
Dividends / lendingmemo
約1年前に資金取り崩しニーズに応えている毎月払出しファンドの現状と分配金ニーズとブログに書きました。
そこで前回から1年経つということで続編を用意していたところ、夢見る父さんのコツコツ投資日記にて毎月分配型は必要なのかもという記事がアップされていたので、このタイミングで続編を書いてみたいと思います。
資産取り崩しニーズがあるのは分かるし、自動化したいのも分かる
リタイア世代を中心に投資資金を取り崩していくニーズがあるのは分かります。また、自動積立を使いたい資産形成層がいるのと同じで、取り崩しを自動化したいというニーズもあるでしょう。つまり、自動的に毎月/隔月で取り崩してくれる機能に一定のニーズがあります。
でも、今の毎月/隔月分配型投資信託はイケてない
しかし、今の毎月/隔月分配型投資信託はイケてません。その高分配の毎月分配型投信、基準価額は元に戻らないし分配金は減りますよでも書きましたが、分配金は運用会社が勝手に決めるので変動します。
以下はフィデリティ・USハイ・イールドFの例です。

投資家の資金ニーズに合わせた金額を払い戻してほしいものですが、毎月/隔月分配型投信は運用会社の営業上の戦略や会計上の都合によって決まってしまいます。
これはいただけない。
定額の分配金を約束している仕組みならいいのでは
SBI証券で「投資信託定期売却サービス」開始で紹介したSBI証券の仕組みのような定期売却サービスが各金融機関で提供されるようになることが理想です。しかし、どうやらその動きはあまり感じられません。そうすると分配型投資信託という話になりがちなのですが……
毎月定額の分配金を約束している分配型投資信託で手を打てないものだろうか。
資金取り崩しニーズに応えている毎月払出しファンドの現状と分配金ニーズで、りそな銀行が販売している「毎月払出し」シリーズを紹介しました。これらのファンドは信託報酬も高めで、この商品自体はお勧めできないのですが、分配金の金額を固定にするという仕組みはかなり面白い。
仮に「1万口当たり80円」というファンドがあったとします。毎月20万円ずつ取り崩したいと思った人は、このファンドを2500万口購入すればいいわけです。(それだけ資金があることが前提)
三階建てや四階建てといったおかしな投資先ではなく、コストも妥当であることが前提条件になりますが、分配金の金額が約束されている分配型ファンドなら本質的な利用価値はありそうです。
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物凄い違和感があります。
課税のタイミングや投資効率の点で不利になるのは、通常の毎月分配でも定額の毎月分配でも大差ないと思いますが。