストメントバンク部門で活躍していたが、今回、独立系運用会社の経営者に大きく方向転換。

近野氏:
 以前は匿名組合出資を通じて、機関投資家向けにエクイティ(有価証券)や債権への投資・管理・売却、CMBS(商業用不動産ローン担保証券)の発行・売却などを手掛けていた。短期間に成果を求められる世界で個人投資家を対象に長期投資を行う投資信託とは勝手が異なる。しかし、インベストメントバンク部門、不動産投資部のアセット管理責任者として営業だけでなく、法務やコンプライアンスの業務も担うなど実質的にはマネジメントを行っていたので、この経験を生かしたいと思う。

明確な経歴は書いてありませんが、以下の2点が目に止まったところです。
 ・銀行で法人向けの営業をしていた
 ・実質的にはマネジメントをしていた、ということから正式にマネジメント職についていたことはなさそう

うーん、よく分かりません。どうも他の独立系投信とは違って、近野幸子氏は前面に出ないつもりのようですね。


さらに、将来的にはファンドの本数も増やしていきたい。例えば、同じ志を持ち、おらが町投信の一つとして新たにファンドを立ち上げたいという人がいれば、当社としては協力を惜しまないつもりだ。当社は各ファンドがそれぞれの特色を打ち出し、成長するために様々な工夫およびバックアップをしていく。

今後のクローバーAMの進む方向として上記のコメントがありましたが、クローバーAMは他独立投信とは大きく異なる道を歩もうとしているようです。

分かりやすい違いとしては、ファンドの本数を増やすという点です。現時点で他独立系投信でファンド本数を増やすと明言している会社は無いかと思います。これは分かりやすい違いです。


しかし、私が気になったのは「例えば」以降。

・ファンドを立ち上げたい人への協力は惜しまない
・各ファンドが特色を打ち出せるように工夫及びバックアップを行う


このような内容が書かれていますが、従来の独立系投信の括りで考えると違和感があります。
「ファンド運営がしたい人があれば特色を出して運用してください。これをサポートします」というスタンスは明らかに他の独立系投信とは一線を画します。

上のような仕事に抱くイメージは、独立系投信ではなく(社内にファンドを抱えるので厳密には違いますが、)投信運用環境を提供するサービスプロバイダーです。
または企業買収時に「うちに来れば一部門となるが強い独立した権限を与えるのでやりたいことはできる。共通部分は共有できるのでコストは下がる。」と言っている印象です。


私個人の意見としては、これは面白い方向性だと思います。
ファンドを立ち上げたいがバックオフィスの準備などを理由にファンドを立ち上げられない人にとっては、メンバーに加えてもらう営業活動さえ成功すればその煩わしい会社立ち上げ作業をやらずともファンドを運営できるようになります。(ただし、本当に口を出さずにいてくれるかは大いに疑問です)

この方向性への賛否はありそうですが、面白い方向性です。さすがは銀行から突然やってきた社長という印象。



クローバー・アセットマネジメントは誰のため?

(どうしても書かずにはいられず・・・)

2010年4月1日に、浪花おふくろ投信株式会社、楽知ん投信株式会社、かいたく投信株式会社が合併する形でクローバー・アセットマネジメントが誕生しました。(参考:クローバー・アセットマネジメントの会社概要)
この合併によって、浪花おふくろファンド、かいたくファンド、らくちんファンドがクローバー・アセットマネジメントの元で運用・販売されることとなりました。
そして、クローバー・アセットマネジメントの会社理念は会社案内にもあるように「わたしたちは、まじめに、心をこめて、身近な投資信託を育てています。」とあります。

これがクローバー・アセットマネジメントに関する吊られた男の理解です。


しかし、彼らのHPを見ていてあきれてしまい、このエントリーに至っています。


【これってどうよ その1】かいたくファンドの運用/販売会社
各ファンドの詳細はクローバー・アセットマネジメントから旧運用会社のページへのリンクとなっています。

以下はかいたくファンドのページ内に2010年4月27日現在で書かれている記述です。
口座開設について
かいたく投信が運用する投資信託(ファンド)や提供するサービスを利用するには、はじめに「総合取引口座」を開設する必要があります。
ファンドの安全性について
運用会社(かいたく投信)には、みなさまの信託財産を勝手に処分する権利や権限はありません。
販売会社(かいたく投信)は、みなさまの資産を自社の資産と厳密に区別して保管しています。

かいたくファンドの運用/販売会社はどこですか?

