indexfund_nenpyo
今回は少し昔(といっても数年ほど)を振り返ってみます。ふとインデックスファンドの歴史 (2015年版)を見ていて思いました。

インデックス投資を実践する環境が充実しているなー

私がインデックス投資をちゃんと始めたのは2007年ですので、10年経っていません。しかし、その期間でインデックスファンドを巡る環境は大きくは変わっています。詳しくはインデックスファンドの歴史 (2015年版)に書いてありますが、ここでは2007年からにポイントを絞って少し話をしてみます。

*2007年以前はインデックス投資は知りませんでしたが、会社の確定拠出年金で日本株/先進国株/先進国債券のインデックスファンドに分散投資していました

2007年時点では日本と先進国の株式&債券の基本四資産のみ

2007年当時を振り返るとインデックス投資で使うようなインデックスファンドは、以下の様な基本四資産くらいしかありませんでした。
    • 日本株式
    • 先進国株式
    • 日本債券
    • 先進国債券
    新興国株に投資信託で投資しようとすると、信託報酬の高いHSBC BRICsオープンHSBC新BRICsファンドメルハバ三井住友・ニュー・チャイナ・ファンドなどに投資するしかありませんでした。私もこれらのファンドを買っていました。

    2008年に転機 - 年金積立が新興国設定 & STAM登場

    2008年に転機が訪れました。STAMシリーズの登場で、PRU年金積立などのインデックスファンドシリーズっぽいものから、本格的なインデックスファンドシリーズへのパラダイムシフトが起こりました。
    さらに、年金積立STAMシリーズに触発されてか、購入手数料ありだったものの新興国株式と新興国債券のインデックスファンドを投入してきました。その後STAMも新興国インデックスファンドをノーロードで提供するようになり、投資の幅が広がりました。

    そして、2015年さらなるコスト低下へ…

    STAMの登場以降も、eMAXIS、Funds-I、インデックスeニッセイなどが信託報酬を競った商品を提供してきました。そんな信託報酬低下の流れが2015年に一気に加速しました。

    2013年の登場以来、ニッセイが<購入・換金手数料し>シリーズで低信託報酬インデックスファンドの地位を固めつつあるかというところに、三井住友アセットマネジメントがDC専用投信を一般化するという手法で殴りこんできました。それを受けて立つ形でニッセイも<購入・換金手数料し>シリーズの信託報酬を引き下げて競争が始まりました。
    そこにDIAMアセットマネジメントも「たわら」シリーズを引っさげて乱入です。

    超低信託報酬の「三井住友・日本債券インデックス・ファンド」が確定拠出年金専用から一般向けへ
    国内債券0.15%、外国債券0.20%、外国株式0.24%の時代へ - ニッセイAMが信託報酬引き下げ
    DIAM たわらノーロードシリーズから5本登場で低信託報酬インデックスファンドが出揃う

    従来では企業型確定拠出年金でないとありえなかったような低信託報酬のインデックスファンドが普通に特定口座で買えるようになっており、インデックス投資環境の充実は眼を見張るものがあります。


【関連コンテンツ】