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先日、ニッセイアセットマネジメントが3つのインデックスファンドの信託報酬を引き下げました。
これら3ファンドの販売会社の取り分は0.065%〜0.105%まで低減しています。

一方、SBI証券投信マイレージは投信保有残高の0.12%還元(SBIカードと連携利用時。1000万円を超えると2倍の0.24%)となっています。中にはポイントを失効する人もいるでしょうが、投信マイレージの仕組み込みで考えるとこれらのファンドは売っても儲からないファンドになってしまいました。


これを受けてニッセイアセットマネジメントの下記低信託報酬ファンドが11月21日から投信マイレージ対象外になります。
  • <購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド
  • <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド
  • <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
【参考】投信マイレージサービス対象外の投資信託 (SBI証券 投信マイレージ説明ページ)


これは私の妄想ですが、SBI証券内でもこの決断は悩んだところだったのではないでしょうか。
マネックス証券が早々にポイントバックの対象からeMAXISシリーズを除外しました。そのような中でも0.12%(1000万円以上で0.24%) という驚異的とも言えるポイントバックを続けたのがSBI証券です。

EXE-iシリーズは投信マイレージ対象外としましたが、これはグループ会社のSBIアセットマネジメントの商品ということもあって、まだ説明がつきました。

しかし、三井住友アセットマネジメントの確定拠出年金専用投信が一般向けにされて楽天証券で販売されたあたりから雲行きが怪しくなってきました。いつもならすぐに楽天証券に追従するSBI証券ということを考えると、すぐに取り扱ってもいいものですが追従しませんでした。

三井住友アセットマネジメントの低信託報酬インデックスファンドは、投信マイレージにとっては対象にするにしても対象外にするにしても毒であり、採用に踏み切れなかったんだろうなと思います。

そんな中、既取り扱い商品の信託報酬引き下げを出されてしまっては致し方が無い。今から取り扱いを止めるわけにもいかないし、投信マイレージから外すという決断になったのではないでしょうか。


今まで投信マイレージでポイントをいただいていた身としては不利な変更になるのですが、仕方ない話ですし、歓迎します。インデックスファンドの低コスト競争が進めば当然の流れではあり、健全でもあります。


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