かいたくファンドの口座開設のページを開くと真っ先にかいたく投信が運用する投資信託という記述があります。かいたく投信が運用会社なのでしょうか?ファンドの安全性でも繰り返しかいたく投信という名前があり、運用会社/販売会社だと主張しています。


【これってどうよ その2】口座開設の分かりにくさ
かいたくファンドについては先にふれましたが、口座開設情報の分かりにくさが凄まじい。
かいたくファンドからの口座開設情報
かいたく投信が運用する投資信託(ファンド)や提供するサービスを利用するには、はじめに「総合取引口座」を開設する必要があります。
らくちんファンドからの口座開設情報
お取引(ファンドの売買)を始めるには、「総合取引口座」をご開設いただく必要があります。こちらの資料請求フォームまたはお電話(03-3222-1220 または 06-4790-6200)にて口座開設用紙等をご請求ください。
浪花おふくろファンドからの口座開設情報
弊社とのお取引(ファンドの売買)を始めるには、まず「総合取引口座」をご開設いただく必要があります。
各ファンド専用のサイト中で上記の説明がされています。
この説明で完全に理解できますかね?

かいたくファンドを読む限りは、かいたく投信が運用するファンド(=かいたくファンド)を利用するには口座を開設する必要があると読めます。
らくちんファンドを読む限りは、らくちんファンドの売買のためにそれ用の総合口座開設が必要と読めます。(かいたくファンドと違って運用会社の記述は無し)
しかし、浪花おふくろファンドを読むと弊社(クローバーAM)との取引のためには総合口座開設が必要とあり、この総合口座開設でクローバーAMの他ファンドの取引もできそうに読めます。

この分かりにくい(というか整合性の取れていない)説明は何なんでしょう?

セミナー等もやっていて、独立系直販投信は顧客との距離が近いということをアナウンスしているようですが、HPのアナウンスがこの状況では顧客との距離が近いようには全く感じられません。


これが、彼らの考えるまじめに、心をこめて、身近な投資信託を育てていることなのでしょうか?

私には、まじめに、心をこめて、身近な投資信託を育てようとしているには感じられません。
もし、まじめに心をこめた結果がこれならあまりにも杜撰ではないでしょうか。



『おらが町投信』3社が合併

今日の投資信託ニュースはこれでしょう。

かいたく投信
楽知ん投信
浪花おふくろ投信



おらが町投信として知られているこの3つの投信会社が合併するようです。


「かいたく投信」のリリース
「楽知ん投信」のリリース
「浪花おふくろ投信」のリリース


投信会社の合併で、投信自体は合併しないようです。そして新会社の名前は「クローバー・アセットマネジメント株式会社」とのこと。



独立系投信として立ち上げてみたものの資産の伸びは順調とは言い難く、2010年1月26日現在で各ファンドの総資産は以下の通り。
  ・かいたくファンド:3.60億円
  ・らくちんファンド:3.61億円
  ・浪花おふくろファンド:3.89億円



共通部分を共有化することでコスト削減が期待されます。
ファンドの運営はどうするんでしょうか。ファンドの運営体制が従来通りではコスト削減効果も限定的になります。しかし、ファンドそのものを統合するのはさすがに当初の志を否定するようなことになるので、運用会社でも抵抗がありそうです。
そうなるとファンド運営を1つのチームで3ファンドを運営する体制にして、目論見書に書いた3つのバリエーションで運用するという方法も考えられそうです。





上でも厳しめなことを書きましたが、この決定に関しては個人的には厳しい意見が先に浮かびます。
志があるのはいいのですが、やはりビジネスとして立ち上げる以上は、そのビジネスを成功させてナンボだと思っています。ましてや顧客に対して長期投資やら僕たちを信じてくださいと言って宣伝してきたのです。その会社で、あっという間にファンドマネージャが去ったり、社長が変わったり、会社を身売りしたりするのは顧客から見れば裏切りに近いものがあります。
他独立投信と比較させてもらうと、セゾン投信とは大きな違いです。

志だけなら、そこらの夢見る大学生でもあります。重要なのはその志をビジネスとして成功させられるかでしょう。アフリカの貧困をなくしたいという夢は誰でも描けますし、夢は語れます。問題はそれを実現できるシステムを構築できるかです。





新会社が、こんな厳しい意見を裏切るような結果を見せてくれるといいのですが・・・



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