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マネックスグループ、クレディセゾン、バンガードの3社が共同してマネックス・セゾン・バンガード投資顧問という会社を設立したことが発表されました。(マネックスグループ株式会社のプレスリリース)

マネックスグループ、クレディセゾン、バンガードはお互いに業務で協力をしていることあり、その3社で手を取り合ったという感じでしょうか。
    • マネックス証券は昔からバンガードのファンドを取り扱っていました(口座管理手数料が不評でしたが…)
    • クレディセゾンはセゾン投信がバンガードのファンドを組み入れてセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを提供しています
    • マネックスとクレディセゾンでは、マネックスセゾンカードというカードがあります

具体的な内容はまだ公表されていませんが、日経新聞の11月30日の記事によるとラップ口座のサービスというところまでは決まっているようです。
他のラップサービスに比べてはるかに安くするが、具体的にはこれから決めたい。対象は一般の個人で、1万円といった投資信託並みの最低投資金額にする。ただし中身もプロから見ても素晴らしい品質にする。結果的に法人顧客も出てくるだろう。販売方法はオンラインに限らず、銀行や他の証券会社を経由しても良い。ただ低コストが阻害されることはあってはならない」
マネックス松本社長「新たな投資家向けサービス作る」 (日経新聞)
過剰な期待は禁物ですが、はるかに安くというところは期待したい。
自分でリスク許容度などを考えてアセットアロケーションを考え、自分でポートフォリオを構築できるような人にはラップ口座は必要ないでしょう。しかし、世の中はそうではない人のほうが多く、そんな人が流行りのテーマ型ファンドなどをよくわからずに買ってしまう…という自体になるくらいならラップ口座の方がマシとも言えます。

しかし、現時点で世の中に出ているラップ口座は手数料が高すぎます。ラップ口座だけで1.5%程度の手数料が取られ、そこに投資信託の信託報酬もかかり、トータルでの手数料率は年率2%を超えてきます。
バンガードの低コストファンドにマネックス・セゾン・バンガード投資顧問の取り分が数十bpsで、トータルで1%を切ってくれば結構面白い話ではないでしょうか。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの信託報酬が年率0.69%±0.03%(税込)という水準です。これと同等とまではいかなくても、これより少し高いくらいで出てきたらかなり魅力的です。


今でこそ信託報酬が低い投資信託も登場してきましたが、少し前にはバラで投資信託を組み合わせても信託報酬は1%に迫るような水準でした。バランスファンドで信託報酬が1%切れば安い方でした。
その状況を思えば、トータルコストが1%くらいまでならラップ口座というのもありではないでしょうか。



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