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世の中、投資の原則として「ハイリスク・ハイリターン」「ローリスク・ローリターン」と言われます。
これは高いリターンを得ようとするなら高いリスクを負わないといけなく、高いリスクを取りたくないならリターンは高くならないという話です。詐欺の話と絡めて「リスクが低いのに大きく儲かるような投資はない」のように言われることもあります。

高いリスク=高いリターンではない

「ハイリスク・ハイリターン」「ローリスク・ローリターン」は間違っているとは言えません。しかし、注意が必要です。
リスクにも2種類あります。
    1. 「虎穴に入らずんば虎児を得ず」のようにリスクを取らないと得られないリターンがあるもの
    2. 「勇気を試すためにエイリアンと戦うプレデター」のようにリスクをおかしても得るものがないもの
この区別は重要です。

怪しいエビ養殖・和牛・診療報酬債権・ワイン投資に乗っかるのは極めてリスクが高い行為ですが、これは高いリターンを生まないリスクです。

また、FXで取るような為替&金利のリスクも、為替と金利は長期的には打ち消し合うという購買力平価・金利平価説で考えればリターンを生まないリスクです。つい最近あったFX業者のミスプライス(楽天証券のFX、触るもの皆なぎ倒す大事故 : 市況かぶ全力2階建)などもリターンを生まないリスクと言えそうです。


リスクを取るのは仕方ないとして、リターンを生むリスクを取りたい

リターンは問題ではなく、リスクで稼ぐという人もいます。FXで大きく儲ける人というのも期待リターンではなくて、上下にブレるリスクの波にうまく乗って儲けた人です。そういうスタイルも有りです。

しかし、一般的な人で資産形成としてお金を何らかの投資商品に投じることを考えた時には、リスクに賭けるのではなくリターンを生むリスクを取ることを推奨したい。



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