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先日行われたセゾン投信のブロガーズミーティングに参加してきました。

参加ブロガーは私を含めて10名

ブロガーズミーティングと銘打たれているだけあって,他の参加者もブロガーで以下の方々が参加されていました。

テーマは2つで「フィデューシャリー・デューティー」「個人型確定拠出年金/IDeCo」


■フィデューシャリー・デューティー

まずは前年も大きなテーマであったフィデューシャリー・デューティーについてでした。このミーティングに先立ってセゾン投信は当社フィデューシャリー宣言についての考え方と取り組み状況に関するご報告を12月22日に公開していました。
これを前提にして中野社長からセゾン投信の考えるフィデューシャリー・デューティーについての話がありました。

■個人型確定拠出年金 / IDeCo

今まではセゾン投信でしか買えなかったセゾン投信の2ファンドが,個人型確定拠出年金(IDeCo)において楽天証券で購入できるようになりました。 (参考:セゾン投信の2ファンドが楽天証券の個人型確定拠出年金にラインナップ)
これを受けて,セゾン投信の個人型確定拠出年金に対する考え方や狙い,また何故楽天証券なのかという話がありました。

私から何を話したか

1時間ちょっとと限られた時間の中ですので,全員が十分に言いたいことを言う時間はありませんでした。そんな中で私から聞かせていただいたのは,以下のようなことです。
  • 株主であるクレディセゾン及び日本郵便との関係
  • 日本郵便の社長が三井住友AM出身の横山氏になって何が変わったか
特に前者はフィデューシャリー・デューティーを語る上で重要と考えており,株主の利益とファンドを買っている顧客の利益が相反する場合にどうするのか…という点があります。

他のディスカッションポイント

他の参加者の方々から声が多かったのは,個人型確定拠出年金で,「楽天証券からの販売となると顧客属性や顧客数のような情報を取れなくなるのでは?」という声でした。これは現状はその通りだが,どこまでの情報をもらうことができるかは楽天証券と要相談…とのことです。

また,他に信託報酬が低いファンドが出てくる中で,セゾン投信が信託報酬についてどう考えているかということも前年に引き続き話題になりました。セゾン投信としては,単純なコストでは勝てないことは認識しており,信託報酬に見合った価値を提供することを目的にしています。それは運用の質,各種情報発信,等々…といったところです。
これはその通りでしょう。自分でファンドを組み合わせて選んじゃうという人にとっては「低コストであれば他のサービスはいらない」という事になりがちですが,そういう人ばかりではありません。低コストが注目されがちなバンガードのファンドも約半分はIFA経由の販売であり,顧客はIFAに相談手数料を払ってバンガードのファンドを買っています。「低コストファンドを自分で買う」以外の需要は確実に存在します。
チョクハンをやっているからこその情報発信やセミナーなどは他社(特に大手)との差別化になりますので,経費とのバランスを見ながらにはなりますが,何とかうまく続けて欲しいところです。

セゾン投信は新しいフェーズへ

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは2007年3月15日設定でもう少しで10年を迎えます。これまでのセゾン投信とは違ったフェーズに来ているのではないでしょうか・

少し前までは,チョクハン故の濃い情報発信に加えて低コストを売りにできましたが,低コストは前面に押し出せなくなりました。
チョクハンにしても楽天証券を販売会社にしての個人型確定拠出年金が始まり,チョクハン専業ではなくなりました。
また,経営状況にしても黒字を達成できるようになってきています。

ここからのセゾン投信がどうなるのか,非常に注目しております。



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