吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



さわかみ投信

ポストカリスマ創業者へ向かって変わっていくさわかみファンド

さわかみ投信 さわかみファンド


さわかみファンド

是非はありますが,投資信託関係者やマニアの間で注目度の高いファンドです。

・早々に長期投資という概念を説いてきたファンド(と創業者)
・主にサラリーマンなどを対象にした長期の資産形成という概念を説いてきたファンド(と創業者)

などと,長期投資や資産形成の草分け的存在として評価する声もあります。
その一方で,口だけで中身の運用は大したことがないというような批判もあります。私もこちら側のスタンスでブログに書いてきたことがあります。 (最後のはフォローかも)

さて,そんなさわかみファンド,ここ最近に興味深い動きが出てきています。

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チョクハン/直販系投信の純資産総額 〜セゾン投信900億円突破を迎えて

直販投信.jp


先日、セゾン投信が運用するファンドの合計純資産総額が900億円を突破しました。(2014年8月15日時点で905億円)



そこで、チョクハン・直販系とも呼ばれる投資信託運用会社の純資産総額をチェックしてみます。(正確には、各社の運用する投資信託の純資産総額の合計)
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さわかみファンドに想うこと

大人気(?)な『さわかみ投信は投資詐欺なのか?
定期的な熱心な方からさわかみ投信やさわかみファンドや澤上氏への批判コメントが書かれています。コメント数だけなら当ブログで圧倒的な1位です。

しかし、私はそんなにさわかみファンドそのものはそんなに悪いファンドとは思いません。日本の大型株投資ファンドのようなものでTOPIXや日経平均を長期的には上回っています。
そういうファンドと考えれば悪くないでしょう。

【批判】 さわかみファンドは運用下手
【吊られた男の見解】 さわかみファンドの運用は下手ではない。日本株に投資するファンドとしては悪くない成績を収めています。

【批判】 でも澤上氏が言うほど増えていない。信じて騙された
【吊られた男の見解】 これは信じた人がバカです。投資信託は会社の経営者やファンドマネージャを信じれば資産が増えるものではありません。どのファンドを選ぶかは投資家の責任です。
「どこどこの市場が有望だ」という発言はどのファンドも言うことです。将来の見解はあくまで見通しや予測であって、コミットメントではありません。それが外れたことに文句を言うのは筋違いです。

【批判】 実績のない息子をファンドマネージャにした
【吊られた男の見解】 これは不透明なプロセスでよくない話です。小さな会社に委託する時にはそのようなプロセスを含めて考えるべきでしょう。

【批判】 ビレッジ構想
【吊られた男の見解】 社員への福利厚生等は投資家に関係ない話です。投資家にこれを賛同してもらおうかのよう宣伝は意味不明でした。

【批判】 報告内容と実績が違う
【吊られた男の見解】 株価の波に合わせて現金比率をうまく調整できていないにもかかわらず、「現金比率をうまく調整した」かのような実態と異なるファンド運用実績報告が大問題と考えています。


ようするに、実績を偽ること問題であり、ビレッジ構想や息子のFM就任はちょっとダメだな・・・という程度です。
運用が下手とかはどうでもいい話で、信じていたのに裏切られたとか言っている人を冷ややかな目で見ています。

2チャンネルのアンチさわかみファンドスレにリンクが貼られていたりもしますが、実はそのスレにいる批判派の人とはかなりスタンスが違います。



過去を直視しよう - 澤上篤人氏

かつての記事にも熱心な方から何度もコメントも貰っていますが、澤上篤人氏関連の記事です。

私の手元にある日経マネーに掲載されていたモノでもありますが、先日内藤忍氏のコラムを紹介したNikkei.comの「月刊日経マネー 特選コラム」に澤上篤人の『続・ゴキゲン長期投資』が紹介されていました。

「さわかみファンド」にとって2011年8月は、もういい加減にしてくれよと文句たらたらの月だった。8月23日にファンド決算があり、12期目が終わった。せっかくの決算なのに、こんな成績ではファンド仲間の皆様に申し訳ない限りである。
 まあ、文句をたれつつも、8月の下げ相場はよく買った。うちのファンドマネジャーは、6月、7月と買いをやや抑え気味にしてきた。彼の粘り勝ちだった

