
昨今のマイナス金利によって、資産の運用方法をどうするかという話を見聞きします。
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東京新聞:マイナス金利 資産運用 狭まる選択:経済(TOKYO Web)
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マイナス金利になってからある程度時間も経過しており、すでに多くとのところで語られていることでもありますが、簡単に私の考え方を書いておきます。
特に今の運用スタイルを変えなくていい
私の考えの結論を書くと、マイナス金利だからといって特に今の運用スタイルを変えなくていいです。MMFに資金を置いていた場合などは、償還により資金の置き場所が無くなったのでその新しい置き場を考えなくてはいけないことはあるでしょう。しかし、そのようなケースを除いては今の運用方法を変える必要はないでしょう。
「中国株式に投資する投資信託で信託報酬が0.1%低い商品が出たから、今まで中国株に手を出していなかった人が買うべき」というような話も聞きません。
年率で0.0x%の運用利回りの変化は資産運用のスタイルを変えるようなものにはなりません。
変動金利なので金利は決まっていませんが、下限が0.05%(年率)と決まっており、今の預金金利を考えると相対的にいい金利になっています。
とはいえ、0.05%という程度の利回りなので急いで資金を移さないといけないようなものでもありません。
私が実践している国際分散投資でも預金などと比べると桁違いのリスクがあります。
預金を中心にしてきた人が、マイナス金利で違う資産運用をしないといけない、と勘違いをして損失の覚悟もないままに無理にハイリスクな運用に手を出す事の方が恐ろしい。
元々預金金利なんてあって無いようなもの
マイナス金利で銀行預金の金利が下がりましたが、そこで失われた利回りはたかが知れています。大手銀行の普通預金の金利が0.001%と非常に低い金利になっていますが、マイナス金利前も0.02%と非常に低い水準でした。「中国株式に投資する投資信託で信託報酬が0.1%低い商品が出たから、今まで中国株に手を出していなかった人が買うべき」というような話も聞きません。
年率で0.0x%の運用利回りの変化は資産運用のスタイルを変えるようなものにはなりません。
せいぜい安全資金を個人向け国債にするくらい
そんな中で少しでも特筆すべき点を挙げるなら、上で紹介したリンク先の幾つかでも取り上げられている変動の個人向け国債10年でしょうか。今まで預金等においていた安全資産を個人向け国債10年に回すくらいです。変動金利なので金利は決まっていませんが、下限が0.05%(年率)と決まっており、今の預金金利を考えると相対的にいい金利になっています。
とはいえ、0.05%という程度の利回りなので急いで資金を移さないといけないようなものでもありません。
怖いのは、訳もわからずにハイリスクな商品に手を出すこと
心配なのは、高い利回りを求めないといけないと勘違いしてハイリスクな商品に手を出すことです。私が実践している国際分散投資でも預金などと比べると桁違いのリスクがあります。
預金を中心にしてきた人が、マイナス金利で違う資産運用をしないといけない、と勘違いをして損失の覚悟もないままに無理にハイリスクな運用に手を出す事の方が恐ろしい。
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