12月25日にセゾン投信のブロガーズミーティング(第4回)が開催されました。場所はバンガード・インベストメンツ・ジャパンの会議室でした。
会の内容については同じく参加者の"いい投資"探検日誌 from 新所沢のm@さんがよくまとめていられますので、こちらを確認していただきたい。
- クリスマスの夜は今年もセゾン投信ブロガーズミーティング("いい投資"探検日誌 from 新所沢)
- フィデューシャリー・デューティー/フィデューシャリー宣言って何?
- 低コストファンド登場により、コスト競争力が失われているのではないか?
- 日本郵便という巨大企業の資本参加で影響はないのか?
- マネックス・セゾン・バンガード投資顧問との関係は?
フィデューシャリー・デューティー/フィデューシャリー宣言って何?
資産運用会社にとって今年の一つのイベントとしてフィシューシャリー・デューティー(Fiduciary Duty)がありました。そして、セゾン投信はフィデューシャリー宣言を公表しました。※参考:フィデューシャリー宣言 (セゾン投信公式サイト)
ここで投資家としての素直な感想としては「それって何?」「それで何が変わるの?」といったところではないでしょうか?
フィデューシャリー・デューティーはそれ自体が法律でもないので直接的な影響はわかりにくいところです。
しかし金融庁の監督方針として、各社が打ち出したフィデューシャリー・デューティー宣言に従って経営されているかを確認するということで、決して影響は小さくないようです。
その点で各社もフィデューシャリー・デューティー宣言を出しにくいのでしょう。
一方、長期投信など金融庁が推進する方向と近いセゾン投信にとっては、特に今までと大きな違いはないものの、これを機に内部のプロセスなどを整備することができたようです。
低コストファンドの登場により、コスト競争力が失われているのではないか?
会議の参加者にコストに敏感なインデックス投資家が多いこともあり、この疑問は多くの参加者が持っていました。そして、セゾン投信の中野社長も単純にコストで勝負するのは難しいということを認めていました。
コストについてはセゾン投信としてできるかぎり下げていくということまでで、コスト以外の品質等で勝負していきたいとのことです。
日本郵便という巨大企業の資本参加で影響はないのか?
これも気になるテーマです。中野社長曰く、自由にやらせてもらっていて特に変な影響が出ていることはないとのことです。確かに今のところ会社の方針やファンドの方針が変わっているようには見えず、少なくとも現時点では変な事にはなっていないようです。マネックス・セゾン・バンガード投資顧問との関係は?
「マネックス・セゾン・バンガード投資顧問」登場 - ラップ口座に切り込むの話です。これはセゾン投信のみならず、バンガード・インベストメンツ・ジャパンの方にも向けられたテーマでしたが、端的には両社ともに「知らない」ということです。
セゾン投信については確かに親会社のクレディ・セゾンが進めたことであり簡単に理解できました。でも「バンガード・インベストメンツ・ジャパンが知らないのはなぜ?」と思ったところ、こちらもアメリカのバンガードが進めた話であり、日本のバンガード(バンガード・インベストメンツ・ジャパン)は知らないというのも納得でした。
おまけ: バンガードのアクティブが日本にもやってこないだろうか
その後の懇親会では、いろいろ話をしましたが、m@さんも書かれているように、「バンガードのアクティブ運用の商品を日本でも簡単に買えるようにならないか…」という話もしました。インデックスファンドの世界では日本の運用会社でもだいぶ低コストの商品が出てきています。しかし、アクティブ運用の商品ではそのようなコスト競争は起きていません。ここにバンガードの商品が来たらかなりのインパクトがあるのではないか。
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