長期投資を標榜する澤上氏が単年度の決算直前のパフォーマンスで文句たらたらと言うことに違和感も感じますが、それは置いておきます。
ここでは澤上氏があげている「6、7月」「8月」のパフォーマンスを見てみます。

まずは「買いをやや抑え気味にしてきた」という6、7月をチェックしてみます。
Yahoo!ファイナンスの「さわかみファンド」「日経平均」「TOPIX」の3つの比較チャートです。


6月開始時点ではさわかみファンド日経平均とほぼ並んでトップにいます。
7月末/8月頭になるとさわかみファンドTOPIXと同じ水準まで低下しています。
つまり、この3つの中で6,7月のパフォーマンスが一番悪かったのがさわかみファンドです。


次に「8月の下げ相場はよく買った」という8月を見てみます。今度はYahoo!ファイナンスでは3ヶ月のグラフになります。


8月開始時点のさわかみファンドはほぼTOPIXとほぼ同じ水準です。そして、決算日前日である8月22日には圧倒的にTOPIXから離されています。8月末までを見ても同じです。
つまり、8月で最もパフォーマンスが一番悪かったのがさわかみファンドです。

「6、7月」でも「8月」でも、100%買い持ちの日経平均TOPIXの方がパフォーマンスが良いのです。
そのような3ヶ月において「6、7月に買いを抑え気味にして、8月の下げ相場で買ったことが粘り勝ちだった」との評価を与えることは少し難しいと考えます。



澤上篤人氏のどこを許せないか

私のエントリーへのコメントも多く、他のブログでも取り上げていただいたさわかみ投信は投資詐欺なのか?。他のつまらない記事よりは話題になるかと思いましたが、予想以上の反響でした。

そんな中で、私のスタンスを1つはっきりしておきたいと思います。
私が「これはダメだ」と思っているのは、運用会社の代表が、確定したファンドの過去の話をする時に事実と異なる話をするのは許せないということです。澤上篤人氏の場合は、販売会社の代表でもあり、元ファンドマネージャでもあります。このような利害関係者のど真ん中にいる人間が実情と異なる話をしていることの1点に尽きます。


投資信託の運用報告書で投資している有価証券の銘柄や割合を偽って報告したら問題です。
実際は10年中3年間マイナスになっているにも関わらず、セミナーでファンドマネージャが「私の運用するこのXYZファンドは10年間マイナスになったことはない」と言うのは問題でしょう。
営業が過去の運用内容について虚偽の説明をして商品を売っていても問題です。


このように、運用関係者が過去のことについて虚偽の報告をすることは問題です。さわかみ投信/さわかみファンドの場合、運用会社・販売会社のトップが過去のことについて事実と異なる発言をしています。ここが許容できない点です。

ファンド運用・販売側は「少子高齢化で円安に進むはずだ」「今後は日本の製造業にチャンス」とかいろいろな宣伝トークをすることもあります。これはいいのです。これは未来予想を語っているにすぎません。筋が通っていないトンでも宣伝もありますが、それでも未来の予測なのでどう予想しようがある意味自由です。
「俺の無職の息子はファンドマネージャとして上手くやってくれるはず」なんてのもこれから結果が出る話だからOKです。それを信じるかどうかは投資家が判断すればいい話です。将来予想などを聞いてこんなファンドには投資したくないと判断すればよい。

妄言・放言でも「すでに事実は確定している過去について」と「これから事実が決まる未来について」では意味が全く異なります。運用に失敗して資産がほとんど残っていないという確定した過去があるにもかかわらず、運用報告で「皆様順調です。資産は増えています。配当も払っているでしょ。」なんて粉飾報告されていたらたまったものではありません。

さすがに、さわかみファンドの運用報告書にあるパフォーマンスが粉飾決算であるとは思っていませんが、澤上氏の発言を聞いていると・・・



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