インデックス投資を実践するためのツールとして,普通のインデックスファンドを利用する方法とETFを利用する方法があります。
近年こそ,インデックスファンドの信託報酬の低下が進んでいっており,その差は小さくなっていますが,依然としてインデックスファンドよりもETFの方が信託報酬が安い傾向があります。
例えば,TOPIX連動で見れば,iShares TOPIX ETFだと信託報酬は0.06%です。私が購入しているインデックスファンドの<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドは低信託報酬とは言え,0.18%の信託報酬です (共に税抜き)。
そこでたまに聞かれるのが,どうして,コストが大事と言いながらETFではなくインデックスファンドを選んでいるのですか?といった質問です。j上記の著書でもインデックスファンドを進めていますし,先日の松井証券のセミナーでもインデックスファンドで話をしました。そのセミナーの際に懇親会で聞かれましたのが,この質問です。
ETFはインデックスファンド以上にハードルが高い
これが主たる理由です。世の中の平均的な人の金融リテラシーは投資以前の状況です。そのような人がインデックス投資にたどり着くだけでも幾つものハードルを跳んでいます。インデックス投資をやっていたとしてもMSCI KokusaiやMSCI Emergingなどの指数を特に知ることもないままにやっているという状況も多いでしょう。そんな人にとってインデックスファンドではなくETFを使うというのは非常にハードルが高い。
「毎月3万円ずつ積立」だからやっているというような人に,「ETFの価格を見て金額に近い口数を買えばいい」と言ってもたどり着けません。
金額購入と自動積立,せめて金額購入の仕組みがあればETFもズボラ投資の候補になると考えています。
やっぱり分配金はいらない
インデックスファンドは決算期に分配金を出さないものもありますが,ETFは基本的に分配金が出ます。これが嫌です。資産形成期であれば,分配金受け取り→分配金再投資となりますが,以下のデメリットがあります。- 再購入が手間
- 分配金受け取り時に税金が引かれることで税の繰り延べ効果が落ちる
- ブログの管理上,分配金が出ると運用成果の計算が面倒くさくなる
分かってやっている方はETFにすることで上手くコスト削減も可能だとは思いますので,やっていただくのがいいかと思います。しかし,それは一般向けではなく,あくまで楽チンでいきたいので,大衆向けのインデックス投資としては手間を増やしたくないというところです。
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著書のズボラ投資を読ませて頂きました。
お盆休みですが、書店でピンク色の表紙にひかれ購入しました。
外見では、ふざけた中身を想像しましたが、
きわめてサラリーマン的な真面目さを感じました。(すいません、、、
SBI証券会社口座あるので、たわらノーロード検討したいです。(^_^)v