kohama_iriomote_nichibotsu

マニアックなインデックス投資家には興味深いニュースがありました。(一般の投資家にも重要な話ですが、ここに興味を持つ人はそういないはず)

ベンチマークを設定しているアクティブファンドは全体の何割? (モーニングスター)
 そこで、モーニングスターがアクティブファンド(注1)約4,000本を対象にベンチマークの有無を集計したところ、ベンチマークを設定しているファンドは約900本(約23%)という結果であった。また、日本株アクティブファンド(注2)約600本に限っても、約190本(約32%)に留まった(図表1)。
筆者は「特殊なファンドを除き、ほぼ全てのファンドがベンチマークを設定して然るべき」と考える。

今までも印象としてベンチマークを設定していないファンドが多いと思っていましたが、具体的な本数(割合)を調査したものはなかったので非常に興味深きデータです。
モーニングスターの記事の全体的な主張は、ベンチマークを設定していないファンドが多すぎるという話ですが、同意です。私も、同じようなテーマを5月31日の投資信託には客観的に評価できる基準が欲しいでも書きましたが、ファンドを評価できる基準(主にベンチマーク)を設けていないのは卑怯と考えており、アクティブファンドは何らかのベンチマークもしくは評価できる基準を設けるべきだと考えています。

日本株へ投資するファンドなのに、高金利通貨へ為替ヘッジして、円安時の値上がり益を放棄してオプション料を貰い、株価値上がり益を放棄してオプション料を貰い……という複雑なファンド (※参考: 3,4階建て投信とは、投資先の価値が上がっても儲からないのに価値が下がると損する商品) を作っておきながら、それを評価する基準が無いというのはあまりにも無責任です。

モーニングスターの記事でも書かれていますが、ベンチマークを設定するファンドが増えてほしいものです。(金融庁も、ここらにメスを入れてくれませんかね)



【関連コンテンツ】