steps貯金であれ、投資であれ、Google先生などに聞いてみると非常にしっかりとされている情報がたくさん見つかります。
給与の大半を貯蓄している人、20代で1000万円越えの投資資金を運用している人、家計の費用項目を把握して極力無駄を省いている人………
私の周りの投資ブログ界隈でもそんな頭のおかしいしっかりとされた方が結構います。

ここを目指してもいいでしょう。素敵な人生が待っていそうです。しかし、多くのフツーの人にはハードル高すぎませんか?

貯蓄できるだけでも十分すぎるのかもしれない

世間一般の状況に目を向けると、違った景色が広がっています。
家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 平成27年調査結果によれば、金融資産非保有世帯は30.9%います。20代では36.4%、30代では35.7%が貯蓄無しです。
単身世帯になるともっと悪い数字が並びます。家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 平成27年調査結果によれば、金融資産非保有世帯は47.6%と半数近い数字になります。20代は62.6%と3人中2人近い人が貯蓄なしです。

「他人がこうだから自分は…」と相対比較が全てにおいて正しいわけではありません。しかし、世間一般を参考とすれば、貯蓄なんてできていなくても普通と言えます。

まずは15万貯金、次は40万、そして120万円

1年ほど前です、まずは15万貯金、次は40万、そして120万円と書きました。ここでは、まずは15万円くらいは何かの臨時出費のために貯めておこうという主旨のことを書きました。40万円や120万円はその先のステップです。

この感覚は今も変わっていません。


若い時の出費ほど意義がある (かもしれない)

「若い時にはお金は使うべきだ vs しっかり貯めるべきだ」はよくある対決です。どっちが必ず正しいということはないのですが、お金を使う派がやや優勢かと思います。お金を使うなら若い時の方がいい。将来への不確定要素が大きい若い時ほど、その時の出費が大きくなって返ってくることもあります。
また、今に有意義だと思って使うお金も、将来に有意義だと使うお金も、有意義に使うという意味では同じです。しかし、遠い将来になるほど不確定です。老後資金を貯めておくのは立派なことですが早死して老後がないかもしれません。
不確定な将来のために今を我慢するなら、不確定な将来を我慢して今のために使うべきかもしれません。

今を諦めない。今を真剣に生きる。その上で貯まるなら貯めるでよし

私の信念でもありますが「将来のために今を我慢する」のは嫌いです。短期ならいいのですが、「いい大学に入っていい会社に入るために、中学高校時代は」といったようにある程度の長い期間を棒に振るという行為は好きではありません。こういう考え方は将来社会人になっても「将来偉くなるために今は我慢」とずっと将来のために我慢し続けていそうで、良い人生には見えません。
「今も将来も諦めない」という選択肢が欲しい。
将来は大事です。でも、将来のために同じかそれ以上に大事な今を諦めるのはもったいない。

新人の給料では全部使っても今を満足させることはできないかもしれません。それでもその範囲は使っていいのではないでしょうか。今満足するために高金利なカードキャッシングをしたりはダメですが、最初は給与と支出がトントンくらいで貯蓄がなくてもいいと思います。 (できれば15万円の貯蓄は欲しいが、無くても致し方なし)

無理せずに貯蓄ができてしまうならそれはハッピーな事です。しかし、今を諦めてまで貯蓄することは関心しない。まずは今を真剣に生きることの方が貯蓄があることよりも大事だと思います。合コンに行きたければ行きましょう!(そのためにカードローンやキャッシングはやりすぎでダメ)
最初の2-3年、ちゃんと貯蓄しなくても築けなかった財産はそう多くありません。お金の重要性がある程度見えてきてから貯蓄していくかを考えてもいいのではないでしょうか。


貯蓄マスターが多いインデックス投資ブログ界隈ですが、その集団はある意味特殊ということで、貯蓄のエッセンスは学びながらも無理して真似しようとは思わないほうがいいでしょう。

まずは無理のない範囲で貯められれば貯めればよし。これが私の考え方です。


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