吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



インデックス

「時価総額(時価総額加重平均)インデックス」が欲しい

weight

株価の動向を知る指標として、株式指数(インデックス)があります。
代表的なものは以下のようなものです。
    • 日本株: 日経平均/TOPIX
    • アメリカ株: ダウ30種工業平均/S&P500

これらのインデックスにはいくつかタイプがありますが、主に以下のタイプなので、時価総額型インデックスが手薄になっています。
    • 浮動株調整時価総額加重型: TOPIX, S&P500, その他MSCIの各種インデックス、等
    • ダウ式平均株価: 日経平均(日経225)、ダウ30種工業平均
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配当なし指数を連動対象としているインデックスファンドはいらない

stops

インデックスファンドは、ある指数に連動することを目的にした投資信託です。

その指数ですが、株式インデックスの場合、主に2通りの指数があります。
    • 一つは、配当なしの指数
    • もう一方は、配当込みの指数

配当なしの指数を連動対象として掲げているインデックスファンドは不誠実

株式には配当があり、各市場によって配当金がどれほど出るかは違うのですが、年率換算で株価に対して1〜3%程度は配当があります。
ファンドが株式を保有していれば配当金を受け取ります。つまり、配当があることで黙っていても配当なしの株式指数よりも良いパフォーマンスを残すことになります。

※参考:インデックスファンドの連動対象ベンチマークの「配当込み/配当除く」を1枚の表にまとめてみた (2015年12月版)

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各インデックスファンドのベンチマークは配当込み?配当除く?




※2年ほど前に書いた多くのインデックスファンドの成績はベンチマークを上回るの続編です


TOPIXに連動を目指すインデックスファンド

このように、インデックスファンドはあるインデックスに連動するように運用するファンドです。
ところが、同じ指数に連動するはずのインデックスファンドの運用報告書などを見ると、ベンチマークとファンドのパフォーマンス比較で不思議な光景を見ることがあります。

2つのファンドのパフォーマンスを直接比較するとほとんどリターンに差はないのに、片方はベンチマークを定常的にアウトパフォームしており、片方は定常的にアンダーパフォームしていることです。
その理由は、そのインデックスファンドが運用報告書などで用いているベンチマークが配当込みの指数か配当を除く指数かの違いです。

そこで、少し気になったので各種インデックスファンドシリーズから株式インデックスに連動するインデックスファンドのベンチマークが配当込みか配当除くなのかを調べてみました。
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【日経平均と他国株式指数】 指数としての比較と投資対象としての比較

2013年は日経平均が大きく上昇しています。
2013年初からの各国の代表的な株式インデックスを比較しても日本株は非常に好調です。Yahoo! Financeを使って各国の代表的な指数をグラフ化してみました。
2013年の各国指数のパフォーマンス

1位:日本株 (日経平均)
2位:アメリカ株 (ダウ30)
3位:イギリス株 (FTSE100)
---- ↑プラス↑ ----
---- ↓マイナス↓ ----
4位:スウェーデン株 (OMXストックホルムPI)
5位:ドイツ株 (DAX)
6位:香港株 (ハンセン指数)
7位:インド株 (センセックス)

年初来のパフォーマンスではアメリカやイギリス株も好調でプラスですが、日本株の伸びは圧倒的です。

「世界的にもみんな日本株に投資していれば超儲かっているわけです」


…とはなりません。



上の比較は純粋に各国の株式指数を(その国の通貨建てで)見た場合のチャートです。

実際の投資では為替が影響します。

日本人が外国の株式指数(現実的には投資信託やETF等)に投資しても得られるリターンはインデックスの値動き×為替の値動きです。(為替ヘッジしている場合は除く)

ということで、投資対象としての日本株の魅力は如何ほどかを見てみます。
投資のパフォーマンスを見る場合には為替を揃える必要があるので、日経平均連動ETFのドル建 vs ダウ30種インデックスで比較したグラフを作ってみました。
2013_stockindex2

青地が日経平均ETF赤字がダウ30種インデックスです。

通貨を揃えてみると、年初来のパフォーマンスは基本的にダウ30種の方が優れていたが、日経平均が猛追してやっと近い水準まで来たというところです。
今回はドル建てにして比較しましたが、円建てでも同じです。投資対象として見た時には日経平均の方が優れていたわけではありません。

日本株及び外国株(インデックス)に投資をしている人は実感しているかとも思いますが、投資としてみた時には為替の影響があって日本を含めた先進国株式のパフォーマンスはほとんど同じ水準です。


よく新聞などでは単純に現地通貨建ての指数を比較して「●●の株式のパフォーマンスは好調」などと言うこともありますが、為替を考慮した投資成績とは違うという点に注意は必要です。



アクティブファンドにはインデックスファンド以上に金融機関側の利益が上乗せされている?

バンガードのファンド経費(エクスペンス・レシオ)の情報から思っていることです。

バンガードのサイトに行くとエクスペンスレシオに関する以下の情報があります。(2011年12月31日時点)
 ●バンガードのファンドの平均エクスペンスレシオ:0.20%
 ●業界のファンドの平均エクスペンスレシオ:

アクティブ/インデックス毎にも同じ情報が出ています。
 ●バンガードのアクティブファンドの平均エクスペンスレシオ:0.28%
 ●業界のインデックスファンドの平均エクスペンスレシオ:1.30%
 ●バンガードのインデックスファンドの平均エクスペンスレシオ:0.16%
 ●業界のインデックスファンドの平均エクスペンスレシオ:0.85%


表にまとめると以下の通りです。
Vanguard_fund_expenseratio


バンガードにしろ業界にしろコストは【アクティブ>インデックス】の傾向があります。
実際にはアセットの違い、分配頻度の違い、資産規模の違い、利益の上乗せ幅の違いなどの要因がありますが、ここからはアクティブの方がインデックスよりコストがかかっているのではないかとも推測できます。

特にバンガードのアットコストと素晴らしき仕組みでも書きましたが、バンガードはアットコストという理念のもとにファンドを運用しています。
バンガードのファンドが理念通りに運用されているならば、コスト+事業継続のために必要な利益分以外は取らないということですので、それなりにいい感じにアクティブvsインデックスの比較ができそうです。
(分配頻度に関して言えば、アクティブとインデックスの大きな違いは、アクティブは毎月分配が50%程度に対して、インデックスは四半期毎が45%程というところ。1年分配はアクティブ35%、インデックス40%と大きな差はありません)


そんなバンガードの数字を見て気になるのが、アクティブとインデックスのエクスペンスレシオの差です。

表にあるようにアットコスト方針のバンガードでは0.12%程度の違いですが、業界平均では0.45%です。アセットの違い、分配頻度の違い、資産規模の違いなどの原因も考えられますが、「アクティブファンドの方が金融機関側の取り分をより多く上乗せしているのではないか?」という疑問が湧いてきます。


非常に荒い試算ですが「アクティブは運用コストがかかって大変なんだ」と言うついでに取り分も上乗せしている仮説程度は立てられそうです。



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