低い信託報酬で有名なインデックスファンドのeMAXIS Slimシリーズの純資産がここのところ急速に増えています。
●eMAXIS Slim 米国株式が2000億円
●eMAXIS Slim 先進先進国株式が1400億円
一方、低信託報酬でライバルであるニッセイから出ている<購入・換金手数料なし>シリーズでも外国株式の純資産が2000億円を超すなど,信託報酬が低いインデックスファンドへ資金が集まりつつあります。
これは,昨今の株高の影響で評価額が増えていることもありますが,純粋な資金流入も大きいです。
例えば,モーニングスターでeMAXIS Slim先進国株式インデックスと<購入・換金手数料なし>外国株式インデックスの月次の資金流出額を見ると,共に2020年は好調な資金流入です。
※なお,米国株式インデックスファンドへの資金流入のスピードはこれ以上です。
ここで,この資金流入を支えて要因として思い浮かぶのはつみたてNISAです。
導入当初は,口座開設数が少ないだのなんだの言われてきましたが,なんだかんだで口座数も増えてきました。
金融庁が四半期ごとに公表しているつみたてNISAの資料があります。
●NISA口座の利用状況調査(2020年6月末時点)
これによると,2020年6月末でつみたてNISAの口座数と累積の買付額は以下の通りです。
●口座数: 244万3,717口座
●買付額: 4,577億5,666万円
累計の買付額は一般NISAの19兆と比べるとけた違いに少ないですが,成長度合いが凄いです。
資料によると,2020年の利用枠で2020年6月末までに1,602億367万円の買付があったようです。
1年前の2019年6月末時点の資料を見ると849億円の買付額なので,買付額が2倍近くになっています。
しかも,1602億円の買付額のうち75%超の1294億円がインデックスファンドに投じられています。
つみたてNISAでは,6か月で1300億円近い金額がインデックスファンドに流入しているわけです。しかもその量が増加傾向。
つみたてNISAという制度の仕組み上,一度流入した資金は短期的に解約されにくい。そんな資金が定期的にインデックスファンドに流れ込んでくるというこの状況,低信託報酬のインデックスファンドにとっては非常においしい展開です。
これ、半年で1300億円の資金流入なので、口座数が今の4倍程度まで伸びると,超絶単純計算をすると1年間で1兆円がインデックスファンドに流入してくることになります。
ここまで来たら,もう「低信託報酬のインデックスファンドは儲からない」とは言わせないですね。
もちろん、人気となったファンドが生き残るので,戦いに敗れた中途半端な位置づけの微低信託報酬インデックスファンドは悲惨な結果になりますが・・・
※なお,米国株式インデックスファンドへの資金流入のスピードはこれ以上です。
ここで,この資金流入を支えて要因として思い浮かぶのはつみたてNISAです。
導入当初は,口座開設数が少ないだのなんだの言われてきましたが,なんだかんだで口座数も増えてきました。
金融庁が四半期ごとに公表しているつみたてNISAの資料があります。
●NISA口座の利用状況調査(2020年6月末時点)
これによると,2020年6月末でつみたてNISAの口座数と累積の買付額は以下の通りです。
●口座数: 244万3,717口座
●買付額: 4,577億5,666万円
累計の買付額は一般NISAの19兆と比べるとけた違いに少ないですが,成長度合いが凄いです。
資料によると,2020年の利用枠で2020年6月末までに1,602億367万円の買付があったようです。
1年前の2019年6月末時点の資料を見ると849億円の買付額なので,買付額が2倍近くになっています。
しかも,1602億円の買付額のうち75%超の1294億円がインデックスファンドに投じられています。
つみたてNISAでは,6か月で1300億円近い金額がインデックスファンドに流入しているわけです。しかもその量が増加傾向。
つみたてNISAという制度の仕組み上,一度流入した資金は短期的に解約されにくい。そんな資金が定期的にインデックスファンドに流れ込んでくるというこの状況,低信託報酬のインデックスファンドにとっては非常においしい展開です。
これ、半年で1300億円の資金流入なので、口座数が今の4倍程度まで伸びると,超絶単純計算をすると1年間で1兆円がインデックスファンドに流入してくることになります。
ここまで来たら,もう「低信託報酬のインデックスファンドは儲からない」とは言わせないですね。
もちろん、人気となったファンドが生き残るので,戦いに敗れた中途半端な位置づけの微低信託報酬インデックスファンドは悲惨な結果になりますが・・・
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