
まだ、いくつかのメディアが報じているという段階です。
しかも制度導入が確定したわけではなく、税制改正要望に盛り込むという報道なので、実際にこの制度が実現するかは分かりません。
しかし、NISAにおいて興味深い動きが報じられています。
2つのNISA: 120-5 NISA / 60-20 NISA
NISAに長期積立枠を創設、金融庁が月末要望へ=関係筋 (ロイター)現行のNISAは投資上限が年120万円で、非課税期間は5年。これとは別に上限60万円、非課税期間20年の枠を設ける。利用者はどちらかを選択する制度設計にする。
仮にこの報道の通りだとすると、NISAと一口に言っても別の制度のどちらかを選択するという話であり、NISAの中で2つに分けるよりも別枠にした方が分かりやすいんじゃないか…などと余計な心配をしてしまいます。
- 120-5 NISA: 年間拠出額120万円/非課税期間5年間
- 60-20 NISA: 年間拠出額60万円/非課税期間20年間
NISA制度の恒久化は大歓迎
なお、サプライズの話ではないために報道ではおまけ扱いになっていますが、NISA恒久化の話も出ています。金融庁は、2023年までとなっているNISA口座の開設期限の恒久化も税制改正要望に盛り込み、年末の税制改正大綱に向けて与党や財務省と交渉する。NISAという制度の是非はありますが、そもそも制度として期限のあるものは物事を複雑怪奇にさせるので望ましくありません。
NISA導入前までにあった有価証券譲渡益の税率が本則の20%ではなく10%に引き下げられていた特別措置も、期間があってズルズルと延期されてようやく廃止という良くない状況でした。そして、制度終了時には駆け込み売却を生むということもありました。
複数のNISA制度についてはまだ賛成も反対も言えませんが、NISA制度が生きていくなら恒久化に賛成です。
※恒久化の要望も出るようですが、恒久化が通らないと、新しい60万円&20年のNISAも拠出できるのは2023年まででしょうかね。
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