楽天証券 rakuten-sec

楽天証券が個人型確定拠出年金の取扱商品についてリリースアナウンスメントを出しました。

【9月下旬申込受付スタート】確定拠出年金の商品ラインアップ発表(第一弾)

ここでは低信託報酬の三井住友・DC日本株式インデックスファンドSなどがリストされたり…と信託報酬に敏感な投資家に注目な内容も発表されていましたが,ある意味でそれ以上の注目を集めていたのは間違い探し

以下はリリースアナウンスが出た直後に発表された取り扱い投資信託の表です。
rakuten_dc_1st

この中からおかしな点を見つけられたでしょうか?

1. たわらノーロード日経225の信託報酬が???

たわらノーロード日経225の信託報酬は0.20%と書いてあります。しかし,運用するDIAMのサイトにいくと,信託報酬は0.195%となっています。
よく見ると,他のファンドも小数点2桁までの記載となっており,小数点2桁で丸めたっぽいです。

2. よく見ると先日取り上げたセゾンの2ファンドの信託報酬が……

先日,セゾン投信の2ファンドが楽天証券の個人型確定拠出年金にラインナップセゾン投信の2つのファンドを取り上げましたが,この信託報酬も何か違和感が。
セゾン資産形成の達人ファンドが0.54%,セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドが0.47%となっています。

しかし,セゾン投信ファンドの紹介ページによると以下のようになっています。
saison_expenseratio
セゾン投信の2ファンドはファンドオブファンズになっており,セゾン投信は投資先のファンドの信託報酬も足しているのに対して,楽天証券のページの数字はセゾン投信が取る信託報酬のみを記載しているからです。
楽天証券の記述,厳密には間違いとは言えませんが,コストを比較するかの表の中でこれは不親切な表現でしょう。

3. インデックスファンドとは何?

またセゾン投信の2ファンドに注目すると,インデックスファンドの分類に謎がありました。
セゾン資産形成の達人ファンドがインデックスファンドで,セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドがインデックスファンドではないとなっています。
しかし,セゾン投信の考えだと,セゾン資産形成の達人ファンドは機動的に資産配分を変えるアクティブファンドで,セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドはパッシブです。(セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは厳密には対象インデックスが無いのでインデックスファンドでもありませんが……)

結局,記載内容は修正されました

さて,このような声を聞いたのか,自主的に気付いたのか分かりませんが,表の記載内容が修正されました。
信託報酬の桁数も小数点4桁に拡張され,信託報酬は投資先を含めた実質的なコストになり,インデックス分類も直りました。


楽天証券さん,最初の発表内容ではどうなることかをちょっと不安ですが,口座管理の手数料や取り扱いファンドなどから期待していますので,しっかり宜しくお願いします。


【関連コンテンツ】